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一年ぶりに師匠にお会いしました

人間的にも音楽も好きで尊敬している作曲の師匠にお会いしてきました。
お元気そうでなによりです。
いつもそうですが、現状をすごい気にしていただいているのが嬉しいやら恥ずかしいやら…や、でもホント有難いことです。

色々お話させていただきましたが、一番衝撃だったのは
「音大、特に作曲科は志望する人が激減している」
という話。
ちょっと意外ではありましたが、「ひと握りの人間しか食っていけないと分かってるのに敢えて足を踏み入れる」ということが出来かねるほどに皆生活がカツカツになってきたとも言えます。

今はアイデアとセンスと機材さえあれば誰でも「作曲家」と名乗れる訳です。
なのにわざわざ「クラシックを一から学んで…」とかやるのダルいわ、という人も居るでしょう。

今はもう音楽というのは「数多あるコンテンツのひとつ」なので、「お!」と注意を引けて飽きさせない工夫が出来るか、それをコンスタントに続けられるか、これが全てとなりました。
2曲3曲いい曲を作ったところで、間が開けばすぐ忘れられます。コンテンツですからね。

音楽を作って世に出すというのは、昔は時間と人材(作曲家、演奏家、録音エンジニアなど)と大量のお金(奏者人数分のギャラ・謝礼、エンジニア料、スタジオ代など)が必要でした。
でもPCやサンプル音源の質も上がりました。そして何よりお金が無いんですよね、どの界隈も。
そこへ来てAIの台頭です。ちょっとした音楽ならわざわざ高い金を払って人に頼んだりストックミュージック購入したりしなくても自分でちゃちゃっと作れてしまうんですよ。

「もうそういう時代なんだ、仕方がない」
と割り切って時流に乗るか、どこ吹く風と自分流を貫くか…まぁ二択にする必要はなく両立するしかないでしょうけどね。

それでもやっぱり、「自分の道をいく、思い描いたように(オーケストラの音が大好きなんですよやっぱり)進化したい」という思いは更に強固なものとなりました。
自分が聴いて「あ〜いい音楽だなぁ」とずっと思い続けたいのですよ。それだけです。