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女子大生が起業して、映画祭を開催する話

2023年3月14日
ホワイトデー。まだギリギリ高校生、つまりJKだったわたし。

世の中のことをまだ何も知らなかったわたし(今もか)
この日、わたしは起業した。
女子高生が代表理事になった。
京都地方法務局に行って書類を提出したら、会社ができた(正式には一般社団法人ね)

法務局の人に二度見された。
え、君が?って
まあ自意識過剰かもしれませんが(笑)

そんなこんなで今11ヶ月目を迎えました。
自分で数えて、アピールしていくスタイルです。

起業から11ヶ月を迎え、来月2月17日には自分史上最大規模のイベントが控えています。
実は、立ち上げて2ヶ月目の時にお話を頂いて、色々と困難もありながら今まで準備してきたんです。
なので、今日はそのイベントにかけた思いや、葛藤をお伝えしていきます。
赤裸々に話すので、覚悟して最後までご覧ください。
(関係者・友人の皆様、所々登場することをお許しください♡)


4月

駆け出した4月。大学生になりました。
起業前から企画していた初めての展示会に向け、準備に追われていました。

私含め、メンバーは全員大学1年生。イベントの運営経験ゼロ。
大学に入学し、慣れない履修登録になかなかできない友達。
そんな中、みんなでサイゼリヤで打ち合わせを重ねました。

知名度ゼロの私たちがどうやって集客したらいいんだろう。
どうやって作品を飾るのか、SNSでのアピール方法。
本当に全部が自己流でした。

そして1番大切な私たちのメッセージ
どうやったら作品を通して伝えられるのか。
アーティスト全員の個性を引き出し、1つの空間にまとめ、来てくれたお客様に想いを感じ取ってもらうには。
初めてのことばかりで頭がパンクしそうでした。でもワクワクの方が大きかった。
自分が1番楽しんでやってたと思います。

そして行き着いた先は
「愛の形がそれぞれ多様であるから、価値観を強要せずに対話を重ねながら、愛という根源的なテーマを深めていこう」
という想い。

そんな形で展示会「愛と」は無事に成功し100名を超える方々にご来場頂きました。
小さめのアトリエだったのですが、お客さまがひっきりなしに来てくださって。
皆さん温かいお言葉をかけてくださるので、その度に泣きそうでした。
でも絶対ないたらあかんって。楽しかったという一言で片付けるのは絶対に違いますが、本当に本当に楽しかった。

展示会の時は目の前のことが全部キラキラして見えたんです。
私ってすごいかも、絶対に将来社会を動かす人間になるわ、って
根拠のない自信としょうもないアイデアだけがポンポン湧き出てきました。
絶対に自分のアイデアは、みんなに賞賛されて、苦しんでいる人々に希望を与えられる。そして社会を変えることができる。そう思っていました。
(自分で言ってて恥ずかしい笑)


5月

知り合いが主催しているイベントでボランティアをしていたら、京都市の方が声をかけてくださったんです。
そしてご縁があり、今回のイベントの助成金の案内をお声がけいただきました。

簡単にいうと、助成金を頂いてレイブリで好きなことができるよ!
(簡単にいうとですよ、超ざっくりと!)
ってことでした。
え、私の今頭にあるアイデア実現できるじゃーーん
ってことで、すぐにお話に乗っからせて頂きました。

ですがこれがもう、めっちゃ大変で。
そもそも予算書や企画書なんて作ったことがなく、締め切りはなんと1週間後とかで。。。
初めて一緒にお仕事させていただくのが、行政の方で。。。
たくさんフィードバックを貰いながら、なんとか資料を完成させプレゼンさせて頂きました。
何よりも緊張した。大学受験の面接並みに緊張しました。
だけど、頭の中にある妄想がポンポン口から出てくるんですよね。
京都市のお偉いさん4名相手に、めっちゃ緊張していたくせに
口だけは達者なんですよ私。
最後は、担当の方にも褒めていただけて。

悔いなしのプレゼンをしたら、なんと私たちの企画書が通り、助成金をいただけることになりました。
本当に嬉しかったです。


初夏〜夏

そこから、企画書と収支予算書の訂正作業が続きました。
右も左も何にも分かっていない私に、担当者の方は本当に1から教えてくださって。感謝してもしきれないです。

あとは、若い女性起業家あるあるなのか?わからないけど
どん底みたいなのも経験しました。(笑)

自分が無知で、若くて女だから
利用してこようとする大人がいるんです。
これは、若手起業家がみんな経験する道らしいです。
お勉強になりました。お世話になりました!!

もしかしたら、私に悪い印象を与えてしまった関係者の皆様がいるかもしれませんが、私は自分の手で信頼回復に努められたらと思っております。
こんなところでいうことではないと思いますが、これからも全身全霊頑張っていくので、見守っていただけますと幸いです。

そして、中略しますが色々あって
企画書、収支予算書が白紙になったんですね。
そこから、メンバーと何度も議論を重ね、たくさんフィードバックをいただき、
やっと映画祭の企画が完成しました。

中略しすぎてわかんないよ!
そうですよね、でもとりあえず色々あって計画が白紙に戻ったけど、なんとか実現させていただくことになり、やっと完成した企画だということです。


そんな感じで、冬になって本格的に動き出しました
何度か打ち合わせを重ね、チラシのデザインなども1から自分で考えました。
てことで、この辺りでイベントの宣伝もさせてください!

映画上映、また上映後のトークショーを通してLGBTQ+やジェンダーニュートラル、ジェンダーに捉われない生き方について考えます。上映映画の「恋人はアンバー」は期間限定で恋人のふりをすることになったゲイとレズビアンの高校生を描いた青春映画。閉鎖的で保守的な田舎町で、自分らしく生きるためにもがく2人の姿は、当事者だけでなく多くのユース世代を勇気づけてくれます。

トークショーはゲストにプライドプロジェクト代表の本多まささんをお迎えし、AMF代表兼レイブリ理事の椎木里佳さんと共に映画の内容やZ世代目線でのジェンダーやLGBTQ+についてトークセッションさせて頂きます。

これら盛りだくさんの企画を通してLGBTQ+について発信し、Z世代をはじめとする沢山の方々を勇気づけられるような空間をご提供したいです!


■上映作品『DATING AMBER 恋人はアンバー』
監督・脚本:デイヴィッド・フレイン/2020年/アイルランド/92分
配給:アスミック・エース

■トークショー
 ゲスト/本多まさ(プライドプロジェクト代表)
 登壇者/生駒萌杏(一般社団法人レイブリ代表理事)
     椎木里佳(一般社団法人レイブリ理事・株式会社AMF代表取締役)
     一般社団法人レイブリメンバー

■日時 2月17日(土)13:00~16:00(開場 12:30)
■対象 学生及びユース層、または関心のある方
■要項 先着順/定員240名/参加費 22歳以下 500円、一般 1,000円
■お申込・お問合せ

チケット販売サイト:https://t.livepocket.jp/e/mm_mj
主催:一般社団法人レイブリ

また本映画祭は、共催として公益財団法人京都市男女共同参画推進協会にご協力いただいており、2023年度のウィングス京都市民活動サポート事業に選出して頂きました。

はい。もうめっちゃ豪華です。
まず映画「恋人はアンバー」高校生の時、受験の帰りに新宿のおっきいゴジラがいる映画館に見にいって、ボロ泣きしたのを覚えています。
多分その時は、じぶんの中でも色々と葛藤していて、うまく言語化できなくて悔しかった気持ちをこの映画が代弁してくれたって感じです。

高校生のエディとアンバー、どちらの気持ちにも共感できる部分があってもどかしい気持ちになりました。
きっと映画を見終わったあとは、2人のチャーミングな姿に勇気づけられ、明日からも頑張ろう!と思えます。もし今、目の前のことや現実世界に生きづらさを感じている人がいたら、ぜっっっったいに見てほしい!きっとあなたの背中を押してくれる作品になります。

しかも、この作品、アマプラとかネトフリとか大手のサブスクで見れないんですよ。(WATCHAっていう韓国のサブスクでのみ視聴できます)
なので、ぜひ会場まで見にきてくださいね。

そしてトークショーは、本多まささんをゲストに迎え、椎木里佳さん、レイブリのメンバー2人、そして私が登壇します。

まささんは、夏頃にイベントで初めてお会いしたのですが、ほんっとうに優しくて、共感力というのかまささんにならなんでも話すことができそうな雰囲気があって、人とお話しするのがすごくお上手だなと尊敬しています。
LGBTQユースカウンセラーもしていらっしゃるので、全ての人々に寄り添った素敵なお話が聞けること間違いなしです。私もお話しできるのがとっても楽しみです。

そして椎木里佳さんは私が1番尊敬している女性起業家の方です。一緒に登壇できることが夢みたいです。椎木さんは中3の時に起業され26歳という若さで、10年以上会社を経営されています。女性が活躍する社会の先駆者として、パワフルにご活躍されている椎木さんのお話しをお伺いできるとても貴重な機会です!!

最後にレイブリのメンバー2人は、私の高校からの友人で私にはないものを持っているとても尊敬できる2人です。私にはない視点やバックグラウンドを持つ2人なので、いつも新しい発見があります。


ここまで書いただけでもうすぐ4000字を超えそうだ、、、
まだまだ伝えたいことはありますが、あんまり長くなると皆さん疲れちゃうと思うので。

さいごに

私がこの活動を始めるきっかけとなったのは、自分自身が感じた生きづらさや社会に対しての疑問からです。帰国子女の友人が多い環境で育った高校時代「自分らしく生きるのは当たり前」だと考えていました。ですが、知識や経験を得るにつれて自分の考えと社会意識との差に大きなギャップがあると感じるようになりました。

セクシュアリティを表すラベルは沢山あるのに、どうして社会は「LGBTQ」に当てはまる人々のことだけを蔑視し差別につながってしまうのだろう。
どうして世の中には「LGBTQ」を他人事、自分とは関係のないことだと考えてしまう人々が多くいるのだろう。
私たちの価値観は変容し続けているのに、どうして社会の在り方は変わらないのだろう。
こんな怒りや疑問が沢山わいてきました。

どうしたら、「他人事」だと捉えている社会と当事者をつなげることができるのだろうか。そう考えた時に、思いついたのがアートでした。誰もが簡単に触れることができ、人々の心に入り込むことができるアートなら今まで伝えることができなかった想いを届けることができるのではないか。そしてアートを通して社会と当事者をつなげる架け橋のような存在になりたい。そんな思いから活動を始め、展示会の開催やアート作品の提供、イベントの企画、SNSでの発信を主に活動させていただいております。

かつての私のように苦しむ人々が、こんな人間もいるんだ!と知ることで少しでも前向きな気持ちになれるように。
社会で少数派として扱われ、生きづらさを感じている人々にとっての希望となれるように。
そして何より、愛に溢れて、恋愛に限らずいろんな愛の形が日常に溶け込み、それが当たり前だと思える社会になってほしいと強く願いながら、私は活動しています。

今回の映画祭は、来場者の皆様にお金をいただいて成り立つイベントです。
だからこそ発生してしまう様々な障壁にへこたれてしまうことも少々ありますが、私は自信を持って最高のイベントにするとここに誓います。

一時期、数字ばかり気にしてしまい自分に自信を無くしてしまうことがありました。
思いだけは人一倍強かったはずなのに、うまく進めなくてへこたこともありました。ですが、もうそんな時間はない!起業した当時の根拠のない自信を思い出せ自分!

ということで、今は根拠のない自信などではなく
上記に述べた様々な根拠より(笑)自信がある映画祭&トークショーです!

当日の混雑を避けるため、チケットは先着順の事前販売となっております。
こちらからチェックしてください↓

なんらかの理由でサイトからのチケット購入が困難な場合は、メールアドレスかレイブリのInstagramのDMにてお問い合わせいただけると幸いです。


そして、現在私たちはクラウドファンディングにも挑戦中です!
イベントを成功させ、私たちの想いをもっと多くの人々に届けるためにも温かいご支援をお待ちしております!!


ここまで読んでくださってありがとうございました。
5000字を超えました(汗)
これを読んでレイブリに会いたいと思ってくださった皆様、ぜひ会場でお待ちしております♡

MoA Ikoma






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