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けっきょく自分で守るしかない

昨日は「いのちをつなぐ未来館」にいった。

うのスタ(釜石鵜住居復興スタジアム)のそばにある、
津波被害の伝承施設。
ときどき、ふらっと立ち寄るときがある。

館内のガラスの壁に、
「2011.3.11を経験した釜石市民より 未来のあなたへ 10のメッセージ」
が刻まれている。
その中のひとつに、

100回逃げて、100回来なくても
101回目も必ず
逃げてください

というのがあって、このメッセージは何度読んでも心に刺さる。

photo by Shiho Dobashi

先日も熊本で豪雨になった。
これからしばらく、あちこちで集中的にものすごい雨が降ることが予想されている。
2018年7月の西日本豪雨で死者・行方不明者の出た45市町の首長にアンケートをとったところ、避難指示を「空振り覚悟でも発令する」という回答が9割を超えたが、
その一方で、「オオカミ少年になってしまう」ことも懸念されている。
「空振りが何度も起こると、市民の避難意識の低下も懸念される」
「首長が責任を逃れるためだけの早期避難指示を乱発するようになってはいけない」             (2023年7月8日付朝日新聞朝刊2面)

6月の台風2号で愛媛県宇和島市が発した避難指示で、
実際に指定の避難場所にきたのは14世帯16人。
避難指示の対象は約2万6000世帯5万3000人だった。     (同1面)

釜石でも、避難指示が出ても避難場所にいかなかったことが問題になった。
いかなかった理由は、深夜だったこと、寒かったこと、などが挙げられたが、
高齢化も大きな原因になっている。
一人では動きにくいし、避難場所の階段を登れない、など。

自助・共助・公助、組み合わせて避難できるようにしないといけない。
そこにいきたくなるような、快適な避難場所、避難所も必要だろう。

10のメッセージは、こうも語っている。

自分の命は 自分で守るしかないんです