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ブクロは俺の庭w

池袋のほとりに住んでます。
20歳の時に初めて東京に遊びに来た際、アール・ヴィヴァンとかWAVEとかセゾン美術館とかLibroとかがある池袋が「すげぇ!」と思ったのと、大好きな松田優作さんが役者目指して山口から上京した直後に住んでいたところだからという理由で「上京したら絶対この辺に住みたい!」となりました。

何が良いかと言いますと、闇も最先端もアートもアニメも(埼玉県民もw)抱え込むほどの懐の深さですかね。
見事に「おいでおいで」されました。
ちょうど一年前にお亡くなりになった前豊島区長の功績も大きいと思います。

10年くらい前に「消滅可能性都市」になってしまった豊島区を、前の区長が明るい場所に立て直しました。
東口と西口を繋ぐ「ウィロード」というトンネル歩道があるんですが、ここは天井が低く薄暗くションベンくさくて子どもや女性にとってはちょっと不安な場所でした。
数年前にペインティングが施され、見事に明るい場所となったのです。

前豊島区長と画家さんの記念ショット
公衆トイレも生まれ変わりました
池袋のランドマーク、清掃工場の煙突
「芸術の街、池袋」の立役者、西口公園にある東京芸術劇場。1990年開業
西口公園では毎年5月に「池袋ジャズフェスティバル」が催されます
池袋の街を一周できるバス「IKEBUS」神戸で言うと「シティループ」ですね

サンシャイン60が巣鴨プリズンの跡地だというのは割と有名ですが、池袋西口公園も昔は一帯が闇市でした。
過去の負の面を無かったことにせず、でも時代の流れを無視しないで次世代への配慮。
この「泥臭さと最先端が共存する場所」というのが自分にとってたまらない魅力なのですが、どうやらここも2027年から再開発が始まるようです。
この数十年、数々の店舗の閉店を見てきましたが、もうそんなレベルではない変わり様となるのでしょう。
「俺の庭は、もう無いんだ」みたいなことになりそうです。

終了するのが2043年とか。その頃には自分はもうこの世には居ない気がしますが、どうなるのか見届けたい気はします。
諸行無常。どんなものもどんな命も、始まったからには必ず終わりがある。
…という事実を以ってしても、やはり寂しいものですね。