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SV環境初期における進化ポケモンと「キャプチャーアロマ」について

※こちらの記事は結論部まで無料で読むことができます。
 お時間をとって読んでくだされば幸いです。

アローラ!noteの記事を書くのはほぼ1年ぶりになります。
むらたむら(@gishikimajin)です。

久しぶりなので自己紹介すると、
Bumpei(@Bunpei_sv)くんをリーダーとするポケカチーム【チーム雷炎無双】に所属しており、昨年2児の父になった30代ポケカプレイヤーです。

スタンもたしなみますが、なんだかんだエクストラを年中触っており、
エクストラの公式大会では、当時未開拓となる新規デッキの【モクナシラフゴリラ】、【ミュウダスト】の原案を作成、チーム内でブラッシュアップし、自身も使用、それぞれシティ優勝、2022愛知CLbest16の結果も残すことができました。
一応スタンでは今期の第2シーズンでシティ準優勝でした。

さて、エクストラで新しいデッキを作っている人間としては、今回のような3年に1回の大きくスタンの主要パーツが落ちる今回のようなレギュ変更は新規デッキを探して腕が鳴るというもの、SVのカードリストが出ていから色々なデッキを作成してみました。

次から新レギュレーションについて触れていきますが、結論部分まで、この記事は無料で読むことができます。

投げ銭部で今回のnoteの内容を盛り込んだ【こくばバドレックスVMAX】のサンプルデッキレシピを掲載しておきますので、投げてくれるかたはぜひ。息子たちのお菓子代になります(笑)

もちろん投げ銭しなくていいのでなにか感じるものがあればいいねしてくれると次のnoteの励みになります。今年はもっとnoteかけたらいいなぁ…

さて、次から本題開始です。

1. 現時点の新レギュレーションと問題提起

そこで今回のレギュで感じたことは、
「進化ポケモンの進化のしにくさ」です。
VMAX、VSTARを軸とするデッキを作成し、実感している方は非常に多いと思います。

現在、新環境で結果を出している主なデッキは【ロストギラティナ】、【ロストリザードン】、【ミュウVMAX】がおり、前者2つは序盤の主軸となるポケモンたちがたねポケモンであり、「はなえらびキュワワー」からを山を掘り進めることができ、【ミュウVMAX】は「ゲノセクトⅤ」の「フュージョンシステム」の圧倒的なドロー力から進化先を安定してもってくることができます。
そのため、対戦回数の多い大型のCSで安定して勝ち残るのも納得、といったところでしょうか。

いやいや、大げさに言ってるけど単純に「しんかのおこう」がレギュ落ちしたから進化ポケモンがサーチしにくくなっただけでしょ?という意見も出るかと思いますが私はそれだけだとは思いません。
確かに「しんかのおこう」は複数進化ポケモンを採用しているデッキでは強力だったカードですが、前期デッキで【ルギアVSTAR】、インテレオン系以外で「しんかのおこう」はそこまで採用率が高いカードだったでしょうか?採用していなくてもそこまで不便さを感じなかったはずです。

進化ラインを複数入れたときのバリューが高い

さて、デッキを作成していく場合でも、プレイを最適化するためにも、なんかよくわからんけど「進化ポケモンの進化のしにくい」のような抽象的な問題に対して理由を言語化できるかどうかが問題の解決に直結すると考えているので、以下で思いつく理由を言語化していきましょう。

2.なぜ進化にしにくいのか?

2-1 「ハイパーボール」の間接的な弱体化

自分が一番大きいと思っているのがこれです。
もちろん「ハイパーボール」のテキスト自体は変わっておらず、グッズで確定で進化ポケモンを持ってこれるのはこのカードのみとなっており、重要度が増したカードでもあります。
しかし現状、「クロバットⅤ」のスタン落ちにより、「ハイパーボール」の手札2枚コストが非常に重いものとなっています。

「クロバットⅤ」という強力なドローソースのスタン落ちにより、サポート権はドローに回されることが多くなり、手札2枚のコストは以前より重くなっており、「ボスの指令」などのサポート権を使っての重要な動きをドローと同時に行うことが困難になっています。

加えて、「ふつうのつりざお」がスタン落ちし、トラッシュからカードを回収するために手間がかかるようになったことも拍車をかけており、今まで以上に手札を切るプレイの重みが増していると言えるでしょう。

クロバットⅤは偉大

相対的に、進化後にドローの特性を持つポケモンはハイパーボールから持ってきて進化させてもすぐに手札を補充することができるため、採用しているデッキでは他デッキより「ハイパーボール」を活かせると言えるでしょう。

自身がアタッカーになれるものだと、「アルセウスVSTAR」、「ヒスイゾロアークVSTAR」、「レックウザVMAX」、「こくばバドレックスVMAX」
サブのドロソ置物としては「まえばビーダル」、「ランブルエンジンブロロローム」、「れんげきオクタン」、1体では心もとないですが、「リファインキルリア」などがあげられます。

実はミライドンexやグレンアルマなど強化はもらっていて見逃せない

まとめると、SV環境初期の現在、「クロバットⅤ」がいない状態では、進化ポケモンを確定サーチできるとはいえ、「ハイパーボール」の2コストって結構重くてデッキによっては使いにくいよね、ってお話です。

2-2 「クイックボール」のスタン落ち

「クイックボール」はたねポケモンしか触れないだろ!という話ではなく、
「クイックボール」というカードは、「ネストボール」より圧倒的に強いカードだった、という話です。

「ネストボール」は手札に加えずにベンチに出すため、先ほど書いたような「クロバットV」の特性を発動することができません。
SVレギュにおいて「クロバットV」に似た立ち位置に来るカードは「ネオラントV」ですが、「ネオラントV」で見た時も、
例えば「博士の研究」を打った際、7枚の中に次のターンのサポートがなくとも、「クイックボール」があればそこから「ネオラントV」を持ってくることにより、次のターンのサポートに触れますが、現在の「ネストボール」では次のドローでサポートを引けなければサポートが途切れてしまいます。

まとめると、SV環境初期の現在、「クイックボール」のスタン落ちにより、「ネオラントV」を手札に加える手段が減り、サポート権を使えないターンが発生しやすくなり、そうなることでドローが途切れ、「ハイパーボール」がなおさら使いにくい状況になり、一層進化しにくいよね、ってお話です。

3.安定した進化のために採用するカードとは?


さて、やっと本筋、「ハイパーボール」がコストが重く使いにくいのなら、
進化を含むデッキを使おうとすると、

①ドロー効果を持つポケモンを主軸としたデッキを使う
②「ハイパーボール」以外の「進化ポケモン」をサーチする手段を模索する

このどちらかのアプローチになるかと思います。
(もし他のアプローチあったら教えてください。泣いて感謝します)

最初に話した、【ロストギラティナ】、【ミュウVMAX】は①の条件を満たしている進化を含むデッキとなります。
他のデッキだと①を満たすために主体とするポケモン群に「まえばビーダル」を採用するのが手っ取り早いですが、「まえばビーダル」自体が進化ポケモンであるため、少ない進化ポケモンサーチカードをここで使ってしまうジレンマが発生します。あとは「ふうせん」のスタン落ちにより、進化しているので「ビーチコート」に対応せず、「ボスの指令」で前につられるとベンチ狙撃やLoの起点にされてそうなところも以前より弱体化しています。

とはいえお世話になることも多い頼りになる


さて、では②を満たすには、進化ポケモンをサーチするには他にどのようなグッズが存在するのでしょうか。
条件を満たせば「レベルボール」、「フェザーボール」などが対応しますが、上記に対応しない場合は、具体的には候補は
「スーパーボール」か「キャプチャーアロマ」になるでしょうか。

ポケモン版ポケギア サポートよりはポケモンの採用数が多いことが多いためヒット率は悪くない
表なら進化、裏ならたねをサーチ 間違えがち

「ルアーモジュール」は複数枚手札にポケモンを引き込める可能性がありますが、山をめくれる枚数は「スーパーボール」の半分以下で安定性に欠け、採用するなら構築時点からかなり尖らせる必要があります。

「モンスターボール」はポケモンの大部分はたねか進化であるため、多くは「キャプチャーアロマ」の下位互換となりますが、V-UNIONを持ってこれるという独自性があります。V-UNIONはスーパーボールでも触れます。

さて、ここで私が推すのは、V、exを含むデッキでは「キャプチャーアロマ」、サイドレースのためにV、exを入れない非Ⅴデッキでは「スーパーボール」です。

「キャプチャーアロマ」は、進化ポケモンサーチを中心として使用する運用方法の場合は、裏でたねポケモンを持ってくる場合、「ネオラントV」サーチして効果をつかうことで、進化ポケモンがVであれば「冒険家の発見」、それ以外なら「ジニア」、「ヒナツ」を持ってくることができます。

「ネオラントⅤ」、上記の3種類のサポートのうちデッキに合うものを2枚ほど採用することにより、コイントスの有無に問わず、進化ポケモンに触ることが可能となります。

もちろんサポート権を使わずにもってこれる表がベストですが、サポート権を使いつつも、1枚から触りにくい複数枚の進化カードを持ってくることができ、一番進化デッキで避けたい、進化すべきターンに進化できない展開を防ぐことができます。
ちなみに、VMAXを軸としたデッキの場合は、「かがやくムゲンダイナ」を採用することで、1ターン目の上振れを狙うことも可能です。

下のVポケモンも触れるので次のターンに2体目を立てることも可能
主となるポケモンと「まえばビーダル」など非エク進化ポケモンを1ずつ持ってくることが可能
Ⅴと非Ⅴを両方採用しているデッキで非Ⅴが中心の構築であればワンチャン

とはいえ、半分の確率とはいえ、「ネオラントⅤ」、「かがやくムゲンダイナ」を経由する可能性が発生するために、ともに「頂への雪道」、「いたずらロッククレッフィ」で特性が止まる点は注意が必要なので、環境の状況を見て選択すべきでしょう。

また、「キャプチャーアロマ」はゲームが進行し、デッキ内のたねか進化ポケモンが枯れるとコイントスの片方が手札を減らすだけのはずれになってしまう(モンスターボール化する)カードであることは頭に置いておく必要があります。

今の「頂への雪道」、「クレッフィ」の採用率、かつ両者のようなメタカードを積んできうるデッキのドロー力が高くないこと、かつポケカは最初の1,2ターンの動きが非常に重要なカードゲームであることを踏まえれば、しばらくは「キャプチャーアロマ」で良さそうかな~と個人的には思います。

<参考>進化サーチを意識したスーパーボールの確率


「キャプチャーアロマ」についてしっかり描いたので、「スーパーボール」の確率について軽く触れると、
「4積みの引けていない特定の進化ポケモンを2ターン目(進化できる最速タイミング)で「スーパーボール」を打った際にサーチできる確率」は先1、先2で山を圧縮できていない場合、
「公開されていない51枚のカードの上から7枚を捲って特定の4枚のカードが1枚以上含まれる確率」となりますので、45%(45.677…)となります。

「キャプチャーアロマ」と同じように、「ネオラントⅤ」もあたりとして換算するのであれば、厚めに2枚入れていたとすると
「公開されていない51枚のカードの上から7枚を捲って特定の6枚のカードが1枚以上含まれる確率」となりますので、60%(60.803…)となります。

事前に何かしら圧縮できれば確率は変動しますが、
「キャプチャーアロマ」は「ネオラントⅤ」を経由せずとも50%で特定の進化ポケモンをもってこれます。
このあたりの確率を理解して自身のデッキに合う方を採用したいですね。

4.終わりに

とりあえず徒然と書いて参りましたがいかがでしょうか。
まだまだ新環境序盤、いろいろと新しいデッキを作っていきたいですね。
以降は投げ銭してくださるかたのおまけコンテンツとなります。
ここまで読んでいただきましてありがとうございました。
それではまた次の記事で!

<おまけ>「キャプチャーアロマ」採用のサンプル【こくばバドレックスVMAX】

投げ銭してくれた方用に今回の推しの「キャプチャーアロマ」の強さを活かした【こくばバドレックスVMAX】の構築を置いておきます。

ここまで【ロストバレット】が流行ると思っておらず、VMAX主体のデッキということもあり、現状で勝ち切れる、というデッキではないですが、メタ要素をできるだけ排し、安定性重視の構築になっておりますので、ここからアレンジしていただけたら幸いです。
解説はおまけ程度の基本的な立ち回りのみとなりますので、よろしければどうぞ。

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