新発田市の学校教育の指針

 「学校教育の指針」とは何でしょうか。学校教育について考えてみると意外と知らないことが多いのではないでしょうか。私の両親は教師として働いており、以前から教育について気になっていたので、今回は私が住む新発田市の学校教育について取材しました。

基本方針
 ひとが第一、ひとが大事、新発田の教育
[目指す子どもの姿]
 新発田への愛着と誇りをもち、夢や希望に向かって学び続ける子ども
これらの言葉には市民の願いが込められています。この願いは「道学共創」といわれています。

重点内容
 学びの特徴として、「新発田市授業スタンダード」を活用した、明確な単元デザインによる主体的・対話的で深い学びの実現があります。授業スタンダードとは、つかむ、考える、考えを共有する、まとめ、振り返りといった授業1時間の授業スタイルです。この「授業スタンダード」を活用して、子どもたちの実態に応じた授業改善を進めています。深い学びの実現には、「分かる、できる、楽しい授業」づくりを実践しています。そして知・徳・体の教育活動を行っています。
[知 育成を目指す資質能力]
①課題をよりよく解決しようと主体的に学ぶ態度の育成
②言語活動(聞く・話す・書く等)の充実を図り、根拠や理由を明確にして共に考える力の育成
[徳 育成を目指す資質能力]
①いじめをしない、許さない、自他の命を大切にしようとする心の育成
②自己を見つめ、多面的・多角的に考え、議論する道徳科を要とした、自他共によりよく生きるための主体的な判断力の育成
[体 育成を目指す資質能力]
①運動に親しむと共に、健康で安全に過ごすために進んで取り組もうとする態度の育成
②運動や健康、安全、自然災害に対する正しい知識や技能を基に、体力や健康の保持増進や命を守るための実践的な力の育成
この知育・徳育・体育の三領域は学校教育では重要な言葉です。その中でも主体的・対話的で深い学びの実現を特に求めています。私は子どもたちの可能性を広めていると思いました。

特色ある新発田の教育
 新発田の教育には、ふるさとへの愛着と誇りを育む[しばたの心継承プロジェクト]という教育方針があります。
①新発田のよさやそこに携わる人の思いやりを知り、それらを大切にし、関わろうとする心や態度の育成
②新発田の歴史、文化、自然、産業、福祉等に関する体験的な学びの工夫
このように地域の人たちと関わることで地域のよさであったり地域の人たちの温かさを知ることができるのです。そして将来に活かせる内容がたくさんあると実感しました。

人権感覚を高める[人権教育、同和教育]
①同和教育の視点に立つ教育の推進(「関わる同和教育」の実践)
②人の心の痛みが分かり、差別や偏見を許さない態度を育成する授業づくりの推進
今では道徳は一つの教科になりました。差別や偏見は決してあってはならないことなので、みんなが平等で平和な世の中になるように人権教育と同和教育を大切にしていると改めて理解しました。

生きる力を育む[食とみどりの新発田っ子]
①食のサイクル(育てる、作る、食べる、返す)に基づいた食育の推進
②豊かな情操を培う体験的な教育活動の展開
このように生きるためには食べることやみどり豊かな日常を守ることは必要不可欠です。お話を聞いて食べることのありがたさや育てることの重要性を再度認識しました。

新たな取り組み
 現代の世の中はデジタル化が進んでおり、新発田市でも新たな取り組みがあります。その一つがiPadを導入した授業づくりの推進です。一人に一台iPadを持たせ、有効活用を目指しています。コロナ禍においてiPadを導入した授業方式は、私はよいと思いました。

まとめ
 私が住んでいる新発田市の教育指針を取材してみて、知らなかったことが結構ありました。今回の取材で学びについて興味を持つことができました。皆さんも学ぶことの意味、人権教育・同和教育、食とみどりの大切さについて学んでみましょう。

新発田市の学校教育の指針

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