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この先生きのこるには🍄

と、ちょっと懐かしいネタをタイトルにしてしまいました😆

さっきインスタグラムを眺めていたら、流れてくる広告のBGMのほとんどがAI自動作曲で作られたものっぽい気がするのです。
「なんでそんなの分かるんだ?」
と思われると思いますが、まぁこんな感じです。

  • 全体的にどこかで聴いたことがあるようなメロディーとコード進行、なかなかいい雰囲気ではあるがコードチェンジの時の音の繋がりが明らかにおかしい

  • ベロシティが全部100くらい(要するに強弱が無い)でやや平坦でつるんとしたテイスト。

  • 言葉を選ばずに言うと、「90年代半ばくらいの著作権フリーBGMっぽい」。あるいは「ちょっとオシャレなジャスコ」。

でもですね、スマホをスクロールしながらここまでBGMをガチ聴きしてる人なんてほぼ居ません。音を切っている人も多いでしょう。

マジで「よほど大編成あるいは込み入った曲、”その人の音楽じゃないと!”というのでない限りはAIで間に合います」という時代がすぐそこまで来ています。いや、もう既にか?
そもそもBGM用の音楽というのは「自分を出しすぎない、映像の邪魔をしない」というのが大鉄則なので、これってAIが得意とするところなのでは?と思います。

そこでちょっと気になったのは、「そのうち人間のクリエイターのほうがAIに寄せて来始めるのでは?」ということです。
2010年代以降の(一部の)若い女性のファッションが「そもそも生身の女性をデフォルメした状態の」二次元キャラクターに寄ってきている気がするんですけど、それと同じ現象がBGM業界でも起きそうな気がしてなりません。
そもそも「安い・早い・うまい」を是としてAI作曲を使ってるのですが、それがすっかりメジャーとなれば状況は変わってくるでしょう。
そしてAI作曲も更に精度が上がれば、もう人間が作ったものと区別がつかなくなるでしょう。
AIが人間の作ったものを学習して自動作曲するようになったのに、それに更に追随しなければならないなんて…とは思います。杞憂であればいいのですが。

音楽はあくまで「コンテンツ」。消費者にとっては「この人の音が好きなんだ!」というもの以外はAIだろうがなんだろうが関係ないのです。
「AIに仕事奪われるような作家は、そこまでの実力ってことよ」
と言う人は多いですね。自分なぞ真っ先に仕事奪われそうな立場の人間です。

結局、「自分の音楽のファンをどれだけ作れるか?」にかかってますね。自分のような野良作曲家が生き残る術は。