東京で過ごした時間>地元で過ごした時間説
スニーカーを新調した。asicsのGEL-SONOMA 15-50(Oyster Grey/Clay Grey)をメルカリで買った。しかしなぜこれを買おうと思ったのだろうか。もはや記憶にない。そのようなギリギリの日常を生きている。おそらくInstagramを眺めていたときに、どこかのセレクトショップの広告として表示されて気になったのだと思われる。
軽くて履き心地が良いので買って正解だった。この手のゴツゴツしたデザインのスニーカーを履くのは久しぶりのことだ。他人様の目からどう映るのかどうかがよくわからない。川久保玲がホカやサロモンを履いていればサマになるが、自分のような人間が厳つめのスニーカーを履いていても「はいはい、機能性を重視するタイプのおっさんね、把握」といった調子でカテゴライズされて終わりな気がする。でも、アリアナならそんな状況でなんて言うと思う? 「yes, and?」(うん、それで?)
自分はメルカリで中古のスニーカーを買うことに躊躇がない。「他人が一度履いた靴だなんて気持ち悪くて履けなくない?」と思う方がいるかもしれない。気にすれば気になってしまうし、気にしなければ気にならない、といったところだ。だいたい、そんなことを言い出したら、共用のスリッパやボーリング場のシューズが履けなくなってしまわないか、と思う。
飲食店の箸やフォーク、スプーンのような食器はどうだろうか。取り立てて気にしないほうが良さそうな雰囲気が漂ってはいまいか。あらゆることに対して「この件についてはあまり深い入りせずにおきましょう……」という態度を皆が取ることでこの世界はなんとか成立しているといえる。しかし、時折「醤油さしペロペロ少年」のような存在が現れてちゃぶ台を返すから困ってしまう。
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