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ヤンの娘さんの思い出

こちらに書いたことがありますが、ヤンが野良時代に産んだ子がずっと心に残っています。

隣のアパートの前で5匹くらい産んだうちの一匹でした。
子猫を産んでしばらく姿を見せなかったヤン、久しぶりにうちの裏庭に現れたと思ったら可愛い子を連れていました。
灰色雲模様の柄に大きな瞳、いつもママにべったりでおどおどしていました。

「ママ、何してるの?」「今日は会わせたい人がいるから」
「ほら来た、あの人」

最初は近づくと「ママ〜!💦」みたいな感じで逃げていたけれど、ある時ヤンが何やら耳元で言ったあと、恐る恐る向こうから近づいてきました。
あれはどう考えても「あの人は大丈夫だから心配しないで」と教えたとしか思えません。

それからというもの、毎日のようにひとりで遊びに来るようになりました。
いつの間にか部屋に上がり込んで、押入れの中で熟睡していたこともあります。

「こんばんは〜」
「おじゃまします〜」
「その前に砂浴びしときますね」
「キャットスキャンですか?」
「肉球触ってもいいよ❣️」
「また来るから😀」

あれほどママとべったりだったのに、ヤンが二度目の出産の頃から姿を見なくなりました。

あれからもう19年経ちますが、
「財力と行動力さえあれば飼ってあげられたのに、ゴメンよ😭」
というのがずっと引っ掛かったままです。

ママもとうとう虹の橋を渡っちゃったよ。再会できてるといいね。