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【2024バリ日記day9】調子のいい私vs調子のいい菌。そしてバリまとめ

懐かしのマニラ空港。まあ、一週間前に来たばかりだけれど。あのときは乗り換えるだけだったので1時間ほど時間を潰せばよかったのだが、今日はこの憎めないが調子のいい菌(いつまた痛くなるかもしれぬと恐れている)を抱えて、9時間のトランジットである。

いつもは9時間もトランジットがあれば一旦外に出てその国に入国することが多い。なので今回も本当はそのつもりで、色々と交通手段やら早朝から開いているホテルの朝食なんかを調べていた。

国際線のフィリピンエアラインが到着するのは第1ターミナル。調べてみると、ここはほんと、なんもない、らしい。第3ターミナルは最近リニューアルされてホテルやモールと直結していたりして楽しいようなのだが、なんせ、マニラ空港というのはターミナルとターミナルが信じられないくらい離れている。ターミナル間の移動がある乗り換え(主に国際線→国内線の乗り換えがこれになりがち。ボホールのときもそうだった)が、まじで、まじで、まじで、あほかと思うほどに、ややこしい。なんせ、いったん預け入れ荷物を受け取らなきゃいけないのだ。そんで、重たい荷物を抱えて、まじでややこしいターミナル移動(シャトルバスorタクシー。そしてタクシーは選択を誤るとぼったくられる)に果敢に挑む必要がある。そしてそんなことをしていたら、ロストバゲージが起こる。

今回は国際線→国際線の乗り換えのためか、同じターミナルでのトランジットだったので、預け入れ荷物は往復ともに目的地まで運んでくれるとのことだった。が、シンガポールとかだと預けたまま外に出られた記憶があるのだけれど(今はわからないけど。)フィリピンの場合、もし外に出るならこの荷物を一旦受け取らなきゃいけないらしい。普段ならそれもチャレンジだ、と、やってみるところなんですけど、なんせ私は病み上がりである。いつも通りに調子に乗ってたら、調子のいい菌に仕返しされる。と、思い、今日は泣く泣く、調子に乗らず、なにもないという噂のマニラ空港ターミナル1で9時間おとなしくしておく方をとる。えらい。えらすぎる。えらい。

本当にフィリピン人

ANAのサイトに載っていたスターアライアンスメンバーが使えるというラウンジに入ろうとすると、「その航空券はここじゃなくて、15ゲート近くのラウンジへ行って」と、追い返される。ところが近くには1桁のゲートしかなく、15なんかほんまにあるんか?と思っていたところで、突如現れる19ゲート。どうやら15もあるらしい。

夜が明けてきた。

なんとか見つけた15ゲート近くに、まさにフィリピンエアラインのラウンジがあった。ちなみに隣には愛するアシアナエアラインのラウンジもあった。入口でチケットをピッとしてもらい、無事に中へ。

そこは、深夜1時の便に乗り、深夜2時にごはんですよと起こされ(思うのだけれど、深夜1時の便に乗り、深夜2時にごはんを食べたいと思う人がいるのだろうか。でも深夜便だからと言って機内食をなくすとクレームが来るのだろうか。その気持もわからなくないけれども、しかし普通に考えて、深夜1時の便に乗って深夜2時にごはんを食べたいとはなかなか思わないのではないか。)ドライパインを少しかじってなんとかもう一度爆睡し、4:55amにふらふらになりながらマニラ空港へ着いた身には、まじで天国に見えるラウンジであった。

中は広く、清潔で、明るい。係の人たちはきびきびと働き(早朝なのに!)お客さんたちは各々くつろいでいる。私は思う。ここでなら9時間過ごせるかもしれない…

入ってすぐにシャワーを借りて、全身さっぱりした。ちなみにシャワー室もちゃんときれいだった。フィリピンに旅行するたびに思うのだけれど、フィリピンという国は一定以上のサービスを受けられるホテルやラウンジなんかの、清掃技術がめちゃくちゃ高い気がする。そんなめちゃ高級ホテルじゃなくても、清掃のあとの部屋がぴしっとものすごく整っているのだ。どこがどう違うかと聞かれると全然わからないのだけれど(なんせ私は家事が苦手なので…)シーツの整い方も、水回りも、なんか本当にきれいで、部屋全体の空気まで違って感じられる。すっきりしていて気持ちがいい。きっと脈々と受け継がれた清掃のコツがあるのだと思う。秘伝の。まじで教えてもらいたい。できるかどうかわからないけど。

きれいなシャワー室でシャワーを浴び、こんなにきれいなんだからと朝食を食べたい気持ちをここはぐっとこらえ、照明が落とされた部屋のソファに座って、2時間ばかり爆睡した。なんせ、トランジットは9時間である。寝過ごすこともない。あと、何度も言うけど、睡眠は大事。一応、カメラとお財布とパスポートは抱えて寝たけど、でも安心して寝られるの、ほんとうにありがたい。

照明落とされたスペース。みんな寝てた。

爆睡したあと、おそるおそる、朝食を食べる。ここにはおかゆもサンドイッチも中華麺もなんでもある。ようやく出てきた食欲に従って、少しずつ口にする。ああ食べられるってうれしい。

コーヒーを飲みながら(病み上がりにコーヒー飲むなと思うけれどもすみません)、パソコンを開く。考えてみれば、私はパソコンと本があれば別にどこでも6時間くらいは過ごせるのだと思う。今回はシャワー浴びて2時間半くらい寝てたので、残り時間をパソコンと本で過ごすのは、まあ、余裕だった。そこそこ座り心地のいい椅子と、他人との程よい距離感と、安心感。それが備わっていればもう完璧である。

ここにもハロハロ。ハロハロおいしい。

帰りは、マニラから4時間半ほど。しっかり寝て、休憩してからのお昼の便なので体力的にもつらくなかった。体調ももうすっかり元気。調子のいい私、調子のいい菌に勝ったようだ。

機内で辻村深月さんの「ツナグ」を読み(号泣した…)、「賢い医師生活」を観ていたらあっという間に成田。普段家のことは何もしないがこういう時は優しい夫がゲートまで迎えにきてくれていた。成田っちゅうのはなんせ遠いので、車で迎えに来てくれると旅の疲れが200%ほど軽減される。それに、久々に家族の顔を見るとやっぱりめちゃくちゃほっとする。ちなみに、普段はめちゃ優しいがこういう時はクールな子どもたちは「明日学校だから」と、家で待っていた。ゲームの時間解除のリクエストだけが送られてきた。ですよね。

好きなシーン。
ほんとうにそのとおりだね。

そんなわけで最後になって突如、次の旅に向けて覚書を残しておきます。

■バリの空港ーホテルとかホテル間の移動はkkdayであらかじめ予約しておくと安心

https://www.kkday.com/ja

■バリの移動はGrab一択

■東南アジアの旅行前にWhatsAppはダウンロードしとくべし(だいたいどこの施設もドライバーさんもWhatsAppで連絡とれる。なんなら今回病院からも診断書がWhatsAppで届いた。)

■海外旅行保険は是が非でも入っておきましょう。特に若者は、クレジットカード付帯じゃなくて(そもそもカード持ってないだろうし。私は学生のときそうだった)1000円以下とかで入れる保険に入っとくとよろし。病院での安心感がぜんぜんちがう。

■ごはんには気をつけましょう・・・(でもこればっかりはバリのせいというより体調とか相性の問題もあると思う)

■バリ入国前に、オンラインで旅行用VISAの手続きを終わらせておくと入国がめちゃスムーズ。パスポートの画像&PDF、オンラインチケットのPDFが必要です。これでクレジット決済しておくと、入国のときに現金なくて大丈夫なので安心。

■両替所はいっぱいあるけど、そんなにレートはよくないので、カード払いできるところはカードの方が良い。そして結構カード使える場所が多い。ボホールよりは使える。現金使ったのはチップ、ランドリー、レゴンダンス鑑賞くらい。あとスーパーでお水1本だけ買ったときとか。

■スターアライアンスメンバーで、フィリピンエアライン利用時、ANAのHPには「PAGSSラウンジをご利用ください」と書かれていますが、どうやらフィリピンエアラインの「マブハイラウンジ」が使える。こっちのが広くてくつろげて最高。

■これはどこの国へ行くときも一緒ですが帰国時はvisit Japanで税関手続きをあらかじめ済ませてQRコード発行しとくとスムーズ!パスポート情報とかは一度登録すると旅行のたびにそれをコピーしてくれるので楽。

■あ、海外simは通話できないやつでも基本問題ないけど、緊急時用に電話できる手段を考えておくのはめちゃ大事!スカイプ便利。

■無理をしすぎない。ゆっくり過ごす。これはどんな旅も同じ。

■今回アクティビティはそんな参加しなかったけど、やったのは全部とてもよかった。バリはスパがやっぱりすごくいい。ほんとはもう一回くらい行きたかった。そして行くたび見ようと決めたレゴンダンス。ケチャは今回体調崩して見れなかったので、また次回。

思いつきと勢いで決めた旅だったけど、本当に行けてよかった。バリのこと、世界のこと、日本のこと、旅のこと、仕事のこと、そして家族のことをたくさん考えた旅だった。そして、早く家族とねこたちに会いたい、そう思えることが、旅の一番大事なところかもしれないと、思ったりしている。


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