「先入観は可能を不可能にする」
「先入観は可能を不可能にする」
大谷翔平が好きな言葉だ。
新人の2013年から米国に渡る2017年までの大谷翔平が語った言葉を集めた『不可能を可能にする 大谷翔平120の思考』と、
大谷翔平がアメリカに持っていった一冊、中村天風の『運命を拓く』を同時に読んでみた。
中村天風の文章をわかりやすくしたのが大谷翔平の語りで、
大谷翔平の思考の柱となっているのが中村天風。
共通しているのは、徹底した自己分析。
大谷翔平は81マスのマンダラチャートで、
中村天風はヨガの修行で、自分を深く深く理解した。
中村天風は、すべては「心」にある、と悟り、
大谷翔平は、「先入観は可能を不可能にする」と信じた。
それは高校生のとき。
まだまだ150キロに届かないのに、
「160キロを目指そう」と花巻東高校の監督にいわれた。
(いやそれはムリ)と思ったとき、
監督から伝授された言葉が、
「先入観は可能を不可能にする」
だった。
いまの大谷翔平の活躍を見ると、
この言葉は、彼の生き方そのものだ。
『不可能を可能にする 大谷翔平120の思考』大谷翔平 ぴあ株式会社 2017
『運命を拓く』中村天風 講談社文庫 2017