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「したいけどできない」からの学び

 私の尊敬する友人の一人が、本を出版した。直ぐに購入した。カッコいい女性のその人は、実に人間臭く、言葉の一つ一つに曇りがない。おまけに、とびきりの美女である。
 心理療法の中のアンビバレンス〜「したいけどできない」の解消に向かって。
 この本を開いた時、彼女の発する言葉のみならず、彼女の存在そのもの全てが、クリアで潔いことに頷いた。
 さて、私がこの本の内容に驚かされたのは、アンビバレンスという言葉だ。人間の基本的な経験という意味でありながら、臨床心理研究において注目されなかった大切な言葉だ。なぜ人は変化に対して抵抗するのか、なぜ人は変わらないのか、アンビバレンスを理解することは、その人の変化を支援することに繋がっていく。私が出会った「したいけどできない」子供たちの躓きを思うとき、その抵抗と変化そして、アンビバレンスに深い意味を感じる。
 皆さんにも、是非この本を読んでいただきたい。コロナ禍、学びを得る一冊である。