言いがかりじゃないかと言いかかりたくなる時が。

さて昨日は寝過ぎたけれど今夜は早く寝ましょうねと布団に潜ったのも束の間、目が覚めた。ラジオを聞いたりぼんやりしたりしてみるけれど眠くならない。当たり前だ、さっき起きたばかりだったのだ。

それで朝になってもう起きた。朝からたくさん食べてみた。それから本を読みたくなって、でも金は使いたくないので図書館へ行ってみた。もう何年もこの街に住んでいて、何度も行こうとしたのに行かなかった図書館に行ってみた。

寝不足気味の緩んだ頭のほうが勇気なんていらなくてちょうど良かった。ちょうど同じタイミングで入る人がいたからついていくように入った。

初めてだと言ったら優しく説明してくれたから助かった。それからこぢんまりした館内を行ったり来たりして、読みたい本を探した。小学校の図書室みたいだった。

窓は開いていて、下校中の小学生の話し声が聞こえてきた。テストの点何点だった、と聞き合っていた。小学生に戻ったみたいで不思議な感覚になった。

探していた本はなかった。好きな作家の小説がたくさんあったからそれと、気になっていた難しそうな本を借りることにした。

カウンターで手続きをしてもらう。少し上手くいかなくて時間がぐちゃっと歪んだけれど、丁寧に対応してくれてまたも助かった。

図書館を出て、不意に鏡を見たら目が赤くて驚いた。ずっと感じていた違和感は、眩しさじゃなかったのかもしれない。きっと眠いせいだ。

帰りにスーパーで買い物をして、膨らみ切った袋を肩にかけて帰る。笛の音が聞こえていた。

道を曲がると、車が誘導されていた。何かが悪くて、それが凄く絶妙なタイミングで起きてしまった故に捕まったんだ。あれをどう避ければ良いんだろうね、と思うことがよくある。生活の中でもそんなことばっかりだ。

でも最近は最高なミュージシャンに出会ったので私の生活は豊かです、という気持ちで帰る。他人は他人でしかないし、ましてや知らない人はもう本当に知らない人でしかない。異国の国の人や、会ったことのない犬や、森の中を闊歩する虫たちと同じなんだ。

好きなものが増えるというのは凄く嬉しい。自分が厚くなれる気がする。気がするだけじゃ嫌だからいろんなことを知りたくて勉強したくなる。この気持ちが冷めないうちに一行でも一瞬でも多く、読みたいし聞きたいし見たい。

今夜こそは早く寝る。明日は用があるんだ。

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