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【2024バリ日記day3】 平日は仕事する。

昨日は思いっきり寝坊して過ごすことにしたけれど、今日は6時半に起きる。プールアクセスの部屋の唯一の難点は、カーテンを開けっ放しにできないことだ。なんせ、カーテンを開けたらそこはプールなので、プライバシーの問題がある。そうすると、カーテンを閉めて寝ることになるんですね。いやそりゃ普通のことなのだと思うけれど、私は朝、太陽の光で目覚めたいタイプです。だからなんだという話だけど。


でもまあ、私は旅先ではすこーんと寝て、ぱっと起きるタイプである。目覚ましが鳴る1分前に、目がさめた。成瀬のようだ。みんな成瀬を読んでほしい。まじでおもしろいから。

成瀬のように6時半に起きた私は、まずはトレーニングウェアに着替えてジムへ行く。時刻は7時。良い感じである。旅先の何がいいって、お弁当作りがないことである。お弁当を作らず、朝食の片付けをせず、部屋の掃除もないと、こんなにも時間は豊かに存在する。しかもジムは徒歩2分である。つまりホテルの中にある。願わくばホテルで生活したい。もしくはジムがある家に住みたい。


ホテルのジムはどこもだいたい簡易的なものなので(たまにものすごく本格的なところもあるけれど。京都のフォーシーズンズとか。)できることを少しだけやる。こじんまりとしたジムでも、だいたいダンベルは置かれていることが多いので、ダンベルを使ったトレーニングをいくつかできるようになっておくと、旅のときに便利です。誰に役立つ情報かよくわからんけど。

簡単にトレーニングをすませ、部屋に戻ってそのままプールで15分ほど泳ぐ。ここのホテルはプールが8時からなので、朝一番のプールだ。相変わらず誰も泳いでいなくて気持ちいいのだけれど、朝食レストランに面したプールのため、じゃっかん、気まずい。みんな優雅に朝食を食べているというのに、一人ゴーグルをつけて本気泳ぎをしている。まあ、海外のリゾートで誰もそんなこと気にしていない。


泳いだあとは急いでシャワーを浴びて簡単に身支度を整え、今日も朝食レストランへ行くことにする。国内やソウルなら、近くのおいしいパンやさんで朝食を買っておく、なんてこともできるけれど、なんせここはバリである。しかもホテルはクタの外れに位置しており、周りにはなんにもない。もうあれこれ考えずに追加料金を払ってホテルの朝食を食べることにした。なんせ、1000円くらいなのだ。


昨日あれこれしてくれたお姉さんが、「マイ!!今日もアイスアメリカーに飲む?」と、話しかけてくれる。みんなとっても笑顔がかわいい。ウォーターメロンジュースとアメリカーノをオーダーし(南国はとにかくウォーターメロンジュースがうまい。何はともあれウォータメロンジュースである)、エッグステーションでボイルドエッグをオーダーする。そう、たんぱく質。バリにはプロテインドリンクなんてものはない。だからしっかり食材から摂取せねばならない。卵は神。

おかゆにチキンをたっぷり入れ、サラダも山盛り食べる。そうだ、サラダビュッフェをおいしくするコツは、フルーツとナッツを追加することです。今日はパパイヤがあったので、パパイヤをのせた。これがめちゃくちゃおいしいのでぜひ試してみてください。フルーツはたいていなんでもおいしいです。パインでもオレンジでも。家だとサラダのためにフルーツ切るのもちょっと億劫だけど、朝食ビュッフェならそこにカットされたフルーツがある。すばらしい。

昨日はおねーさんがケーキをサービスしてくれたのだけれど、今日はモクテルをサービスしてくれた。マリオットのメンバーだからだそうだ。国内でこんなサービスを受けたことはない。ありがとうございますバリ。

昨日気になっていたクレープのワゴンをのぞいていると、これまた親切なおねーさんが「作りますか?」と聞いてくれた。筋トレしたばっかりだけど、ゆで卵も食べたことだし、ここは食べていいことにする。だって焼き立てクレープが朝食で食べられるのだ。

具にチョコを選ぶと、一緒にチーズを入れるととってもおいしいよ!と教えてくれる。私は甘じょっぱコンボが大好きなので、喜んでお願いする。チョコチーズクレープ、想像以上のおいしさだった。チョコとチーズの組み合わせ、天才的。

今日は朝からてきぱき動いているのには理由があって、10時からオンライン会議が入っているのである。そう、今日は平日。普通に仕事である。一緒に仕事するメンバーは私があっちいったりこっちいったりなのに慣れっこなので、背景がバリでももはや「ああバリですね」くらいのテンションである。バーチャル背景みたいなもんである。たぶん。

オンライン会議を終わらせたら、荷物をまとめてチェックアウト。今日からウブドのホテルに移動してそこでゆっくりする予定。

初めてバリへ来たときは、たしかスミニャック&ウブドに泊まった記憶がある。それから、サヌールとかヌサドゥアとかも行ったけれど、毎回ウブドは欠かさなくて、最近(といっても10年ぶりだけれども…)はウブドだけでいいね?と、いうのが私の結論だ。クタはバリの一番の繁華街、新宿みたいなかんじ。ナイトライフも楽しめるわけですが、私はもうナイトライフという歳でもない。というか、元々そういうタイプでもない。クタから南にレギャン→スミニャックと街は続いていて、南にいくほど、少しずつ静かになる。この中では私はスミニャックが一番気に入っていて、クタほど賑やかではなく、でも街がちゃんと機能していて、おしゃれなお店もぽつぽつある。…と、いうイメージ。なんせ10年前の記憶だけれど。

クタ→レギャン→スミニャックは、すべてビーチに面しているけれど、ウブドは山の中にある。バリといえばビーチリゾートというイメージがあるので海沿いがいいのでは?と、最初は思っていたけれど、バリの海は実はそんなにめちゃくちゃきれいというわけではない。サーファーには良いけれど、泳ぐなら宮古島がずっといい。で、私の中ではバリはビーチリゾートというよりは、森の中のリゾート(ウブド)、と位置づけられた。軽井沢の南国版である。いや、たぶん違うけど。

ウブドはとにかくホテルが多彩。あらゆるタイプのホテルがある。結局、リゾートの旅はホテルに左右されるところがなきにしもあらずなので、悩むくらいにホテルがあるのはいいところといえばそうかもしれない。一番大きな通りに出ると、カフェや洋服やさんもたくさんあり、前に来たときはかわいい子供服をたんまり買って帰った。恐竜の帽子をかぶった息子がめちゃくちゃかわいかった…

そしてウブドは広くて、本当に周りに何も無い、森のど真ん中みたいなホテルもたくさんある。それはそれで孤立してる感が良い。私はどちらかというとホテルにこもるタイプの旅が好きだったので、そういうところも好きだ。が、最近はちょっと、外に出て土地の人とコミュニケーションを取るのが楽しい期がやってきているので、このあたりはお好みでバランスを取るのがよろし。

ウブドまでは車で2時間弱かかるので、これも空港からの送迎と同じく「kkday」で予約しておいた。約束の時間少し前に(少し前!!南国なのに!!)whatsappで、ドライバーさんから着いたよ!の連絡が来る。無事に車に乗り、ウブドへ移動。

海外の家族旅行で長距離の車に乗る時、疲れた子どもたちはいつもすぐ寝てしまう。それは全然良いのだが、一緒に夫も寝てしまう。私はいつも、寝ている家族を横目に「ここで私が寝て見知らぬ土地にさらわれてしまったらどないすんねん」と、必死で眠い目をこすりながら起きている。一応、危機感というものを、こんなに生きる力に欠く私も持っている。

が、一人旅の今回、私はこの一時間半の移動で、爆睡した。まじで爆睡であった。どうしたいつもの危機感。やっぱり、家族といる時の方が、ある意味臆病になるのかもしれない。守るべきものがあるというのは、強くなることなのか弱くなることなのかよくわからない。

爆睡していたら、親切な運転手さんがちゃんと次のホテルに送り届けてくれた。500円のチップを渡すととっても喜んでくれて、あとからメッセージも送ってくれた。そういえばこの運転手さんは他のバリの人たちみたいにあれこれ話しかけてくるタイプではなかったけれど(いやそれはあんたが爆睡していたからでは?)、最後のあいさつのときの笑顔がとても優しかった。当たり前だけれど、バリにもいろんなタイプの人がいる。

今回ほんとうは最初からこちらのホテルにずっと泊まるつもりだったのだけれど、なんせ初日の到着が深夜0時の便だったので、そこから2時間弱かけてウブドに移動するのはしんどいな…と、クタで先に2泊してから、こちらのホテルに移動することにした。だからこっちのホテルもすごく楽しみにしていたのだ。

とはいえ一人旅だし、そんなに贅沢はできないので、一泊2万弱のリゾートホテル。でもとってもすてきなホテルだ。マリオットのグループだけれど、大型リゾートというわけではなく、方向音痴の私でもホテル全体を把握できるくらいの規模感。私の好きなタイプ。

ホテルまでの移動中、今日中にやらなきゃいけない仕事のSlackが届いていた。そう、なんせ今日は平日。仕事の日。チェックインし、部屋に荷物をおいて、近くの食堂まで歩いて、そこで仕事をすることにする。

食堂は、Googleマップ直前に見つけたお店、その名もSTAR BACKS。スターバクス。名前が良すぎでしょう。ギャグみたいな名前なのに半屋外のお店はとても心地よく、店員さんの笑顔もかわいい。バクスのお店なのだろうけれど(そりゃそうだ)、昨日麺を食べたばかりなので、ナシゴレンを頼む。バリに来てからまだナシゴレンを食べていない。大好きなのに。

ロゴも似せてきている。

いや、私はちょっと意識的にナシゴレンを食べていなかったのだ。これは私の作戦ですが、バリは、ごはんはほんとうにおいしいのだけれど、なんせ、飽きる。後半、香辛料の香りだけでちょっとしんどくなるくらいに、飽きる。仕方ない、だって私はパリ(バリじゃなくてパリ)ですらごはんに飽きて最終日に500円もするカップラーメンを買って食べたのだ。どうしてもお醤油味が恋しくなる。(ただ、不思議なことにベトナムと韓国は飽きない。まじで飽きない。日本に似てるのだろうか。)

で、できるだけそれを防ぐために、序盤からインドネシア料理で飛ばさないようにしている。サンドイッチとか、ハンバーガーとか、そういうものを食べておく。子どもたちがいる時はピザとかも良い。

そういったわけで、この旅初めてのナシゴレン解禁である。ここのはめちゃくちゃシンプルなナシゴレン。チャーハンみたいな感じ。しかし、うまい。めちゃくちゃうまい。こういうのって、日本では食べられない。こういうところで食べるからおいしいのだ。お値段350円。やすい。

ここの食堂で、今日やらなきゃいけない仕事を片付ける。もし私がサラリーマンなら、ここに来て仕事をするのはため息ものだったと思うけれど、フリーランスの立場だと、そういうものだ、と思えるから不思議だ。自由というのは、たぶんそういうことなのだ。自由なので、仕事を終わらせてビンタンビール350円も飲む。しめてビール込み700円の昼食。やすい。

お店の人にとってもおいしかったありがとう、と言うと、またなつっこい笑顔でThank you!と、言ってくれた。ここはウブドといっても中心地からは少しだけ(2キロくらい)離れていて、その分やっぱり人々が「ガツガツ」してなくていい。まあ私はこの旅でずっと「街の外れ」にいるので、ガツガツに遭遇していないのだけれど。そのうち、ちょっと街に出てみるつもり。ガツガツと対峙できるだろうか・・・

コンビニで追加のビールを買い(昨日のスーパーと値段変わらなかった。まあそれくらいが定価なのだろう。ビンタンビール250円。)、プロテインバーみたいなのを見つけたので買ってみる。パッケージがやたらおしゃん。

部屋に戻ると急にスコールが降り出した。プールに入ろうかと思っていたけれど、これは難しそうだ。雨を見ながらバルコニーで少し仕事を片付け、noteを書き始める。

そういえばホテルの外にランドリーのお店がたくさんあって、ウブド内ならデリバリー無料、と書かれていた。Googleマップで調べてみると、ホテルの目の前にあるお店が今からでもピックアップしてくれそうなので、チャットで問い合わせてみる。すぐに返信がきて、明日の11時にホテル届けなら今からでも可能で、1キロ300円でやってくれるらしい。ホテルのランドリーサービスより全然安い。しかも、スコールがすごいから、ホテルのフロントに渡しておいてくれたら、スコールがやんでから取りにいくよ!とのことだった。

ホテルにだってランドリーサービスがあるのに、そんなものフロントで受け取ってくれるのか?と思いながらフロントに持っていくと、よくあることなのか「あああそこのランドリーね!OK!ルームナンバーは?」とだけ言って預かってくれた。私は滞在中にどうしても洗濯したい人なので、これはめちゃくちゃ助かる。良いサービス。ほかの国にもあるのかな、日本でもやったら流行りそう。

noteをアップせねば、せねば、と思いながら、何度も何度もバルコニーでうとうとしてしまう。部屋に入って涼しいところで書こう…とするも、ソファでまた寝てしまう。ベッドで書こう、と座った瞬間に、朝まで意識を失った。目覚ましもかけず、たいへんよく寝て、3日目も終了。

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