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アトムの思い出

居なくなってからそろそろ7年になる、今でも心に残るオスの茶白猫がおります。勝手に「アトム」と名前をつけてました。

初めて会ったのは11年前。「ずいぶんいかつい顔の猫だな」という印象。顔や耳や前脚に、ケンカの跡と思われるキズがみられました。

幾度となく繰り返したのであろう戦いの跡が垣間見える風貌

でも首にストラップのようなものが付けられているので、外飼いか地域猫だったのでしょう。

その後、散歩しているとちょくちょくアトムに会いました。
見る度に首輪が違う。誰かが定期的に付け替えているのだろうか?たまに何も付いてない時もありました。

いつも鋭い眼光だったけど、どこか憂いも
彼の猫生は幸せだったのだろうか、とふと思う

自転車に乗ったおばさんが「あら〜○○じゃない、元気だった〜?」と声を掛けているのを見たこともあります。結構色んな人から可愛がられているようだ、とちょっと安心しました。

でも、他の猫と絡んだりまったりしている姿は見たことがありません。いつも絶対に一匹でした。
一度だけ、箱か何かで寝ているところを子猫数匹がちょっかいだしているのを見ました。「ねーねーおじさ〜ん、遊ぼーよ〜」と言っているようでした。アトムは聞かないふりをして目を閉じたまま。なんだか相当疲れているようにも見えました。

最後の春、なんとなくもう会えなくなるような気がしました。

思い出を作っておこうと、後をつけて動画を撮りました。そしてこれが本当に最後となりました。

あれからもう7年も経つんだ、アトム。