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【ベース】コンプレッサーを繋ぐと下手になる?

どうも!Mutsumiです!

コンプレッサーっていうエフェクターをご存知ですか?
簡単に言うと「音を圧縮して音量差を減らす」機械です。
音を圧縮することによって音量差だけでなくサスティーンやアタック感をコントロールできるベーシストにとっては定番のエフェクターです。

実はこのコンプレッサー、賛否両論があるエフェクターなんですね。
「コンプレッサーを繋ぐと下手になる」「下手な奴が使うエフェクター」「指でコンプレッサーをかけろ」こんな言葉や情報を聞いたことはないでしょうか?
ベースを弾いていると必ず1度は聞く言葉なのですが、これは果たして本当なのでしょうか?

コンプレッサーを繋いで練習すると下手になる?

初めに言っておくと僕はコンプレッサーを繋ぐタイプの人間です。
コンプレッサー大好きです。
なのでコンプレッサーのいい部分、悪い部分を知っています。
「コンプレッサーを繋いで練習すると下手になる」という情報は嘘です!


・・・とは言い切れないんですよね。

答えは「下手になる場合もある」です。
もっと詳しく言うと「できたはずのことができなくなる」です。

なぜ使うと下手になるのか?

最初に書いたようにコンプレッサーは音量を揃えるという特性を持っています。
基準に設定したラインより大きな音は圧縮されて小さくなり、小さな音は持ち上げられて大きくなります。
これによって音量が揃うのですが、ここが練習のとき厄介になるんですね。

僕たち現代人はなぜ木を上手に登れないのでしょうか?なぜ槍を投げられないのでしょうか?なぜ細い身体なのでしょうか?
それは「必要が無い」からです。
でも大昔の人間は木を上手に登れたし槍も遠くまで飛ばせたし力も強くある程度がっしりした体型だったはずなんですよね。
なぜならそれが必要なことだったから、それをしないと生きていけなかったからです。
人間は必要が無いと感じたことに対しては成長することがありません。
必要だからそれを達成するために成長するんですね。

ベースに置き換えてみましょう。

もしもどんな力で弾いても同じ音量が出るのなら、ピッキングのコントロールをする必要が無くなりますよね。
つまり成長しないんです。
練習とはできない部分をできるようになるための行為、弱点を克服するための行為です。
練習のときは自分の弱点と向き合っていくべきなのですが、コンプレッサーで弱点を隠したら自分は弱点と認識できなくなってしまいます。

指でコンプをかけろ

「指でコンプをかけろ」という言葉は年齢が上の方が言っていることが多いのですが「古い人間が言うことはこれだから・・・」と思ってしまいがちです。
僕もそう思っていた時期があったのですが今は「指でコンプをかけろ」と思っています。
しかしこの言葉は不可能なことなんです。
コンプレッサーの効果を指で再現しようとしても100%無理なんですね。
この言葉を読み解くと「音量は機械に頼らず自分でコントロールできるようにしろ」ということになります。

コンプレッサー=ただ音量を揃えるもの

というザックリとしたイメージから「指でコンプをかけろ」という言葉が生まれたのでしょうね。

ベースは弾く力、弾く角度、弦を振り抜くスピードで大きく音の表情を変えます。
もちろん音量も変わります。
「基本は自分で音量や音の表情をコントロールできるようにしておくべき」と僕は考えています。
もしそれができないのであれば、弱点を自分に対して曝け出して改善していく必要がありますよね。
これを目的としたとき、弱点を隠すコンプレッサーは成長の妨げになるんです。
音量は自分で揃えられるように練習しましょうね!

コンプレッサーいらなくない?

「もしも自分で音量を揃えられるようになったらコンプレッサーって必要ないんじゃない?」と思った方、いますよね?
そもそも「コンプレッサーは音量差を整えるもの」という認識は情報が足りなさすぎです。
コンプレッサーは音量を揃えるだけではないんですね。

まず「音量を揃える」という効果は持っています。
ですがそれはあくまで「音量」のみを揃える効果ます。
ベースには指弾き、ピック弾き、スラップなどの奏法がありますが出る音は全く違うものです。
たとえそれが「音量が一緒だったとしても」です。「音量を揃える」だけで音質は揃わないんですね。
「コンプを使うとニュアンスが出せなくなる」というのも嘘です。
CDなどの音源になっているベースの音はコンプレッサーがしっかりとかかっています。
でも音のニュアンスは分かりますよね?

では他の効果はどのようなものでしょうか?
音を圧縮することによって出過ぎている部分は抑えられると書きましたがこの圧縮する際に音色にも「圧縮感」を与えることができます。
この「圧縮感」によって独特のアタック感やドライブ感を得ることができるんですね。
かけすぎると所謂「「コンプ臭い」音になるのですが(コンプ臭い音はコンプ臭い音でかっこいい)ちょうどいいポイントを見つけるとコンプでしか得られないかっこいい音を得ることができます。
「指でコンプをかける」という言葉が間違いなのはここで、コンプレッサーで得られる音の変化はコンプレッサー以外で再現することはできないんですね。
ここにコンプレッサーの存在意義があります。

下手な人がコンプレッサーを使っている?

「下手な人が弱点を隠すためにコンプレッサーを繋ぐ」というのは間違いでは無いということがここまで読むと分かったと思います。
もちろん例外はありますがコンプレッサーを繋いでいるから下手と決めつけるのは良くないですね!

多くのプロの方がコンプレッサーを使用し、音にコンプレッサーの味付けしています。
「下手ない人がコンプを使う」というのは知識が不十分な状態で出てくる発言ということです。
正しい知識は大事ですね!

Mutsumiのおすすめコンプレッサー

それでは僕のおすすめコンプレッサーを紹介していきます!


aguilar (アギュラー) DB599

aguilarから出ている小さなコンプレッサーです。
小さいので頼りないように感じでしまいますがかなり使いやすく音も文句なしです!
ツマミが2つだけなので知識がなくても直感で音を作ることができます。
サブボードにもぜひ!

Mad Professor( マッドプロフェッサー) Forest Green Compressor

僕が数年前にメインで使っていたコンプレッサーです。
アタックの部分に癖がありハードにかけると「ギュリッ」という独特のえぐみを得ることができます。
2つのモードを切り替えられるので音の選択肢も増えますね!
サスティーンを伸ばすのが得意なコンプレッサーです。

Empress Effects(エンプレスエフェクト)Bass Compressor

最近までメインで使用していたコンプレッサーです。
ツマミが多くそれのおかげで自分の欲しい音を細かく作ることができます。
それと同時に知識が必要になったり音を作るのが難しくなったりするのでコンプレッサーの知識が少しある方におすすめしたいですね!
もちろん勉強用に使うのもアリです!

Universal Audio UAFX 1176 Studio Compressor

Universal Audio(ユニバーサルオーディオ)の名機「1176」を小さくしたペダルです。
1176のインスパイア系コンプレッサーは多く存在するのですが(それぞれ個性が全然違う)このコンプレッサーはUniversal Audiogが出している、つまり本家が作ったコンプレッサーですね!
ラックタイプの1176とは音が違いますが本家の1176ですのでそこに魅力を感じる方はぜひ!
かかるスピードが本家と同じでめっちゃ早いです!

コンプレッサーは1度試して欲しい

コンプレッサーは音の変化を説明しづらい、音の変化に気づきづらいということから悪い印象を持たれがちですが、たくさんの魅力が詰まっています。
この魅力に気づくためには頭ごなしに否定するのではなく実際に試して、感じてを繰り返すしかないです。
その魅力を知った上で必要か必要ではないかを判断すればいいと思います。
どれだけ知識をつけても実際に体験した「経験」には勝てないので、多くの方に経験して欲しいなと思っています。
そうすれば正しい知識がもっと広がりますしもっと楽しめる方も増えるはずです。
興味がある方は是非試してみてくださいね!
最後まで読んでいただきありがとうございました!




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