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偏愛?食へのこだわり

毎日、料理をしている。どんなに悲しくても、泣いても、お腹が空くから不思議だ。お茶を注ぐ湯気を見て、おみそ汁のにおいをかぐだけで心のザワザワが消えていく。

コンビニやファストフードは苦手だ。高校生のとき、友だちとマクドナルドへ行った。会話に夢中になりすぎて、手をつけるのが遅くなってしまったハンバーガーとポテトは、冷めておいしくなかった。おしゃべりはあんなに楽しかったのに、幸せを感じない。
はじめて食に違和感を感じた。

その後、農業の会社へ就職した。研修で一年間、休日に家庭菜園をした。ナスはすぐ大きくなるし、キャベツは虫によく食べられた。農産物をつくることの難しさを知った。農家さんは職人だ。

それから、食育活動を企画する部署へ異動した。先輩に「なにを食べたらいいの?」という本をおすすめされ、読んでみた。安くておいしい食品の裏側にかくされた真実に衝撃を受けた。まだ20歳だったわたしには、あまりにもインパクトが大きすぎた。その影響から、今でもコンビニやファストフードの食べ物は、年に一度食べるか食べないかだ。

大きな仕事も任されるようになり、地元の方々を対象にした食育研修の企画を担当した。食品が輸入される横浜港を視察した。検疫所で食品監視をご担当されている方が案内してくれた。
今でも思い出すのがつらいほど、輸入された農産物がものすごい状態で並んでいた。のざらしで並ぶ食品たち。異様だった。怖かった。
輸入した農産物は、あくまで材料だ。ほとんどが漬物や冷凍食品などに加工される。だから、わたしたち消費者はどんな状態で輸入されているのか分からないのだ。
これが報道されるとスポンサーが大炎上して、テレビ局は自ら首を絞めることになる。だから、大きく報道されない。
わたしたちは自分の目で見て確かめたり、本を読んだりして食について勉強するしかないのだ。

本当においしいものを食べて生きていきたいと強く思うようになった。

でも、あまりに過剰になると食べることが辛くなるからほどほどに。さわやかのハンバーグもミスドのドーナツも大好きだ。

休日に一週間の献立を考えて、夫と一緒にまとめて食材を買う。今はとうもろこしや梅、モモがスーパーにならんでいる。一年ぶりに見られる農産物にワクワクする。今年もこの季節を迎えられたって嬉しくなる。
そして、ほぼ毎日料理をする。夫も在宅勤務の日は、一緒にキッチンに立って手伝ってくれる。
ふたりで「いただきます」をして、「うんまぁ」と言って食べる。

食べることが好きって最高だ。
生きていく上で、食べることはかかせないから。
毎日、好きなことを続けている。

来年も、おいしいモモが食べられますように。

▼毎日料理をストーリーへアップ中
村上はなのインスタグラム

▼衝撃を受けた本
なにを食べたらいいの?
/安部司


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生まれた時からアルデンテ
/平野紗季子

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めがね

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