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水墨画と日焼け止め

(*)この日記は2008年時点のものです。ノンフィクションですが、登場人物や団体が既にフィクションと化している可能性がある点、ご了承下さい。


昼下がりに大連の公園を歩いてたら、
突然目の前でトンボが交尾を始め、
その左斜め奥では、スズメ2羽が交尾の半ば辺りを迎えようとしており、
そして、スズメに呼応する格好で隣のベンチで、

中国人カップルがおっぱじめてました。

大連は今の時期がお盛んですので、皆様渡航の延期をお勧めいたします。 (外務省だより)

どうも、毛沢山(もうたくさん)です。

前の日記で伝えた通り、留学最後の旅行記書きまーす。

旅行記

大連

空気よし!雰囲気よし!まさに住みたい環境。路面電車超オサレ♪

日本人や日系企業が多いのも頷けます。
更に日本語表示が中国語表示の真下に!

北京なら中国語、英語、韓国語 or 仏語の順で並んでおり、
日本語なんて見向きもされませんが、ここ大連では日本人の地位が高い!
日本人の元植民地だからという事で、毛むくじゃら
トレードマークの胸毛を畳んで静かに動いてたんですけど、
かなーり満喫できますた◎

そんな大連で、一つ問題が発生しました。

なんと、天津行きの船が存在しないw 俺は何を調べてたんだ。笑

もう既に歯車が狂いだした毛むくじゃら激安旅行計画w

少しでも綻びがあったら対応できないw
まさに計画を立てるのが好きなだけな毛むくじゃら、
イニシャルはH.M(比類なき胸毛)。

なぜか血迷って、大連の海でモーターボートクルージングツアーに参加w
しかも他の客はカップルと親子連れww 

毛むくじゃら、2008年夏の陣であります。

もう一つ萎えたのが海の汚さw
東京湾レベルの所を人々が笑顔で泳いでるよーww

海鮮ガチでうまくて感動したのに、あの海で水揚げされたかと思うと…
草不可避(無理して使ってみたおw)

最後に。死ぬ前に大連の吉野家だけは行った方がいいと思います。
肉とろけるぅ。

船と天津を断念(近すぎて飛行機飛ばん)して、
次の都市である長沙へ(飛行機の神に見放されてる毛、3時間遅延)。


長沙

長沙は一言で言うと…何もないw まぁちょっと都会だよねー。みたいなw

西漢の時代の女性の屍が超きれいな形で保存されてる博物館は見る価値アリって感じだったけど、他はほんとに…
ハリセンボン春菜のそっくりさんがいたぐらいw

中国の友人宅に泊まるのが主な目的だったので、
一泊にしといて良かったって感じですww

飯、四川ばりに辛かった。辛党の俺にはちょうどええけども。


衡陽

湖南省の中小都市。長沙より何もないw
あるのは五岳の一つ、南岳、衡山だけ。

でもビックリしたのは、長沙の比じゃないレベルでゲーセンとKTVが多い!

あの武漢、南昌で驚かされたゲーセン『城市英雄』まである!!
これは素晴らしいw

一番ウケたのが、毛むくじゃらと列車で70時間苦楽を共にした
(『大のDIEの内弁慶、と大後悔時代』参照)
中国人の友人がしきりに
『イク、イコ、イクー!』って叫びまくってたことww
中国人の日本人へのイメージはAVとアニメみたいですw

何もする事ないから六時間カラオケ行ったけど
『どこでもドア』って曲あるんだねw
これ、藤子不二雄ぜったい認めてねえやつだw

てか日本の曲を中国語に変えて歌った曲多すぎw
中島美嘉の『雪の華』は日本の曲ですよーww

何も無い街だったけど、友人がいたから楽しく過ごせました♪  

広東省に近いこともあり、ここの中国人は英語と広東語うまかった。


桂林

皆さんも一度は聞いたことのある名前、桂林。そう、水墨画の世界ですね。

その世界を求めに夏に桂林に行くと、
猛暑で自分が水墨べったりの身体になりますので、お気を付けくださいw

更に一人で行くと、
寂しさと虚しさと心細さしか感じないので、お気を付けくださいww

最後に毛むくじゃらのようにデジカメを盗まれると
目に焼き付ける以外すること無いので、妄想の準備を怠らないように。

船に乗ること四時間半のツアー、完全に拷問ですたw

景色は確かに特徴的で絶景だったけど、
自分が求めていた、わび・さびがない。 (そんなもんねえわw)

太極拳のようなゆったり感ゼロ。
炎天下の中うるさい中国人観光客がギャーギャー叫び、
大量の大型船が肩を並べて川を下る。
だから、ホントにきれいだと思ったのは一瞬でした。

皆さんは時期を考えていくことをお勧めします。

例のごとく、毛むくじゃらは二時間強船内の硬いイスで爆睡しましたがww

てか気づいたけど、中国人ガン飛ばしすぎw
日本だったら間違いなく絡まれるわww

そんで、市街地の発展具合も中途半端。
普通に長沙の方が進んでいる気がしました。

でも街にリポビタンDがあったのはツボったw
が、笑っても誰も理解してくれなかったww

空港にはあの有名なカカがいたんですが、
どう見てもジュニーニョ・ペルナンブカーノにしか見えないwww

フランス人観光客女子も太ももの毛処理してなくて萎えたw
でもすべて金色だったww

皆さん、純金の胸毛は好きですか?

なんてアホなこと考えてたら、
帰りの飛行機も3時間強遅延し、北京に朝帰りw

卒業旅行にしてはまぁまぁといった所でしょうか?

25省回った毛的中国都市ベスト5

1.成都
(拠点にして周辺都市を回りたい。パンダも空気も食べ物も街も最高!)

2.南昌
(外国人0のマイナーシティ。でも子供を育てたい環境No.1)

3.上海
(言わずと知れた大都市。空気も良く、現地の食事も日本人の舌に合う。
 難点は町全体が人でごった返しており、ごちゃごちゃし過ぎ。)

4.北京
(空気が悪い以外は正直ベスト。けど、やっぱり空気悪すぎだって。
 鼻毛何回切らなあかんねんw)

5.ハルピン
(夏に是非とも行きたい。ロシアの趣きが各所で見られる。雪祭感動。)

いつかウイグルへの里帰りとアモイに行くのが楽しみです。


新聞や旅行を通じて感じたこと

最初に結論言うけど、中国来てこの1年いろいろKYな事に巻き込まれて、
毛が絡まりまくって濃くなって、最終的には中国が大好きになった。

本当に日中関係が良くなってほしいし、
そうすれば東アジア連合設立だって夢じゃないし、
東アジアの未来は明るくなると思った。

だけど、やっぱり中国も日本も
お互いの国を知らなさ過ぎるのが現状だと思う。特に日本側。

新聞によると、若者に向けた世論調査で
中国は日本に親しみを感じると言うのが45%に対し、
日本が中国に親しみを感じるのは19%だったという結果だったと。

今回の旅行でも思ったけど、
ホント正直に言って申し訳ないけど中国人のお家はボロい。

というか、これが学生の家の一般水準なんだなって思うと
本当に日本での今まで不自由ない生活して申し訳なくなる。

中国人は日本が発達してる(AVがw)って言うけど、
本当に来た事ないから、どれだけ違ってるか理解できてない気がする。

と言うか日本に旅行に行くお金自体ないのも現状だが。
中国人の友達の言葉を借りると、

『日本人にとっちゃ、中国に行くのは造作もないことだろうけど、
中国人にとっては、日本に行くなんて夢みたいなもんだ。』

李浩ー北京大学学生ー

これが現状である。
行きたくても行けないのだ。それでも日本への好感度は未だに高い。

逆に日本人は中国人に対するイメージは、
段ボール餃子やチベットの悪評ばかりで、
見に行くこと自体を避けてる気がする。

確かにそう考えたら怖いだけかも知れないが、
マスコミで伝えられてるだけが現実じゃない。
(段ボール餃子の工場まで行った時は、日本のマスコミが食べた吉野家の
ゴミを門前に捨てて、工場の杜撰さを報道してるライブ偏向報道を見た。)

日本の市場にK-POPは出回ってるが、C-POPはメジャーじゃない。
中国であゆは人気でも、日本で周傑倫は知られてない。
そしてこの好感度の低さ。なんだか悲しい。

毛むくじゃらが留学に来て何ができたか分からない。
けど、友人たちから、

『胸毛に会えたから、日本に興味を持つようになった。』
『日本人って凄く毛が濃いんだなぁと思った。(刷り込み成功)』

などと言われてすごく嬉しかったし、
中国人からの好感も得られたと自分は信じている。

そういう意味では今回の留学は満点とは行かないまでも、
一応成功と言えるのではないだろうか?

今後、毛むくじゃら含めた若者はこれから社会に飛び出し、
間違いなく時代を創っていく存在である。

その前に大きな隣国である中国を毛嫌いせずに覗いてみてはどうだろうか?
政治の問題は難しいけど、少なくとも人間レベルでの
日中関係がこれから更に良い方向に向かうことを望む。


爆買いという言葉が生まれる前の中国でした。
相変わらず体感温度が10度近く上がるアツさですね。若さって大事。

インターネットの発達や中国全体の経済レベル発展によって、
両国の現状理解は当時と比べて大分進んだとは思いますが、
国民間の心は逆に離れて行っているかも知れないと傍から見て思います。
(マスコミの情報しか無いので、正直良く分かりませんが)

今や世界情勢も大分変わっていますが、
毛むくじゃらが回った都市の現在はどうなっているのか。
是非、近いうちに自分の目を通して見たいもんです。

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