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自分の価値は自分で決めろよ@元彼と決別編

4月、春、私が住む街は温かなったと思った次の日にはまた、冷たい風が頬を通り過ぎていく。

みなさん、どんな春をお過ごしでしょうか。

私はというと、元彼と繋がっていたInstagramも、ミュートにされ、LINEをブロックされたことを知った春。

別れてもう1年近く経つというのに。
一瞬でも、いや、正しくは1週間ほど、なんとも言えない悲しい気持ちになってしまった。
LINEをブロックされるって、よほどの事がないとしないだろう、とか、何より、私と付き合っていた時、彼は長く付き合っていた元カノをブロックしていなかった。
『嫌いになって別れたわけじゃないから』と。

じゃあ、私のことは嫌いになったということ?

考えても仕方のないこと。
寄りを戻したいだとか、好きだとか、そういう類の気持ちはなく、ただ、ただ人との繋がりが、かつて大切だった人との繋がりがひとつ切れたことに、虚しさを感じたのだ。

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「相手もあなたへの気持ちを完全に断ち切るためにしたことかも」
「悲しくなる必要なんてないよ」

と友人は言う。

理由はわからないし、知ったところで関係ないのだ。

ただ本当に時間が1番の薬だというように、時が過ぎてしまうと、今はむしろブロックしてくれたことに感謝すらしている。

私の中で今までの人生で1番好きだったと感じ、深く深く傷を負ったあの恋に、約1年の月日を経て、完全にピリオドが打てたのだ。

そしてふと、冷静になる。

そこまで良い男だったか、と。

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別れた当時はとにかく気持ちを切り離したくて、今までの相手の言動を、これでもかというほど悪く言った。自己防衛だった。

実際周りからは、別れて正解だったと言われていたけど、内心は常に相手を悪くいうたびに、そんないうほど悪い人ではなかったと庇っていたのも事実だった。

ただ、時が流れた今。

本当に最高に良い人だったかと言われると、それはノー。

何に惹かれて付き合っていたんだっけ、と1年前の自分とは裏腹な気持ちを抱いている自分に気づく。

そして、それと同じくらい、いや、それ以上に。

そんな人を好きになった自分もきっと、言い方は悪いが、そのレベルだったのだということ。

別れた当時、彼を悪者にしたくてもがいていたけれど、冷静さを兼ね備えた今は、ベクトルはもう彼ではなく自分自身に向いている。

彼を好きなあまり、生活の全てが彼になっていた自分。 
彼を大切にしたいと思うだけで、実際の行動は自分本位だった自分。
自分が欲しい言動をくれない彼に、満たされない心を不機嫌に投げつけていた自分。

所詮、私は当時その程度の女だったのだ。

つまり、相手と互角だったということ。

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誰が悪いわけでもなく、お互いがお互いを満たせず満足いく関係性を構築できなかっただけの話なのだ。
その関係性を築いていくための力が、お互いに不足していた。
好きだけでは成り立たない。
お互いを尊重すること、これはとても大切であり、とても難しい。

当時の私には何が不足していたのだろうか。

それは、自分で自分を満たしてあげられる力が圧倒的に不足していたのだ。

いつかのnoteにも書いたが、あまりにも異性に自分を満たす何かを求め過ぎていた。

それはとても滑稽で情けなく、女として、人として、自分で自分の価値を下げていることとイコールだと、私は思う。

自分の価値は、自分で確立し磨き上げなければいけない。

そうでなければ、他人により確立される価値ほど不安定なものはない。
そんなものは、容易に崩れてしまう。
崩れた時に立ち上がる力すらも、他人に委ねてしまう。
そんな大人に、女に、私はなりたくないのだ。

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とてもとても大切なことに気づかされた。
嫌味ではなく純粋に感謝している。
ありがとう、私とちゃんと決別してくれて。

私、ちゃんと自分で自分をレベルアップできる人間になってきてるよ。

次出会う素敵な人とは、お互いを心から尊重し、自分で自分を満たせる心で関わっていける自信があります。

どうか、あなたにもこの春。
背中を押してくれるような温かい風が吹きますように。

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