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チーム雷炎無双プレゼンツ 京都CL候補構築 クワガノンジュナイパー構築3種盛 ~ジュナイパーデッキの分類からその攻略法まで~ 【大会入賞済】

お久しぶりです!
チーム雷炎無双の陰キャデッキ担当むらたむらです!

雷炎無双というのは【がんじょうドンファン】【ルカメタザシアンザマゼンタ】を使い、現在シティリーグ2連覇中のぶんぺい(@Bunpei_sv)くんをリーダーとしたポケカのチームで、私はシーズン1のシティ終了後に誘ってもらい、参加する運びとなりました。

それぞれのデッキの記事も非常に読みごたえがあるので是非どうぞ。(ダイマ)


さて、閑話休題。

シーズン1の後半くらいから自主大会の入賞等でポツポツと名前を見かけるようになり、シーズン2に入ってからはほぼ毎週のように入賞している【ジュナイパー】のデッキタイプ。
※既に使用しておりますが、今回の記事で【 】で表記するものは、カードそのものではなく、デッキタイプを指して使わせていただいています。

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特性「みつりんめいさい」の圧倒的ガード範囲から、実はチーム内でも京都CL、シーズン2のシティリーグの有力候補として考察を進めていました。京都CLが残念ながら中止になったこと、そして雷炎無双のほとんどのメンバーがシティシーズン2の出場が終わった事もあり、今回、中心となって考察を進めていた私が記事を書かせて頂くことになりました。

上記の様にチームメンバーがシティが終わっていることからも、隠すことなく、ジュナイパー側が何をされると嫌なのか、勝てないのかまでしっかり書いております。
これはジュナイパーを使う側も把握しておくべき点ですので、使う予定がない方も読んでいただき、いざ当たった時の参考にしていただけると幸いです。

持論として、「日本のルールでのポケモンカードは初見殺しが一番強い」です。特に今回の様な相手を詰ませるデッキは特にそれが顕著で、相手がどんな動きをしてくるか、何を狙っているのかを知るだけで勝率はガラッと変わります。今回の記事が、シティのデッキに悩んでいる方のデッキ選択、構築の助けになれば幸いです。

この記事の内容ををざっとまとめさせていただきますと、

1.ジュナイパーを軸にしたデッキの分類と
 何故そこから【クワガノンジュナイパー】を選んだのか
2.【クワガノンジュナイパー】のデッキレシピ案3種
3.【クワガノンジュナイパー】の各デッキへの立ち回り
4.各デッキが出来る「ジュナイパー」への立ち回り、対策
5.なぜ【クワガノンジュナイパー】を使わなかったのか

からなっております。
4章は【クワガノンジュナイパー】のみに絞らず、各デッキでどう「ジュナイパー」に対して立ち回るべきかについて書かせていただいてます。
1章目までは無料で公開させて頂きますので、興味を持っていただけましたら以降もご覧いただけたら幸いです。

それでは早速参りましょう。


1.【ジュナイパー】の分類

一口に【ジュナイパー】といっても、現環境で当たりうる型としては大まかに分類して、4つの種類があると考えていて、
それが、
①三神ジュナイパー
②モクナシジュナイパー
③草バレット型
④クワガノンジュナイパー

になります。

①三神ジュナイパー
最近は数を減らしつつあるが、ジュナイパーが最初に出た頃に流行った型。
<良い点>
みつりんめいさいの対象外である非Ⅴのポケモンを三神で倒し、オルタ―ジェネシスによりジュナイパーの打点も120になる為、以降の非Ⅴ相手との殴り合いにも強くなる。また、オルタージェネシスの追加効果で「サイド+1」取れる状態のためゲームスピードが速く、不利対面であっても無理やり突破できる可能性がある。
相手が進化前のモクロー、フクスローを集中的に狙ってくる場合、三神がノーダメージで自由に動ける為、三神の2体目を作り、サイドを取り切るプランも取れる。
<悪い点>
3色構築、かつ2進化パーツを詰め込んだデッキになる為、事故が起こりやすい。
トップメタの一角である【三神ザシアン】に対する一般的なメタがそのままぶっ刺さる。(エネ破壊など)
②モクナシジュナイパー
モクナシをタッグコールから持ってくることができ、スーパーグロウを即使えるふしぎなアメのように扱い、アタッカーをほぼジュナイパーに一任した型。現在シティで結果を残している型の多くがこれ。
個人的には今の環境ではこれかクワガノンジュナイパーの2択がオススメです。
<良い点>
タッグコール1枚からモクナシ、グズハラを持ってくることで、後1からジュナイパーが成立するため、他のデッキとは異なり、ほぼ確実に相手にジュナイパーを処理させる盤面を作る事ができ、安定性が非常に高い。
他のタイプではハードルが高い、複数体のジュナイパーを用意することが比較的容易で、相手がジュナイパー1体をなんとか突破できる程度の対策の構築なら突破できる。
タッグコールから持ってこれる各種タッグサポートのコストで手札に来たたねポケモンを無理なく捨てれるため、現在スタンにおける「詰ませる」デッキの課題の一つである【三神ザシアン】のクチートGXの魅惑のウインクをある程度プレイングでケアできる。
他のジュナイパーデッキに比べ、特化構築であるので、デッキの枠が空きやすく、よりジュナイパーの強みを活かす、弱みを消すカードを詰め込め、拡張性が高い。
<悪い点>
ジュナイパー特化構築の為、ある程度メタカードを入れる枠があるとはいえ、ジュナイパーが相性不利のデッキ、明確な対策を用意してある相手には非常に苦戦を強いられる。
良くも悪くも構築段階で勝てるデッキ、勝てないデッキがほぼ確定してしまっている。
③草バレット型
草バレットにジュナイパーが入っている型。組み合わせとしては、モクナシ、ゴリランダーライン、ダダリンVMAXと一緒に採用されていることが多い。
<良い点>
ダダリンVMAXの単体性能が高く、後ろの狙撃もできるため、ジュナイパーが戦う前の露払いができる。ジュナイパーが有効でない相手には使わずに戦うことも十分可能。
<悪い点>
サイドを複数枚取られるカードを多く採用している、採用しているポケモンの種類も多く、スタートが不安定。ケアとしてビリジオンGXの採用も考えうるが、最近では三神ザシアンにクチートGXが2枚採用の構築も見られ、ブリーズアウェイGXに合わせられると地獄。
クチートGXがなくとも相手に取らせるサイド管理が難しい。また、ジュナイパー以前に、弱点の炎と抵抗力持ちの鋼が現環境に多数おり、デッキのタイプ的にかなりの逆風環境であること。

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④クワガノンジュナイパー
グッズロックを含め、単体性能が高く、ジュナイパーが不得意とする対非V性能が高いクワガノンVと、クワガノンVが不得意とする火力の高いTAGTEAM、VMAXからのダメージを一切シャットアウトするジュナイパーを合わせた型。

こちらに関しては、以降のなぜ【クワガノンジュナイパー】を選んだのかの項目でご案内していこうと思います。

シーズン1終了間際の時点でチーム内では、
【三神ザシアン】【ムゲンダイナ】【セキタンザン】【コズガ】を環境の中心として考えていて、直近の大会結果から、このデッキの数が前後するのがシーズン2前半の動きとなるだろうと考えていました。

そこで、【三神ザシアン】に有利をとれる数少ないデッキの一つがクワガノンがあり、【コズガ】にもレシリザを意識した構築にすれば高い勝率を出せるところまでは研究できていました。
ただ、残る2デッキの【ムゲンダイナ】【セキタンザン】にはクワガノンⅤに特化したデッキタイプだと安定した勝率を維持することは難しかったです。

そこで、それまでシーズン1の入賞構築の中に、【クワガノンフェロマッシ】や【クワガノンイオルブ】など有名プレイヤーがクワガノンと草タイプの組み合わせで結果を出しており、草タイプを採用することで、【セキタンザン】への勝率を上げることができないか、とチームメンバーのさっくん(@sakkun_pokemon)と草タイプを網羅的に調べる中で白羽の矢がたったのがみつりんめいさいの「ジュナイパー」でした。

このジュナイパーを組み込んだクワガノンⅤのデッキで、多少構築をいじることで、既存の【ムゲンダイナ】にもほぼ詰み盤面を作ることができることが分かり、現環境の中心である四強のデッキすべてに有利が取れるのでは、という事でチーム内で更なる考察が進むことになりました。

先ほど少し書いたように、非常に強力な【モクナシジュナイパー】の構築も11月末の時点でtwiter上で公開されており、検討候補には上がりましたが、特定のデッキに対してほぼ切る形になっていた為、CSPを手堅く取りに行きたいチームメンバーが多く、【ジュナイパークワガノン】が考察の中心となりました。


さて、1章と無料部分はここまでになります。

以降は3種デッキレシピを掲載した後に、各デッキに対する立ち回り、
その後、環境でよく見るデッキがジュナ系統のデッキに当たったらどう立ち回るべきするか?
そしてなぜシティで使わなかったのか?の部分まで隠すことなく書いていきます。

ちなみに3種デッキレシピの概要を書くと、
①雷軸ジュナガノン
ジュナ軸ジュナガノン
③上記からチームリーダーのぶんぺいくんがカスタマイズしたもの

となります。

特に③はシティ採用数日前まで練っていたものであり、他のジュナイパーデッキでいわゆる「切り」とされている「ギルガルドV」を相手がデッキに入れてきていても戦える構築になっています。

自分が担当していたこともあり、シティ終了以降もジュナイパーのnoteはほとんど読んでいますが、その中でも自分たちのチームはかなり考察が進んでいたと自負しております。

ただ、4章の各デッキが出来るジュナイパーへの立ち回り、対策 の【セキタンザン】の項目については、チームメンバー複数人で考えましたが、相手がこう立ち回ってきた場合は勝てる可能性もある、くらいになっているので、そこはご了承くださいませ。

ここまでの文章で、興味を持っていただけましたら以降もお付き合いいただけましたら幸いです。

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