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意外すぎる墓参り

祖父の墓参りに行く
祖父は旅立ってしまった
母は話してくれた
祖父は冒険が好きだったと

墓地に着くと、花がない
周りの墓石は花でいっぱいだけど、
祖父の墓石だけが寂しそうだ

花束を持っているけど、置けない
近づいてみると、光って、声が聞こえる

「おやおや、誰か来てくれたのかな?」
祖父の声だ

驚いて後ずさる
話しかけてくるのだから

「あらあら、驚かせちゃったかな?」
祖父の声がまた聞こえる

「ごめんごめん、悪気はないんだよ。君は誰だい?」
祖父の声が優しく尋ねる

戸惑っているけど、何か言わなければと思って、

「僕は…あなたの孫です」
震える声で答える

「本当かい? それは嬉しいな。君の名前は何だい?」
祖父の声が喜んで聞く

「僕の名前は…」
自分の名前を言う

「そうか、そうか。素敵な名前だね。ありがとう」
祖父の声が感謝して言う

「でも、どうしてあなたは…」
続けようとすると、

「どうして私が話せるかって? それはね、秘密だよ。でも、君にだけ教えてあげようかな」
祖父の声がいたずらっぽく言う

「実はね、私は死んでないんだよ。私は冒険に出かけてるんだよ。この墓石はただの偽物で、中には無線機が仕込まれてるんだ。私は今、宇宙船で銀河を旅してるんだよ」
祖父の声が誘ってくる

信じられないけど、魅力を感じる。

「本当ですか? 本当に宇宙船で旅してるんですか?」
興味津々で聞く

「もちろん本当だよ。嘘はつかないよ。君は私に似てるから、冒険が好きなんだろう? 君も一緒に来いよ。私は君を待ってるよ」
祖父の声が熱く語る

迷うけど、決心する

「わかりました。行きます。あなたと一緒に宇宙を見たいです」
勇気を出して言う

「よく言った。それじゃあ、さっそく出発しようこの墓石を押してみてごらん」
祖父の声が指示する

祖父の言うとおりにすると、墓石が開く
中からは小さな宇宙船が出てくる
それは僕が乗れるぐらいの大きさだ

「これが私の宇宙船だよ。君も乗り込んでくれ。私はもう先に行ってるから、君も追いついてきてくれ」
祖父の声が送り出す

宇宙船に乗り込んで、花束を持っている手を振る
祖父の墓石に別れを告げると、宇宙船は空へと飛び立つ

僕は祖父の冒険に参加する
それは自分にとって最高の墓参りだった



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