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新・オーディオ入門174 測定器編 寸法を測る

『オーディオはよくわからないけど良い音で音楽を聴きたい』、『オーディオ歴は長いけどこれは知らなかった!』というお話を聴くことがあります。 新オーディオ入門はオーディオの基礎についてエンジニアの視点から初心者の方にも判りやすく解説していくものです。 タイトルは私が10代の時に愛読した『オーディオ入門』から拝借しました。 私がオーディオに携わることになったきっかけの本です。 とても判りやすく説明されていて、手元に置いて辞書のように使っていました。 『新・オーディオ入門』はその現代版となれるよう書き進めたいと思います。

ここに挙げたものは図面を描くために寸法を測るための測定器です。 私が新入社員の頃、先輩エンジニアからこれらはただのツールではなく 測定器だと教えられたのを懐かしく思い出します。 精密なものなので丁寧に扱うことや、 ドライバーやニッパーといった工具と同じ工具箱に入れることなく、 測定器が置かれている場所に保管すること、 場合よっては校正が必要だということを学びました。

● ノギス
厚みや、長さ、外径、隙間の距離、穴状の深さ等を測定することができます。 幕末に日本に輸入され、精密な目盛を意味するオランダ語のノニウスから ノギスと呼ぶようになったと言われています。 アナログノギスとデジタルノギスがありますが、 使用頻度が低いアマチュアの方にはアナログノギスをおすすめします。 デジタルノギスは0.1mmの分解能があり、 読み取りは簡単ですが電池が切れることがあります。 アナログノギスは読み取りには慣れが必要ですが、0.05mmの分解能があります。

● マイクロメーター
板厚を測定します。0.01mmの分解能があり、ノギスよりも精密な測定が可能です。 また、板厚を測定する場合に測定物の縁ではなく数センチ内側の板厚を測定できますので、 より正確な測定が可能です。マイクロメーターもノギスと同様の理由でアナログ型をおすすめします。

● 隙間ゲージ
リーフと呼ばれる決められた板厚の金属板を隙間差し込んで隙間の距離を測定します。 複数のリーフを組み合わせることで0.04mmから0.01mm単位での測定が可能です。

● テーパーゲージ
穴径を測ることができます。 ノギスでも測ることができますがテーパーゲージでは直径0.1mmといったごく小さな穴でも計測可能です。 0.1mmの分解能があります。

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