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ラグビーだけじゃないんだって

すべての文化は異文化交流の結果である

本を読んでいたら、こんな一文に出会った。

釜石は「ラグビーのまち」としている。
「ラグビーのまち」の定義はなにか。
それは、
ラグビーが好きなまち
でも
ラグビーが盛んなまち
でも
ラグビーが上手、強いまち
でもない。

ラグビーを通して人を育み、
ラグビーのように大きい人も小さい人も、
足の速い人も足の遅い人も、
器用な人も不器用な人も、
いろんな人たちが力と心を合わせあって生きていくまち、
なんだなあ、と思う。

ラグビーのまち文化は純度が高いピュアなものではなく、
異文化交流の結果だ、
とすれば、
それはどういう文化たちとの交流の結果だろうか。

釜石にあるすべてのスポーツ、文化があってこその、
ラグビーのまち文化だとすれば、
もっとそうした文化にスポットライトをあてるべきだし、
もっと軽やかに時間と空間とをつないでまちづくりをするのがいいだろう、
ということを、

すべての文化は異文化交流の結果である

という一文に出会って考えてみた。


『新・ラグジュアリー  文化が生み出す経済10の講義』 安西洋之、中野香織 クロスメディアパブリッシング 2022