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タレントの伊集院光さんが好きです。


僕の仕事は所謂「ブルーカラー」、現場に出て建築関連の作業に従事しているわけですが、周囲の状況を確認しつつ、手に工具や資材を持ち、「完成形」に向けてガチャガチャと色んなものを組み立てていきます。
視覚も両手も仕事のためにフル活用、脚立に乗ったり高所作業車に乗ったりと、足もそこで作業をするために踏ん張ってますし、五体の全てを使って作業を進めております。

集中して仕事をしているとあんまり気にはならないんですが、やはり毎日同じような事をしていると手癖で仕事が進むようになり、そうなってくると「退屈」を感じる事もあります。
仕事で一番嫌なのは「暇」で、現場の状況によっては何もすることが無いなんてタイミングが出てきちゃったりするんですが、忙しいよりも暇の方が全然つらいです。時間が過ぎるのが遅く感じてしまって、物凄く退屈。もっともストレスを感じる事です。

後は移動時間もストレスですね。会社の近くの現場、と言う場面はむしろ殆どなくて、基本的に1時間以上移動時間をかけて現場に行きますから、相方がいて運転してくれればスマホなど観て時間を潰せますが、自分が運転している場合なんか運転以外の事をするわけにもいかないし、さりとて毎日同じ経路を運転しているのでやはり途轍もない退屈感です。


そんな時に、現在重宝しているのが、伊集院光さんのラジオです。
毎週月曜深夜25時、…火曜午前1時から放送している『伊集院光の深夜の馬鹿力』。
2時間ほどの番組ですが、それを録音したものを仕事中にBluetoothイヤホンで聞いております。
仕事は8時~17時ですから、その週に放送されたラジオ自体は午前中も早い時間に終わっちゃいますけど、35年近い芸歴を誇る伊集院さん、今では「ラジオの帝王」なんて異名を持つくらい、ラジオと言う媒体で活躍してきた方なので、過去の放送を探ればいくらでも聴くものがあります。
そう言った伊集院さんのラジオでのトークなどを聞きながら仕事をしていますと、ちゃんと仕事をしつつも退屈を感じる事も無く、楽しみながら時間を進めることが出来ますし、休憩時間だよ~と先輩や後輩が伝えに来たりすると「今伊集院のトークがいいところなのに!」と思ったりする事もある始末です。
運転中もこれがとてもありがたく、通いなれた、と言うか通い飽きた道を運転していても、ラジオを聞いていることで非常に楽しく運転することが出来ます。因みに伊集院さんのラジオを聞きながら運転するのは一人で現場に行っている場合だけで、先輩や後輩と乗り合わせで行ってる時はその時放送されている埼玉のFMラジオ、NACK5の放送を聞くことが多いですが、まぁそれはそれで聞けはしますけど、あんまり楽しくは思いませんね。

この秋の放送局の番組改編で、ラジオのニッポン放送で伊集院さんの新番組『伊集院光のタネ』と言う、火曜日~金曜日までの帯番組が始まりました。こちらも凄く面白い。
伊集院さんと言えば「白伊集院」「黒伊集院」なんて呼び分けをされてることがあるタレントさんで、テレビで見る場合の白伊集院は「博学」「ひらめきの天才」「落ち着いた軽妙な話術」「他の出演者たちに絶妙なアシストをする気遣いの人」と言った感じの立ち回りが目立つんですけど、元々のホームグラウンドである深夜ラジオだと出てくる黒伊集院、同業者や出かけた先で会った素人に対して毒を吐いたり、本来弄られたくないようなその人の恥部をガンガン弄ったり、実は躁鬱が激しく、かなり落ち込むことの多い人なんですがその暗部を冗談を交えて笑いに変えつつも吐き出したりと、ブラックな暴れっぷりで爆発的なトークを繰り広げてくれます。どちらも好きなんですが、この秋に始まった新番組ではその中間くらいの「灰伊集院」と言う感じで、視聴者から募集したお便りを読んで内容を楽しく広げつつ、パートナーのアナウンサーさんと軽快なやりとりをしながらも、時折毒を吐く、サッパリし過ぎず、かと言ってクド過ぎもしない、とてもバランスの取れた面白い番組になっていて好きですね。

なんかもうこうなってくると、伊集院さんの出てる色んなものが見たくなって来たりして、千原ジュニアさんのYOUTUBEチャンネルに伊集院さんがゲストで来た回とか、爆笑問題の太田さんとくりーむしちゅーの上田さんがやってる『太田上田』と言う番組にゲストで来てた回も観たりしました。多分、双方4~5回ずつw
最早覚えてる内容なのに、千原ジュニアさんも太田さんも上田さんもトークスキルがある上に伊集院さんも勿論お話が上手いから何度聞いても面白いんですよねぇ。
後はもう止まらなくなって、伊集院さんが師匠である故、6代目三遊亭圓楽さんと交流を持った番組などを探して聞いてみたり、他のラジオ番組にゲストで出ているのを見つけて聞いてみたり、「伊集院光」と言う単語での検索が増えていく日々です。


何故急に伊集院光?ってな話ではありますが、元々昔聞いてたんですよね彼のラジオ。

そもそもが昔からオタク気質、最初に聴いてたのは声優さんのラジオだったんですが、そこから色々派生して伊集院さんのラジオに辿り着きました。
アニメ屋の頃は一人での外回りの時間がとんでもなく多かったため、車中音楽を聴くか、撮っておいたラジオを聞くかで過ごしてまして、その中の選択肢の一番手が伊集院さんのラジオだったんですね。
アニメ屋を辞めて現在の職になってから暫くは、仕事に行くときは当時素人の僕一人で…と言うタイミングは皆無で、常に先輩と一緒だったので仕事に絡めてラジオを聴くと言う事は無くなっていき、伊集院さんの番組に接する事も無くなっていったんですが、最近友人の一人がラジオを聴くことにハマり、伊集院さんの話題も出てきたことで「そういや昔よく聞いてたな」と思って再び聞き始めた次第。
友人はその後爆笑問題のラジオと共に伊集院さんのラジオも聞くようになり、と言うか現状僕より良く彼のラジオを聞いていて、感想を言い合ったり僕の知らない出演情報を教えてくれたり、こっちは昔聞いてた頃の知識を教えてあげたりと、伊集院さんトークに華を咲かす日々でございます。

仕事も一人で回せるようになって多少耳をふさいでいても作業できるし、一応ベテランなので一人分の仕事の時は誰に頼らずともこなせますから、一人で移動と言う機会も増え、元来持っていたタレントさんへの興味と、友達と話題を共有できる土台と、そもそもの聞く機会などが揃った事により、急激にのめり込んで行って現在に至ります。


以前書いたんですが、旅行に行くときも伊集院さんのラジオ聞いてますからね。その時は、現行の深夜のラジオでもなく夕方のラジオでもなく、20年くらい前?までやっていた日曜お昼のラジオ、『伊集院光日曜日の秘密基地』ってやつを聞いてます。

若き日の、まだ結構昼間でも尖ってる感じの伊集院さんが、若手芸人に色々やらせつつも、時に勉強になり時に涙腺を刺激されるような内容のコーナーを展開して、4時間番組だったんですけどその4時間全く飽きることなく最初から最後まで楽しめる番組でした。

これをリアルタイムで聞いていた時は、週の一番の楽しみでありつつ、一番嫌な番組でもありましたね。今はもうおっさん、休みの日でも早く起きますが、当時の若かりしむらまさは日曜日の休みの日はお昼までずっと寝ちゃってたんですけども。
この番組は13時スタート17時終わり。休みの日ようやく起きだして、大好きなラジオをリアルタイムで聞いてると、あっという間に夕方。休みが終わってしまうんですw
何もせずラジオきてたら休みオワタ!と言う感覚だけは好きになれませんでしたw

今ではとっくの昔に終わった番組、時間に縛られず聞けますので、ただただ楽しく好きなだけなので、特別な日に聴く特別好きな番組になっております。
中でも好きなのが『VIPルーム』ってコーナーで、色んな著名人をゲストに招いて「過去のご本人が答えたインタビュー記事の中からクイズを作って本人に応えさせる」と言う内容でトークを繰り広げるんですが、これが面白くて。
最初は「宣伝できました」「僕は芸人じゃないので落ち着いて話します」「あまりあなたに興味ないです」みたいな感じで少々冷めた感じでトークに入る非芸人さんのゲストが、伊集院さんの話術で解き解されて、次第に打ち解けて、時には前のめりになって聞くからに楽しそうにお話してる感じが凄く好きでした。
芸人さんのゲスト、特に大好きなタレントさんがゲストの事もあってそう言うは当然楽しみに聞くんですが、そっちは個人的には意外に期待値を超えてこないんですけど、「あんただれ?」みたいな、僕が無知なせいで全然存じ上げない、役者さんだったりタレント以外の肩書を持つゲストさんの回が面白いんです。
一番好きなのが、登山家、アルピニストの野口健さんの回。
他にも特に好きなのは、小説家の大江健三郎さんの回、俳優の大杉漣さんの回なんかも良いですね。
このお三方、どの方の活動も良く知りませんし、そのゲスト登場回を聞いて後、活動を追ってませんし作品を見てもいませんけどw、そのコーナー内のトークはとても面白いです。youtubeなどで聞けますのでご興味のある方は聞いてみてください(僕は自前で録音したものを聞いてますが)。

ともあれ、旅行に行ったりするときの「特別感」を彩るのにも、昔の大好きだった伊集院さんの番組が一役買っております。我ながら伊集院漬けの毎日ですねw


あとTVerで伊集院さんの出てる番組を探しちゃあ見てるって話もあるのですがもう4000字近くなってしまったので止めておきます。

以上、ただ伊集院光が好きって言うだけの記事でした!

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