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猿之助さんのことから1年。

5月がスタートしました。

猿之助さんの事件からもうすぐ1年になります。

少し前まで5月が来るのが不安でした。
でも今は想像と違った自分がいます。


私が猿之助さんをラストに観たのが5月12日。それから舞台を観て寂しくて泣いたことはあったけど、舞台からの想いを受けて嬉しくて泣けたのが11月でした。大衆演劇で猿之助さんとご縁がある瀬川伸太郎さん恋川純弥さんの舞踊でした。

恋川純弥さん瀬川伸太郎さん

事件のだいぶ前、猿之助さんに直に澤瀉の紋を使用することをお許しいただいたそう。澤瀉の黒紋付で伸太郎さんの個人舞踊かと思いきや、純弥さんがお揃いの紋付で途中から登場して相舞踊になりました。

その瞬間、猿ゆか仲間4人で号泣。初めてHappyな気持ちで泣けました。それまでずっと心が閉じていたと思う。前月に「四の切」を観てからは特に心が不安定でした。二人のサプライズに気持ちが緩んだのです。

特に純弥さんにはご縁を感じています。秋に「大衆演劇ナビ」のインタビューでまるまる猿之助さんの話題をしてくれたのは驚きました。どれだけ嬉しかったことか。

全ては賛否両論です。その記事のことを良く思う人、そうでない人、必ずいると思う。

私がこのnoteでずっと猿之助さんのことを話すのも賛否両論があって当然と思っています。私は猿之助さんを信じているから何と言われても変わらない。

純弥さんがどういう人かわからないけど、同志がいる!と勝手に嬉しくなりました。純弥さんとの出会いは私の人生の転機でした。

猿之助さんの舞台と出会った時、私はその時も気持ちが落ち込んでいました。生きているのが面白くなくて、疲れていて、何をしても失敗して、自分が嫌いで。

歌舞伎好きな友人ができたお陰で、初歌舞伎の「亀治郎の会」に行くことになり人生が変わりました。亀治郎さんの京鹿子娘道成寺にドキドキしたのです。踊りというか、存在に生命を感じて、私もそういうふうに生きてみたいと思いました。

猿之助さんは私の生きる力でした。

1年前の事件でそれが揺らぐことはありませんでした。
当たり前のように「戻ってくる」と思えました。

その時に蓋をしてしまった悲しさや寂しさに気づかせてくれたのは、純弥さんをはじめ大衆演劇の舞台のお陰です。

私はいつも「何かできることをしなくては」と自分のオールで一生懸命に漕いで進んできました。11月の伸太郎さん純弥さんの舞台からのエールで、自分のオールを置くことができたのです。

「こんなに悲しかったんだ」と気づいて観念したら、驚くほど涙が出て困りました。猿之助さんがいないことへの怒りだったり悲しみだったり、メディアに対しての憤り。そして、純弥さんが関西中心に活動していることで思うように観ることができない寂しさとか。

いろんな想いが押し寄せてきて、冬は見事に心身ともに壊れてしまいました。それでも本当の心に気づけてよかったと思っています。

それは結局、壊れても壊れても立ち上がれているからです。

これからは我慢癖を卒業して、本当の意味で強くなりたいと思いました。感情に蓋をせず吐き出したい。倒れても立ち上がれる力があると自分を信じて。


3月の大阪遠征で純弥さんを観てドキドキしました。ワクワクする舞台はたくさんあるけど、ドキドキするのは猿之助さんと純弥さんだけです。このニュアンス伝わりますか?(笑) 座長の純さんが体調不良から復帰した舞踊にも心打たれました。

その月は歌舞伎より大阪の大衆演劇のほうが楽しかった。

猿之助さんの待ち方は人それぞれ。

私は自分が喜ぶことをしてあげたい。大衆演劇を知りたいし、純弥さんのこともまだまだ知っていきたい。これらを上回るものがあるなら出合ってみたい。

舞台を観ながらドキドキしたい。

大衆演劇は私が好みの熱い役者さんが多いから楽しいです。歌舞伎との芝居の違いも面白い。どちらがいいではなく、どちらもいい。私は私の楽しみ方でいろいろ観てみようと思います。

猿之助さんは理屈抜きで演出も芝居も踊りも楽しい。引き出しが多く、全く飽きない。必ず「サプライズ的な驚き」がありました。約15年観ても面白さを毎回更新してくれた。だからスーパー歌舞伎Ⅱ「ヤマトタケル」「鬼滅の刃」が死ぬほど観たかった。猿之助さんの頭の中を観たかった。


今月は楽しもうと思う。
そう思えることが嬉しいです。

明治座のことは忘れたいと思っていたけど、忘れたくなくなりました。私のMAGAZINE「ayaMAGA」で振り返ってみたいです。猿之助さんの作品はどれも大事です。


観劇予定は、歌舞伎座、浅草木馬館です。

木馬館では、1年前と同じ劇団 暁の公演があります。座長の暁人さんは猿ゆか仲間です。座長一周年記念公演もあり、仲間と観劇します。

また、純弥さんが14日~22日まで木馬館にゲストで出演です!なかなか東京には来ない方なのでできるだけ行く予定です。友人、同僚、フォロワーさんなど、大衆演劇に興味ある方たちがお誘いに乗ってくれました。

ayaMAGAで観劇レポをしたいと考えています。


まずは4日の浅草木馬館 初日に参ります!

今月もよろしくお願いいたします。


aya


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