見出し画像

夏にご用心! 脱水・熱中症のリスクが高いのは誰? 対策は?

暑い日が続いていますね。
みなさん体調、崩されたりしていませんか?
これだけ暑いと脱水や熱中症などに注意が必要ですね。
特に妊婦さん、高齢者は要注意です。

私も先日危うい体験をしたので、誰にでも起こり得ることと再認識しました。予防啓発を込め、記事にしています。

脱水からの危険信号

昨日は当直明けでした。忙しいと水分や食事をなかなか口にすることができない職業で、カラダに良くないと分かっていても慣れてしまっているという現実があります。

夜勤中は、ちょくちょく水分補給をしていたつもりでしたが、朝ごはん用に持参したおにぎりを食べるタイミング、完全に逃してしまったのです。

そんな仕事帰りの話です。

お昼前にはすでに30℃越えの気温。さすがに水が無いとまずいだろうと、100均のウォーターボトルに水を追加して帰宅の途につきました。

ジリジリと照りつける太陽に汗が吹き出します。

あ、暑い・・・・

マスクを一瞬外し、喉を潤すこと数回。
ちょうど最寄り駅に着いた頃、カラダの異変に気付きました。

あれ?
なんだか目がかすむ?
ちょっとめまいがする?

寝てないとはいえ、このフワフワする感じはあまり経験しないよね?

夜勤明けは、必ず尿量は減るし濃縮尿。カラダは少なからず、いや完全な脱水状態に陥っています。
朝ごはんも食べられなかったし、低血糖で脱水状態なのは間違いない。そして大量に発汗して、ミネラルも失ってしまっている。

や、ヤバい!!

焦った私は、ミネラルチャージタブレットキャンディーを購入し、すぐに口にしました。ギリギリセーフ!!


脱水とは

もし、危険信号に気付いていなかったら・・・と思うと恐ろしいのですが、その話をする前に、脱水ってなに?をカンタンに説明しますね。

人のカラダに含まれる水を「体液」といいます。体液はカラダの60%を占める水分とミネラル(電解質)、たんぱく質などで構成され、生命維持に関わるさまざまな役割を果たしています。人のカラダの多くは水分が占めていることがわかりますよね。
赤ちゃんの肌がきめ細やかでみずみずしいのはカラダの80%が水分だから。
そして加齢とともに肌がかさつき、しわが増えていくのは水分量が減っていくからなのです。

水分量

脱水は、カラダの水分とナトリウム(塩)が不足している状態をいいます。
水分を摂らないことで陥る場合もあるし、発汗によってミネラルが失われる場合もあります。もちろん両方同時に・・・なんてこともあります。

高齢者は、トイレが近いのが嫌だと水分を控えたりします。これも脱水の原因になります。(細かく言うともっともっとたくさんありますが)

水分を摂らないことで血液がドロドロになって、心筋梗塞・脳梗塞などのリスクが高まるので、水分補給は欠かすことができません。

また、朝食を抜くなどの欠食や、食べていても栄養不足(低血糖状態)だったりするとミネラル不足からの脱水を引き起こす可能性があります。


脱水からの熱中症が怖い

毎日のように「○○人搬送されました」とニュースで聞く熱中症。
高齢者や外でスポーツをする子どもに多いと思うでしょうが、実は誰にでも起こりうる症状。しかもいのちの危険を伴う怖い症状。

熱中症は「熱」が原因で起こる、さまざまなからだの不調のこと。
暑さで体温調節機能が乱れたり、カラダの水分量やミネラルのバランス崩れるいわゆる脱水が原因で起こります。

気温の高い環境にいると、体温を調節する機能が狂うことやカラダの水分量・ミネラルバランスが崩れやすくなります。特に体温調節が未熟な乳児や、機能が衰える高齢者は容易に熱中症に陥りやすいことがわかります。

また、急に暑くなった日々にカラダが慣れず、疲れやすかったり、寝不足が続いたりすることや、炎天下のスポーツでもカラダに熱がこもりやすいので熱中症の危険度が高まるのです。

【汗で失われる主なミネラル】
ナトリウム
カリウム
カルシウム
マグネシウム


リスクが高いのは妊婦さんも同じ

乳児や高齢者が熱中症にかかりやすいとお伝えしましたが、実は妊婦さんもかなりのハイリスク。一般の人より注意が必要になります。

妊娠中は、お腹の赤ちゃんを育てるために基礎代謝が上がるので、体温が通常より高くなります。気温が高くなると体温はさらに上がり、カラダは汗をかくことで体温を下げてバランスをとろうとします。
妊婦さんは体温が高めなので、カラダは必死で体温を下げようと大量の汗をかくのです。当然のごとく、カラダの水分やミネラルがが足りなくなります。これが脱水に陥りやすく熱中症に罹りやすい理由です。

しかも、つわりの時期ならなおさらです。
食べられない状態や嘔吐はまちがいなく脱水傾向です。
そんな時に汗をかいてしまったら・・・・
間違いなく、熱中症に罹ってしまうでしょう。

つわりの症状がある時期は、とにかく経口補水液や麦茶などを、少しづつ口にするようにしてしのぎましょう。
水分が全く受け付けない、嘔吐が続くようであれば、かかりつけの産婦人科を受診してくださいね。


妊婦さんは赤ちゃんに栄養と酸素を送るために、循環血液量が増えます。
母体の脱水・低栄養が、お腹の中の赤ちゃんに少なからず影響をあたえそうだと思いませんか?


脱水や熱中症を防ぐには

では、気になる脱水・熱中症をどうやって防げばよいのでしょう?

①こまめに水分を補給する
コーヒーやアルコールなどは水分ではありません。
お茶、麦茶、杜仲茶、ルイボスティーなど、ミネラルの含まれているお茶を飲んでください。
日本の水は軟水なので硬水に比べ、ミネラル含有量が少ないです。尿路系に持病が無ければ、硬水を飲むのがおススメです。
硬水って、ちょっと飲みにくいのが難点ですよね?

私のオススメは普通の水に、「ぬちまーす」と「にがり」を入れて飲むこと。これで軟水もミネラル水に変わります。
さらに、クエン酸(ポッカレモン)をプラスして、朝・入浴前・就寝前に必ず飲んでいます。
お出かけの際も、水筒に入れて持ち歩いているのですが、当直明けは飲み切ってしまっているので不覚にも危険信号が・・・

こんな感じで硬水を買わなくても工夫して対応できます。


②朝食を摂る(欠食しない)
朝は食べない、昼は麺類・・・明らかに栄養不足の低血糖状態です。
栄養は食事からしか摂ることができません。明らかに栄養素が不足していれば、容易に脱水→熱中症になってしまいます。

プロテインバーなどは、栄養やエネルギーを速攻チャージでき、速攻に血糖値をあげてくれますが、下がるのも速攻。
こうした血糖値の乱高下があなたの健康を脅かす原因となる可能性もあるのです。

サプリで・・・ではなく、生活習慣からちょっと見直してみてはいかがでしょうか?

③お助けアイテムの常備
私の対処法でもちらりとお話ししましたが、ミネラルチャージタブレットや塩飴、経口補水液などを常備しておくと安心です。

保冷剤をタオルやハンカチに包んで冷やせるようにしたり、ペットボトルのお茶を凍らせて持ち歩くのもおススメです。

扇子やうちわ、簡易扇風機などもお助けアイテムになります。



おわりに

厳しい夏に長引くマスク生活は、脱水・熱中症に大敵。
だけど感染も防ぎたい。

あってはならないのですが、このご時世、救急搬送もままならない場合があるかも知れません。
脱水や熱中症は自分で防ぐことができます。

今年も厳しい夏になりますが、この記事がみなさんの健康維持とセルフケアにお役立てしていただけたらうれしいです。


画像3

罫線優しさ系

#脱水 #かくれ脱水 #脱水予防 #熱中症 #熱中症予防 #妊婦さん #乳児 #高齢者 #セルフケア #栄養素 #水分量 #ミネラル不足 #助産師ゆかり


パラレルキャリアをもつフリーランス助産師です。歩くパワースポットと呼ばれるくらい幸運体質な私が、妊娠/出産/子育て/女性の健康/の情報発信と日々のくらしのよしなごとをエッセイでつづっています。サポートしていただけたら最高にうれしいです!