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「より良い仮説を立てる方法」

気づけば1年で300回以上、プログラミング初心者向けの勉強会を開催していた。

そこで受ける質問として、
「発生しているエラーに関すること」だったり、「実装したい機能に対してどんなツール・方法を取り入れればいいか」などについてが多い。

それらに共通する根本的な問題は、自分で仮説を立てて検証する、ということができていない事かもしれない。


仮説を立てるとは、情報を組み立てることだ。

目の前の問題に対して、手がかりになりそうな、有力な関係のある情報はなんだろうか?

頻度や精度はそれぞれだが、人は日常生活の中で無意識に情報を組み立てている(探し物をする時から、プロダクト開発におけるユーザーインタビューや顧客ニーズの特定に至るまで)。

だけど、それを高いレベルで行うには、読解力が重要になってくる。


読解はいくつかの情報から、より多くの情報を発掘する作業だ。
意味や関係性、構造を読み解く作業とも言える。

1つの出来事や文章だけなら、読解力の差がそこまで影響することはないだろう。
でも、実際何かを学ぶときや中長期に及ぶ体験などは、無限に近い情報を得ていることになるので、そこからの読解で得られる情報の量に十分大きな差が生まれることが現実なんだ。

そして、読解によってより多くの情報を得られるということは、さらにそれを読解することでより多くの情報を得られるという循環に入る。

読解力の差は、複利で効いてくる。

うまくいけば、全く未知の問題に対しても、一見関係のないような情報を組み立てて、独自の対処法にたどり着けるかもしれない。


なので、普段から脳みそというミキサーの中に「情報」という材料を入れてフル回転させる意識が必要になる。

そして、より良い仮説を立てるには、問題の本質に近い情報を出来るだけ多く用意する事なんだ。

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