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新・オーディオ入門138 『2024.2.7 音楽データーの整理と再生』の用語解説1

『オーディオはよくわからないけど良い音で音楽を聴きたい』、『オーディオ歴は長いけどこれは知らなかった!』というお話を聴くことがあります。 新オーディオ入門はオーディオの基礎についてエンジニアの視点から初心者の方にも判りやすく解説していくものです。 タイトルは私が10代の時に愛読した『オーディオ入門』から拝借しました。 私がオーディオに携わることになったきっかけの本です。 とても判りやすく説明されていて、手元に置いて辞書のように使っていました。 『新・オーディオ入門』はその現代版となれるよう書き進めたいと思います。

これまで書いてきた新・オーディオ入門の記事の中から解説が必要な用語を取り上げています。

● ASIO
Audio Stream Input Outputの略で、Windows向けオーディオデバイスのドライバーの一種です。 OSのサウンドに関するアクセサリーソフトをバイパスすることできるので、 データ送信から音声が出力されるまでの遅延時間を1/10以下に短縮することができます。 さらに、音質の向上にもつながると言われています。

● WASAPI
Windows Audio Session APIの略で、 Windowsに接続されたUSB-DAC等のオーディオデバイスと音楽を再生するためのソフトウェアとの繋がりを管理する仕組みです。 ウインドウズミキサー等をバイパスさせることで高音質化させることができます。

● DSD
Direct Stream Digitalの略で、音楽をデジタル化(ファイル化)する方式の1つです。。 一般的なマルチビットではなく、1bitが使用されています。 マルチビットとは、例えば8ビットの場合、音楽信号の瞬間瞬間に音楽信号の電圧を2の8乗=256に分割し音楽信号の波形を近似させますが、 1bitでは音楽信号の波形が上向きか下向きかを記録する事で近似させています。

● FLAC
Free Lossless Audio Codecの略で、音楽信号を圧縮してファイル化するための形式のひとつです。 可逆圧縮(圧縮した音楽信号を再び元に戻したとき100%同じ信号になる) です。 ハイレゾ音源を使用する際の標準的なファイル形式です。

● TTA
The True Audio の略で、音楽信号を圧縮してファイル化するための形式のひとつ。 可逆圧縮です。高圧縮が可能で、高速にファイルの処理が特徴ではありますが、パソコンのマシンパワーが多く必要であるためあまり普及していません。

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