Fateシリーズっていいな

初めまして、シャルウィーダンスと申します。今回、私が紹介したいのは「Fateシリーズ」です。このシリーズはアニメやゲーム、小説など様々な媒体に進出してします。このシリーズは、過去の偉人を英霊として召喚する、というのが主軸なのですが、そのストーリー自体の面白さが素晴らしく、またそれだけではなく、キャラクター一人一人の個性、そして偉人たちの史実に基づいた設定や小ネタもとても魅力的です。
その例として、スマホゲーム「Fate Grand Order」(以降FGO)に登場する、清少納言について紹介したいと思います。

FGOにおける清少納言のイラスト

変身をあと2回も残している。(実は更にもう一回)

スキル名

次に清少納言がゲーム内で使用するスキルのうち2つの名称についての小ネタを紹介します。一つ目は【逢坂の関】となっており、これは、「夜をこめて 鳥の空音は謀るとも よに。逢坂の 関は許さじ」という清少納言の後拾遺集に載せられている歌から来ています。この句は、のちの小ネタ紹介にも登場します。
もう一つのスキル、【星やすばる】は、枕草子の一節、「星はすばる、ひこぼし。ゆふづつ。よばい星」から来ています。ちなみに、星はすばる、の後ろの文は、戦闘時のボイスにあります。
このようにキャラクター一人一人のスキルに細かい元ネタがありそれを調べるのも、また一つの楽しみです。

鳥の空音

Fgo「カルデア・サマーアドベンチャー!」のサイドストーリー
「ソラからおくりものwithボンクラ5」より

ここのシーンは見え見えのお世辞に対しての返しなのですが、この返しの元ネタは、枕草子からきており、上で紹介した「夜をこめて・・・」の句が元ネタです。この句は、清少納言と、藤原行成との句の交し合いの途中で清少納言に言い寄ってくる行成に対して詠まれた句で、この句の意味は、「まだ夜が明けないうちに、鳥の鳴きまねでだまそうとしても、逢坂の関は決して通さないでしょう。利口な関守がおりますよ。」という意味です。また、鳥の鳴きまねという部分は、中国の「函谷関の鶏鳴」という故事で、孟嘗君という武将が、逃げる途中、函谷関という関を通る際、部下の鳥の鳴きまねでだまして関を通ったという話から来ています。(https://shikinobi.com/makura-touno参照)
他にも、このイベントストーリーの別の部分では、「逃げる」という話が出ており、ここも「函谷関の鶏鳴」の話から来ていると思われます
 
今回の話のように、細かい小ネタがたくさん挟まれており、このようなネタを探したり、元から知っているネタが出た際にはにやにやしながら読んだりとすることができるのが、このシリーズのとても魅力的な部分であると思います。この話を初めて読んだ際は、私は理解できませんでしたが、有識者のおかげで、元ネタを知ることができ、元ネタの掛け合いの面白さにも知ることができました。このように、様々な分野に詳しい方々の小ネタ解説から、新たな知識を得ることができるのも、このシリーズの魅力です。 今回の紹介では、「FGO」における清少納言についてを語ることで「Fateシリーズ」の魅力を伝えてきましたが、このシリーズは日本の偉人だけでなく、アメリカ、中国、イギリス、インドなど各国の偉人が登場し、その一人一人に今回紹介したような史実ネタや解説があり、私も、このシリーズに触れてから、他では知るきっかけが絶対なかったような歴史や伝説について知ることができました。



ここまで読んでくださり、ありがとうございます!
最後に、このシリーズは、言葉では語りつくせないほどの魅力があるので、今回の作品紹介をきっかけに、アニメでも小説でもゲームでもぜひなにかしら触れていただけると幸いです!

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