武藤吐夢

趣味は読書と映画・・・。 午後7時から10時くらいの3時間くらい平日は本を読むか映画を…

武藤吐夢

趣味は読書と映画・・・。 午後7時から10時くらいの3時間くらい平日は本を読むか映画を見るのが日課。 テレビとネットの時間を極力減らすように心がけています。 僕に好きしてくれた人を僕は好きなのです✨🙏🙏🙏🤣

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  • 本の感想

    読んだ本の感想とか・・・

  • 映画の感想

    映画は週末に見ることが多いです。少し変わった見方をするのでご容赦を・・・。映画館に行くのは年に10回くらい。ネットフリックスをずっと使っていたが、アマゾンプライムをメインに変えました。みなさんの参考になればありがたいです。ネタバレ注意です。

  • しりとりエッセイ<18禁、おバカ、エロ、下品あり要注意!!>

    しりとりエッセイをしていきます。この雑文は、5年ほど前にやっていた<しりとりでエッセイ>の続きなので馬鹿丸出しです。基本成分は、エロと下品と恐怖と馬鹿です。学生時代に会った変な友達について書きます。たぶん・・・。真実なのか、それとも創作なのか。それとも真実を膨張させているのか。膨張しすぎた真実が爆発した欠片なのか。それは読み手に委ねます。笑ってくだされば幸いです。

  • MEMO (日々思ったこと、感じたこと)

    何か気になったことを( ^ω^)・・・。

  • 短歌

    つい、出てしまう言葉の数々・・・

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2024年4月の読書日記

読んだ本の数:25 読んだページ数:8980 今月も広く薄く数だけ多く読めました。 おおすめ本を五冊紹介します。 悪い夏 (角川文庫) ・・・生活保護をモチーフにした骨太の作品。必読の書です。 トータル・リコール ディック短篇傑作選 ・・・映画化もされた表題作他、優れたSF短編集です。 方舟 ・・・ミステリーの傑作、ラストがいい。 幻夏 (角川文庫) ・・・免罪について考えさせられる傑作・ 犯罪者【上下 合本版】 (角川文庫) ・・・骨太のミステリー、めっちゃ面白

    • 感想 母性 湊 かなえ一冊の本を読んで、こんなに疲れたのは久しぶりだ。母娘の関係性の不可思議がここにはある。

      母と娘という関係が、いかに複雑なのかをモチーフにした本作は、湊さんらしい作品だと言えます。 読後感は、かなり悪い部類であり、疲れました。くたくたです。 映画化されていて、本作は湊さんの代表作の一つとして高評価なのですが・・・。 この娘と母親の描き方が上手すぎて、逆に感情を揺さぶられてきつかった。 母親にべったりの女性がいます。彼女は結婚し娘を産みます。 母親が、夫が夜勤中、家に泊まっていき娘の世話も手伝ってくれます。 愛情たっぷりの母親で理想的です。 この母子の死別の原

      • 感想 その裁きは死  アンソニー・ホロヴィッツ 今回もまったく犯人がわからなかった。構成が上手で面白い。

        弁護士が殺害された。 彼は離婚専門弁護士でワインの瓶で殴られて、その破片で殺害された。 この殺害方法が、裁判の相手側の女性作家が口走った内容と類似していたのだ。 現場には。182という暗号。 被害者は事件直前に電話してて、犯人らしき人に もう、遅いのに・・・と言っている。 夜の八時なのにである。 その怪しい女性作家の本の中にある詩の182番が タイトルの その裁きは死 だった。 それは何の裁きなのか? 彼が殺害された理由は何なのか? この弁護士の仕事関係。 つま

        • 感想 チーム  堂場 瞬一 箱根駅伝を描いた熱量の高いスポ根作品。前半は少しぼやけていたが、後半はキャラが立っていてかなり盛り上がった。

           少し前に池井戸さんの駅伝の本を読んで楽しめたのを伝えるとSNS上で、本作を教えてもらいました。  箱根駅伝を描いた作品です。  池井戸作品は二巻ということもあり、満足度はどうしても本作は劣るのですが、怪我ということにポイントを置いた点で、とくにラストの二つの区の走者のところが熱量が高く面白かったです。 疑問に思ったのは、いくら本人の意思だとしても怪我がわかっていて、監督はその選手を出すかということです。その怪我が悪化し選手の未来を取り返しのつかないものにしかねないと思った

        • 固定された記事

        2024年4月の読書日記

        • 感想 母性 湊 かなえ一冊の本を読んで、こんなに疲れたのは久しぶりだ。母娘の関係性の不可思議がここにはある。

        • 感想 その裁きは死  アンソニー・ホロヴィッツ 今回もまったく犯人がわからなかった。構成が上手で面白い。

        • 感想 チーム  堂場 瞬一 箱根駅伝を描いた熱量の高いスポ根作品。前半は少しぼやけていたが、後半はキャラが立っていてかなり盛り上がった。

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        • しりとりエッセイ<18禁、おバカ、エロ、下品あり要注意!!>
          64本
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          7本
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          3本

        記事

          感想 エヴァーグリーン・ゲーム  石井 仁蔵 チェスにかける四人の男女の話し、その熱量がすごい。チェスがわからなくとも、この小説は楽しめます。

          チェスのルールはまつたくわからないのですが、それでも、その楽しさや、それに熱中する人たちの熱量は十分に伝わってきます。 新人の作とは思えない完成度です。 とくに、最後の大会のbattleはかなり面白かった。 四人のプレイヤーの過去を軸に展開していきますが、これが魅力的でした。 透は、難病で入院生活を送っていたが友人からチェスを教えてもらい生きる意味を見出す。 友達は死にますが、彼はその友の分まで生きようと思うのです。 その原動力はチェスでした。 チェス部の高校生の晴紀

          感想 エヴァーグリーン・ゲーム  石井 仁蔵 チェスにかける四人の男女の話し、その熱量がすごい。チェスがわからなくとも、この小説は楽しめます。

          感想 ラブカは静かに弓を持つ  安壇 美緒 2023年 本屋大賞 候補作、 第2位。音楽教室にスパイという設定が秀逸です。いい先生なので葛藤も半端ない。音楽の力というものを感じました。

          武器はチェロ。 潜入先は音楽教室。 主人公は精神内科に通院中のスパイ。 何だ、これ。アニメみたいな設定だなというのが第一印象でした。 音楽教室で使用される楽譜にも著作権料を取るということで調査に入ります。 どういう実態なのかの把握が仕事です。 しかし、彼はこの先生の優しさや人間性の善良さに引き付けられて 気がつくとスパイであるということを忘れていて、ただの生徒として仲間と交流し、音楽に前のめりになっていく。 でも、仕事ですから、最終的には裏切るのであり、葛藤があります。

          感想 ラブカは静かに弓を持つ  安壇 美緒 2023年 本屋大賞 候補作、 第2位。音楽教室にスパイという設定が秀逸です。いい先生なので葛藤も半端ない。音楽の力というものを感じました。

          感想 リバース 湊 かなえ オチが衝撃的。これだけでも読む価値あり。

          恋人の職場に届いた告発文。 彼のことを人殺しだと言うのだ。 それに彼は、心当たりがあった。 友達の小学校教諭の元にも同じ嫌がらせが 議員秘書の友達のところにも もう一人の友達は駅のプラットホームで押されて死にかけた。 何者かが自分らを殺したいほど憎んでいる。 それに、彼は心当たりがある。 彼は恋人にある事件のことを正直に話した。 友達たちと別荘に行き、そこで羽目を外していた。 酔っていた、天気が悪かった、道も悪い。 なのに、別荘の持ち主の友達を広沢という気の良い友人に

          感想 リバース 湊 かなえ オチが衝撃的。これだけでも読む価値あり。

          感想 95  早見 和真 彼らの時代、それは1995年。その輝きやら初々しさやらがすべて凝縮されていた。面白かった。

          あなたたちの高校時代の話しが聞きたいと初恋の相手に似た少女は言った。 2015年だった。 それは1995年、彼が高校の時の話しである。 単純に、少女にとっては自分の父親は誰かということなのですが・・・。 とにかく面白かった。 人間の感情や友情の描き方が実に良い。 1995年という時代をポケベルとか、援助交際とか、オウム真理教や当時人気のドラマや音楽で表現するのはアリがちだし、正直に言うとピンとこなかった。 やたらと桜井幸子の名を連呼するので、ああ、そういえばそんな女優

          感想 95  早見 和真 彼らの時代、それは1995年。その輝きやら初々しさやらがすべて凝縮されていた。面白かった。

          感想 五匹の子豚   アガサ・クリスティー タイトルの五匹の子豚は、五人の容疑者のことです。この人たちの手記が面白かった。

          アガサクリスティの作品はどれも愉快ですが、本書は、その中でもかなり上位に入る素晴らしさでした。 16年前に、父を母が毒殺し、彼女は親戚に引き取られていた。 母の手紙には自分は無実だとあった。 大人になった彼女は、名探偵のポアロに事件の再調査を依頼する。 第一部は、事件を当時の関係者から聞き込みをすることで外観することになります。 ここまでの印象は、母が怪しいという感じでした。 二部では、容疑者である親友の兄弟、家庭教師、夫の愛人、姪という容疑者。五人にポアロが依頼した当時

          感想 五匹の子豚   アガサ・クリスティー タイトルの五匹の子豚は、五人の容疑者のことです。この人たちの手記が面白かった。

          感想 口訳古事記 町田康 下品すぎてびっくりした。腹がよじれるほど笑ってしまいました。町田節さく裂でした。

          どんな死にざまなんだと思ってしまう。 これ古事記を小説にしたものである。 もう一つ地名。 めちゃぐちゃいい加減です。 神も英雄もみんなええかげんな人ばかりです。 他にも、有名な天照大神が岩戸に隠れていたのをおびき出すため踊りをやってた話しなのですが、女が性器をチラチラみせて男どもがうぎゃーーーって感じで大騒ぎしていたとか・・・・、それが気になって覗いたら・・・。 イザナミイザナギの死の国での逸話もホラーコメディみたいにしたりとかなりふざけています。 本書の原動

          感想 口訳古事記 町田康 下品すぎてびっくりした。腹がよじれるほど笑ってしまいました。町田節さく裂でした。

          感想 夜と霧新版  ヴィクトール・E・フランクル ナチスによるユダヤ人虐殺の事実というのか収容所体験を書いた名著として有名な本です。医師という職業もあるのか客観的に描かれていて遠い感じがしました。名著ではあります。

          両親と妻をアウシュビッツでなくし、当人も収容所に入れられていた医師の体験談。 あの非道な歴史事件を冷静な筆致で描いています。分析していると言ってもいいと思います。 これは名言です。 著者はユダヤ人として収容所に入れられ、仕事や地位、妻や両親も失い。自分もいつ殺害されるのかという不安の中、つまり未来に対する希望がない時間を過ごしていたのでした。 そういう人だからこそ、こういう考えに至ったのかと思えます。 生きる意味があるからこそ、人は生きることができるとも言えます。 それ

          感想 夜と霧新版  ヴィクトール・E・フランクル ナチスによるユダヤ人虐殺の事実というのか収容所体験を書いた名著として有名な本です。医師という職業もあるのか客観的に描かれていて遠い感じがしました。名著ではあります。

          感想 月と日の后 冲方 丁 女が政争の道具だった時代に、夫に死なれ、絶対的な権力者の父が死に。その後、まるで中国の西太后のように君臨した女傑の葛藤を描いた秀作。

          「光る君へ」の世界そのままでした。 びっくりしたのは道長の妻倫子が90歳まで生きのびたことでした。 息子の頼道と弟、この物語の主人公である藤原彰子も80まで生きます。 これは倫子の血だと思います。 最初の望月の章で、まだ、少女だった主人公彰子に夫の一条天皇の母藤原詮子が語る藤原家の黒歴史のインパクトが強かった。大河ドラマのダイジェスト版のようでした。ここからの話しもあるので予告編なのかもしれません。 道長の父の兼家の悪行から、兄道隆の子伊周との確執。 藤原詮子の恨み節さく

          感想 月と日の后 冲方 丁 女が政争の道具だった時代に、夫に死なれ、絶対的な権力者の父が死に。その後、まるで中国の西太后のように君臨した女傑の葛藤を描いた秀作。

          感想 アジャストメントディック短篇傑作選  フィリップ・K・ディック 面白かった。さすがディックというSF作品群でした。

          表題作、アジャストメントは、マットデイモン主演で映画化されています。 人は作為的に改変されている。その作業に出くわした男の話しです。 この短編集で一番オチの落差が鋭かったのは ウーブ身重く横たわるです。 この短編のオチは秀逸でした。 これだけでも読む価値あり。 父祖の信仰は短編というよりも中編に近く、中国共産党の書記長みたいなのが世界を支配している。 ある日、薬を貰い飲んだらテレビに・・・。 そいつの正体は何かを探る話し。 なかなか読み応えあり。 ぶざまなオルフェウスは

          感想 アジャストメントディック短篇傑作選  フィリップ・K・ディック 面白かった。さすがディックというSF作品群でした。

          映画 アジャストメント

          原作本と映画を比較する企画です。 よくもまあ、SFの巨匠フィリップ・K・ディックの作品を、こんなヘンテコな恋愛ドラマにしたものである。 扉を開けると、自由の女神の前に出るという皮肉は笑えたが、原作のままのほうが良かったと思う。 世界は、調整役 アジャストメント によって定期的に運命が調整されているというディストピア世界。 未来の大統領である彼は、ダンサーの彼女との中を徹底的に邪魔される。 とにかく、ひつこい。ありえない。この帽子軍団。 何かのおふざけですかと思ってし

          映画 アジャストメント

          春のとなり 高瀬 乃一 息子の無念を晴らすため江戸で薬屋をしている盲目の医師とその義理の娘の物語。息子、夫の冤罪を晴らすという目的があるが一つ一つの話しは医師と患者の物語でした。

          この設定が良い。 主人公は、江戸で薬屋を営む未亡人だ。 義父である盲目の元藩医と暮らしている。 薬屋なのに、患者がやってきて治療する。 患者は貧乏人が多く薬代もまともに払えない人たちだった。 そこには金持ちとは違う理由が存在する。 それが物語の深みになっている。 義父を主人公はこう評している。 そんな奈緒は義父の元で医師の手助けをしている。 盲目の義父の目なのだ。 しかし、彼女の中には一つの想いがある。 それは・・・ 夫の命と義父の目の光、奈緒のささやかな幸せを奪

          春のとなり 高瀬 乃一 息子の無念を晴らすため江戸で薬屋をしている盲目の医師とその義理の娘の物語。息子、夫の冤罪を晴らすという目的があるが一つ一つの話しは医師と患者の物語でした。

          感想 少女 湊 かなえ 「人が死ぬ瞬間を見てみたい」という二人の少女の夏休みの物語。最後、あの結末は想像できなかった。遺書の謎が読後感にかなり影響してくる。

          僕には、二人の少女がまったく理解できない。 それが大人になり切れていない人たちの思考なのか。 青春のジレンマなのか。 それとも世代間の格差なのか。 よくわからない感情が、その不穏なものがずっと読んでる自分に付きまとってきた。 「人が死ぬ瞬間を見てみたい」って・・・、ほんと、よくわかんない。 最初に遺書が紹介される。 その後に続くのは、「人が死ぬ瞬間を見てみたい」って考えに取りつかれている二人の少女たちの別々の夏の物語だ。 最後で、遺書の意味がわかるミステリー形式になっ

          感想 少女 湊 かなえ 「人が死ぬ瞬間を見てみたい」という二人の少女の夏休みの物語。最後、あの結末は想像できなかった。遺書の謎が読後感にかなり影響してくる。