Hakushin Kogakubu

東京大学頭わるわるサークル、頭わるわる学、頭わるわる制御論

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最近の記事

あーねんまつ2022

今年は諸事情により帰省ができず、ほとんど初めて完全にひとりで大晦日 と年始を過ごすことにした。いわゆるぼっち・ざ・正月、咳をしてもひとり、おそば伸びちゃった、である。 筆者はずっと家族で年末年始を過ごしていたので、ひとりでどう過ごしていいのかあまりわからない。まあ別に普通の日として過ごせばいいのだろうか。こたつでぬくぬくみかんを貪りながらうとうとして、気づかぬうちに0時を回っていて、あけましておめでとう、今年もよろしくと誰がいるわけでもない虚の空間に呟くのだ。それでも十分な

    • コーラと過去と今と将来

      小さい頃、私はあまりコーラが好きな子供ではなかった。 「コーラは骨が溶ける」と言っていたのは今年で77になる祖母だったであろうか、私はそれを信じていたわけではないと思うが単純にコーラという飲み物が好きではなかった。そのくせ三ツ矢サイダーやファンタなんかはガブガブ飲んでいたから不思議なものである。 コーラが美味しい飲み物であると思うようになったのはむしろ20を超えてからだ。暴力的な糖分と抜群の炭酸感は夏の焼けた喉への最大級の勲章である。どうして幼少期にはこの味を敬遠していたのか

      • クレラップのCM曲がラップにならない理由を考える

        突然だがみなさんは「クレラップ」という商品のCMを見たことがあるだろうか。日本人なら誰もが見たことがあるだろう。見たことがないという人はとっととこれでも見てろ非国民が。 参考動画 さて、ここで使われている「狂う!狂う!クレラップ!」という歌詞が特徴的な曲は、少しずつバージョンを変えながらもクレラップCMの代名詞として長きに渡り放送され続けてきた。 さまざまなバージョンが存在するクレラップCM、しかし以下の事実に目を向けた者は少ないように思われる。 どうしてクレラップCM

        • 院試の問題落としちゃった!

          うわー! どうか行かないで・・・(悲嘆) あー!落としちゃった・・・ ウワァァァァァァ・・・(1速) マアァァァァァァ・・・(2速) うぁー!落としたァー! 院試の問題落としちゃった!!! 試験官「どうかぁ、しましたか?」 はい!(即答) 院試の問題を落としてす、しまったのですが! 試験管「あ、それ後でほんじゃあ口述試験してもらいますから、あっと・・・別室まで来てください。ね? ちょっとも、大人しくしててくれる?(不合格宣告)」 ぁハン・・・(ネイティブ) リービッ

        あーねんまつ2022

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        • 頭わるわる
          1本

        記事

          院試に狂うインポスター

          院試に狂うインポスター あの頃描いた夢 in ポスター 見事鮮やかなこの色彩 だがどうだ足りない俺の識才 上京 4年 最寄りは根津 何にもなれず何も得ず ただ過ごす自堕落な毎日 愚痴だけは一丁前にネチネチ 大体ずっとわかっていたんだよ 解体したのはいつからなんだよ 滲み出した夢 in ポスター 院試に狂うインポスター 「こんなの俺には絶対できないw」 そんなの俺には信用できない どこもかしこもインポスター うちに秘めたるスーパースター ここにただ一人善良なクルーメイト

          院試に狂うインポスター

          あーねんまつ

          令和三年十二月三十日、「寒いね」と話しかけた俵万智の声も耳元数センチ手前で凍りつくような極寒の中、私は無目的に徘徊を続ける雲を眺めていた。雲は呑気なものだ、そう見えるが、ただ見えるだけである。彼らには空気中の水を運び、下々の生きとし生けるものに慈悲を与える極めて重大な役割がある。「眺めていた」のは私ではなく、雲の方だったのだ。 鳥が飛んだ。鳥は力の象徴たる筋肉でもってトリコロールの一色へ羽ばたく。そんなのは空への過剰な憧れを抱いた霊長類の稚拙な妄想に過ぎない。「滑空」ー彼ら

          あーねんまつ

          脇腹

          飯を食う 次の予定がある 走る 脇腹が痛む だけど痛くなるのは いつだって左の脇腹だ なぜだ なぜいつも俺なんだ 憎い 右の脇腹が憎い なんで均等にいたくならねえんだよマジでふざけんなよ脇腹は平等だろ×ねよ!!!!!!!!!! ってかなんなら普通左のほうが偉大だろ左大臣が右大臣より偉いこと知らんのか小学校から日本史学び直せや無教養者が!!!!!!!!!!!!! ああ脇腹の神よ、下賤で教養のない右の脇腹から高貴でリベラルアーツな左の脇腹を救い給え・・・・

          車の検定落としちゃった!

          うわー! どうか行かないで・・・(無情にも止まらない車) あー!落としちゃった・・・ ウワァァァァァァ・・・(1速) マアァァァァァァ・・・(ギアチェンジ2速) うぁー!落としたァー! 車の検定落としちゃった!!! 検定員「どうかぁ、しましたか?」 はい!(即答) 車の検定を落としてす、しまったのですが! あ、それ後でほんじゃあ再受験してもらいますから、あっと・・・受付まで来てください。ね? ちょっとも、大人しくしててくれる?(不合格宣告) ぁハン・・・(独特なクラク

          車の検定落としちゃった!

          Chocolate in the Noisy Summer

          ※この文章はフィクションであり、実在する人物、団体等とは一切関係ありません。 もう一度言います。 ※この文章はフィクションであり、実在する人物、団体等とは一切関係ありません。 「はい、そこまで。答案回収しまーす。」  教授の声で今季最後の期末試験が終わった。いやオワタ。正直散々なものだ。解答用紙は半分も埋まっていない上に、最後の30分はささくれをテーマにした俳句を書き添えることと、今日の昼飯のラーメンをどの店で食べるかを考えることしかしていなかった。だがこの男、東大生

          Chocolate in the Noisy Summer

          頭わるわる制御論後編(頭わるわる安定性編)

           みなさん、ごきげんヨークシャーテリア。迫真東大生です。頭わるわる制御論の続編を書きたい、書きたい、カキフライと想い続けるも、ギリギリで試験勉強を仕上げ、ギリギリでレポートを仕上げる生活を続けていった結果、とうとう私も夏休みを迎えてしまった。これはギリギリの日々からの脱却を意味すると同時に、自堕落な生活への入門を意味しかね無い。もとより私は怠惰な人間ゆえ、無目的の状態で夏休みという途方もない自由時間を与えられてしまうと、結局何もなし得ずにAセメスターに突入するということが目に

          頭わるわる制御論後編(頭わるわる安定性編)

          僕は頭が悪いから

          僕は頭が悪いから 全部忘れてしまう つるかめ算のやり方から 3日前の晩ごはんまで なんにもおぼえてない 運動会のかけっこの順位も 卒業式で歌った歌も 大学に落ちた時と 受かった時の気持ちも 何もかも忘れてしまった 自分より10才くらい年下の子が金メダルを取るのを尻目に 読み終わらない講義資料の山に吐いたため息の深さも もう忘れかけている だからきっと ケンカして友達に殴られた時の頬の痛みも 忘れちゃったんだ 思い出したら、また話そう また忘れ

          僕は頭が悪いから

          奇怪キチ学

           奇怪キチ学、それは、頭狂大学幸学部奇怪系の多くが2年生冬学期(2A)、及び3年生冬学期(3A)に履修する名物講義である。2Aに開講されるものを奇怪キチ学第キチ、3Aに開講されるものを奇怪キチ学第二という。奇怪キチ学は、マジキチ学、素材大量キチ学、ネタが渋滞キチ学と並び奇怪系にとって非常に重要な「四キチ学」のうちの一つであり、奇怪系の教員も特に力を入れている科目であると言える。  今回は奇怪キチ学第キチの講義内容について語っていこう。  まず、頭狂大学授業カタログによると

          奇怪キチ学

          狂うcrew

           1963年、アメリカの建築家・思想家であるバックミンスター・フラーが、資源の有限性や、資源の適切な使用について語るために、こんな言葉を提唱したらしい。      宇宙船地球号 僕らはその乗組員。昨日も、今日も、そして明日も。宇宙船は水とタンパク質といっぱいの夢を乗せて、広大な宇宙を旅している。  乗組員は、宇宙船の中に宇宙船を作って、またその中にも宇宙船をたくさんの宇宙船を飛ばした。今日は、その中の一つの宇宙船に他の宇宙船たちが集まる日らしい。でも、なんだかおかしい。宇

          頭わるわる制御論(前編)

           みなさんごきげんよう。迫真東大生と申します。この度私は、某頭狂大学学部3年ながら、頭わるわる学で博士号を取得させていただきました。これは偏に、頭わるわるサークルの方々をはじめとした皆様の多大なる頭わるわるな応援のおかげであり、この場を借りて感謝の意を申し上げさせていただきます。この結果に甘んじることなく日々の頭の悪い活動に邁進しつつ、さらなる低みを目指してゆきたいと思いますので、今後ともよろしくお願い致します。   さて、弊学も期末試験・レポート期間が迫り、益々勉学に励む

          頭わるわる制御論(前編)

          あた~まわ~るわ~るわぁ^~る~わるぅ^~

            突然だが、みなさんはこう思ったことはないだろうか。  「俺(私)、頭悪くね?」 そんな経験などないというあなたは非常に優秀であり、こんなカス文章など読んでる暇があったらその優秀な頭脳をより生産的な営為に使うべきである。  しかし、奇遇にも私と同じ経験がある方、あるいはこれから経験する可能性がある方に、私は「頭わるわる的生き方」を提案したい。「頭わるわる的生き方」とは、頭わるわる学の理論から導き出される、頭わるわるな生き方である。そのまんまである。この文章がそのための

          あた~まわ~るわ~るわぁ^~る~わるぅ^~