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🌜随筆です🌛

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自分の日々物思いにふけりながら記した随筆です。 よろしければどうぞ。
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記事一覧

🔔鈴の音 (随筆・24)

🔔鈴の音 (随筆・24)

鈴の音は、私たちの日常に静かに溶け込んでいる音の一つです。
それは、風が吹くたびに、あるいは人が動くたびに、空気を振動させ、私たちの耳に届きます。この小さな音は、私たちにとってどのような意味を持っているのでしょうか。

まず、鈴の音は、多くの人にとって懐かしさを感じさせるものです。子供の頃、祖母の家の玄関に吊るされていた風鈴の音を思い出す人もいるでしょう。
夏の暑い日、風鈴が奏でる涼やかな音は、心

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👣足音 (随筆・22)

👣足音 (随筆・22)

静かな夜、月明かりが窓から差し込む部屋で、私はふと耳を澄ませました。

外はすっかり静まり返り、人々の営みも眠りについたかのようです。しかし、そんな静寂を破るかのように、遠くから足音が聞こえてきました。一歩、また一歩と、それは徐々に近づいてくるのが分かります。不思議と心地よいリズムで、私の耳には明確にその音が響いていました。

足音というものは、その人の生き様を映し出す鏡のようなものだと思います。

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📝証明 (随筆・21)

📝証明 (随筆・21)

証明とは、真実を明らかにするための旅です。それは数学の世界でも、科学の世界でも、そして日常生活でも同じです。私たちは常に何かを証明し、理解し、学び続けています。

私たちが学校で学ぶ最初の証明は、おそらく算数の授業で出会うものでしょう。例えば、「直角三角形の斜辺の二乗は他の二辺の二乗の和と等しい」というピタゴラスの定理。この証明は、私たちが論理的思考を学び、理解するための第一歩となります。

しか

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🤱母の愛 (随筆・20)

🤱母の愛 (随筆・20)

母という存在は、私たちの生活において、温かな光をもたらす太陽のようなものです。
彼女の愛は、無条件で、常に私たちを照らし続けます。この随筆では、そんな母の愛の深さと、日常の中での小さな瞬間を捉えてみたいと思います。

子供の頃、私はよく転んで膝を擦りむきました。その度に、母は優しくバンドエイドを貼ってくれました。痛みはすぐに消えるわけではありませんが、母の手の温もりが心を落ち着かせてくれました。母

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🗿大黒柱 (随筆・19)

🗿大黒柱 (随筆・19)

家族の船を静かに、しかし確かに導く存在、それが大黒柱です。
日々の暮らしの中で、その存在感はしばしば忘れがちになりますが、その大きな存在は家族の安定と幸せの礎であると言えましょう。

朝、家族が目覚めますと、大黒柱はすでに一日の始まりに備えています。コーヒーの香りが漂い、朝食の準備が整っています。家族の一員一員が、その日の活動に向けて力をもらいます。
大黒柱は、言葉少なに、しかし確かな手つきで、家

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⭕五感 (随筆・18)

⭕五感 (随筆・18)

私たちの五感は、世界との対話を可能にする窓です。目、耳、鼻、舌、肌。これらは、私たちがこの世界を理解し、体験するための基本。五感は、私たちの身体と心を繋ぐ架け橋であり、感情と記憶を紡ぎ出す糸です。

目を開けば、そこには色と光のシンフォニーが広がっています。青空の広がり、夕焼けの温もり、星空の神秘。色彩は感情を揺さぶり、心に深い印象を残します。私たちは、美しいものを見ることで心が豊かになり、新たな

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🍎しりとり (随筆・17)

🍎しりとり (随筆・17)

ある晴れた日のこと、小さな町の片隅で、しりとりが始まりました。
子どもたちの無邪気な声が、空に向かって弾むように響き渡ります。
「りんご」「ごりら」「らっぱ」......と、言葉は次々と繋がっていきます。それはまるで、小さな言葉のバトンが手から手へと渡されていくよう。

しりとりは、単なる言葉遊びではありません。それは、人と人とが互いに心を通わせるコミュニケーションの形。一つの言葉が次の言葉を呼び

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💃推し (随筆・16)

💃推し (随筆・16)

私たちの日常は、しばしば単調で予測可能なものです。しかし、そんな日々の中にも、心を躍らせる瞬間があります。それは、推しの存在によってもたらされる瞬間です。彼らは私たちの生活に色を加え、平凡な一日を特別なものに変えてくれます。

推しとは、ただの好きな有名人やキャラクターではありません。彼らは私たちの情熱を引き出し、夢を追いかける勇気を与えてくれる存在です。彼らの一挙手一投足に心を奪われ、彼らの言葉

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🌳木 (随筆・15)

🌳木 (随筆・15)

私たちが日々の喧騒から離れ、自然の中で静かな時間を過ごすとき、木々はその古びた枝を通して何かを語りかけてくるように感じます。
都会の生活では見落としがちですが、木々は私たちにとって大切な存在です。
彼らはただ静かに立っているだけではありません。木々は、私たちの心に寄り添い、時には慰めや勇気を与えてくれるのです。

春には、桜の木々が満開になり、その美しさで私たちの心を癒やします。夏には、緑豊かな葉

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🛜リサーチ (随筆・14)

🛜リサーチ (随筆・14)

リサーチの研究とは、知識の海に光を当てる行為です。それは、暗闇の中で道を照らす灯台のようなもの。
私たちは、その光に導かれ、未知の領域を探検します。研究者たちは、好奇心の炎を燃やし続け、答えのない問いに挑戦します。彼らは、世界がどのように機能するか、そして私たちがどのようにその一部として生きるかを理解するために、絶え間なく努力します。

私たちの日常生活は、研究によって形作られています。
パソコン

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📣ダクトテープ (随筆・13)

📣ダクトテープ (随筆・13)

私たちの生活の中で、ひっそりと、しかし確かに存在感を放つアイテムがあります。それは、ダクトテープです。このシンプルな銀色のテープは、私たちの生活において、まさに小さな英雄のような存在です。

ある日、私は古びた本棚を修理しようとしていました。ネジがゆるんで、棚板が傾いてしまっていたのです。
そこで登場したのが、ダクトテープ。一時的な固定には最適で、その粘着力と使いやすさにはいつも助けられています。

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🍀疲れた心に(随筆・12)

🍀疲れた心に(随筆・12)

日々の喧騒に疲れ、心が少し重く感じる時、私たちは静かな場所を求めます。
そんな時、ふと窓の外を見ると、木々は静かに風に揺れ、鳥たちは自由に空を飛び交っています。彼らは何も言わずとも、私たちに大切なことを教えてくれます。

「今」この瞬間を生きることの大切さや素晴らしさを。

私たちが今抱えている悩みや疲れも、この大きな世界の中では小さな一コマに過ぎません。
時には立ち止まり、深呼吸を一つ。頭上に広

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🛟妄想(随筆・11)

🛟妄想(随筆・11)

私たちの心は、現実の枠を超えた妄想の海に漂う小舟のようです。日常の喧騒から離れ、そっと目を閉じると、心の中に広がる無限の海原に漕ぎ出すことができます。その海は、時に穏やかで、時に荒れ狂うこともありますが、いつも新しい発見と冒険で満ちています。

あるとき、私はその妄想の海で、光り輝く都市に出会いました。その都市は、現実世界のどの地図にも載っていない場所にあり、建物はクリスタルのように透明で、空に浮

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🎚️隙間 (随筆・10)

私たちは日々、忙しく生活しています。

勉強や仕事に追われ、時間に追われ、時には自分の息抜きの時間さえも忘れがちです。しかし、そんな忙しい日常の中でも、ふとした瞬間に目に入る「隙間」があります。その隙間からは、意外な発見や新鮮な驚きが私たちを待っているのです。

電車での移動中、窓の隙間から見える景色があります。ビルの合間からのぞく一筋の光、遠くに見える山々のシルエット、そして空の青さ。それらは一

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