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【AIR】九州地方の注目再開発情報(3)

2024年の注目再開発情報をテーマに連載してきております。今回は九州地方の熊本、大分、宮崎からピックアップしてまいります。再開発にご関心のある方向けにの参考になれば幸いです。

4.熊本

【熊本】熊本市役所本庁舎建て替え

2016年に発生した熊本地震後、耐震不足が指摘されていた熊本市役所本庁舎ですが、いよいよ建て替えの動きが本格化してきています。

建設・設計費、解体費を合わせた事業費は、概算で470億円。建て替え先の候補地として、現在の本庁舎がある手取本町、日本郵便九州支社等がある城東町、NTT西日本桜町ビル跡地、白川公園、の4箇所があがっており、熊本市としては今年の秋頃までには場所を確定したい意向です。

・熊本市役所の本庁舎建て替え事業費、大幅に膨らみ470億円…候補地は白川公園含む4か所
https://www.yomiuri.co.jp/local/kyushu/news/20240214-OYTNT50043/

各候補地について「熊本市役所本庁舎等の建替えに関するサウンディング型市場調査」も実施済みです。

・熊本市役所本庁舎等の建替えに関するサウンディング型市場調査について
https://www.city.kumamoto.jp/common/UploadFileDsp.aspx?c_id=5&id=50225&sub_id=6&flid=381939

熊本市は、2019年の構想段階の試算では事業費を355億円で想定していたものが、昨今の建設費高騰の影響を受け直近の試算では115億円アップし470億円という数字が出ています。そこで市としては合併推進債を活用し財政負担を軽減したい方針です。合併推進債活用には2024年度末までに実施設計まで着手する必要があるため、建設地等の検討を急ピッチで進めていこうとしており、今年度中に候補地の結論が示されそな気配です。

【熊本】NTT西日本「桜町ビル」建て替え

熊本市中心部の桜町にあった旧熊本交通センター跡地を再開発し2019年に誕生した大型複合施設「サクラマチクマモト」。商業施設の他、「熊本城ホール」、ホテル、集合住宅等で構成され、熊本のランドマーク的存在になっています。

その並びにあるNTT西日本の「桜町ビル」跡について、2020年段階ではホテル、オフィス、商業機能等が入居する14階建ての複合ビルを建設する計画が示されていました。

・熊本市桜町に複合ビル建設へ NTT西日本、にぎわい創出狙う
https://kumanichi.com/articles/3795#:~:text=%EF%BC%AE%EF%BC%B4%EF%BC%B4%E8%A5%BF%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AF%EF%BC%99%E6%97%A5,%E3%81%AE%E5%AE%8C%E6%88%90%E3%80%81%E9%96%8B%E6%A5%AD%E3%82%92%E7%9B%AE%E6%8C%87%E3%81%99%E3%80%82

しかしながらその後コロナ禍の影響から計画見直しとなり、上記でピックアップした熊本市役所本庁舎の建て替え候補地に「桜町ビル」跡地もなっています。そのため一旦再開発の計画はリセットされ、本庁舎の建て替え場所の決定待ちとなっているようです。

【菊陽町】JR九州豊肥本線に新駅建設

台湾の半導体メーカーTSMCが日本工場の建設を進める熊本県菊陽町に、JR九州が新たな駅を設置すると発表しています。新たな駅が設置されるのは
熊本市と大分市を結ぶ豊肥本線の沿線で、菊陽町にある三里木駅と原水駅の間になる予定です。開業目標時期は2027年春ということで、今後、駅の開業に合わせた市街地整備をどのように行っていくのか注目です。

・JR九州、TSMC進出で熊本・菊陽町に新駅 27年春目標
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOJC198BA0Z11C23A2000000/

5.大分

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