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「価値があるか」ではなく「価値を感じさせる」もの

はじめに

むぎの部屋へようこそ。
ここでは私自身の過去、
日々の生活から得た学びを
お届けしています。
何か一つでも
持って帰ってもらえたら嬉しいです。

「価値観」という言葉があるように、
「価値」というものの捉え方は
みんなバラバラですよね。

今日はそんな「価値」について考えたことを
いろいろと書いてみました。

人がお金を払う心理

つい先日に投稿した
私の買い物感について書いたこちらの記事。

この記事では
人が何かに対してお金を払う基準は
バラバラであり、
正解なんてないよね
ということを書きました。

ここで一つ思い出したのは
営業職時代のこと。

私は前職保険の営業だったのですが、
保険というのは少し厄介で、
実際にあるのかわからない
「不安」に対してお金を払い、
「安心」を買っているわけですよね。

つまり、まだ何も起こっていない時点で
お金を払ってもらい、
その上で万が一があった時には
リターンはありますが、
仮に何もなかった場合には
得るものは何もないという
一歩間違えたら詐欺か
と思われかねないような商材です。

そこでセールスは必死になって
お客さんの不安要素を炙り出し
保険料を払うに値すると思っていただくことが
求められるんですよね。

こんだけボロクソ言ってますけど
保険は必要なものは必要だと思っているので
全否定するわけではないですからね笑

ここでも面白いのが
昔から体が弱くて体調崩しがち
という人にとっては
たかだか月数千円で何万円もの保険金が降りる
医療保険は魅力的だと感じますし

これまで病気とは無縁で
病院何それ美味しいの?
というような方にとっては
数千円払ってまでいらなくない?
となるんですよね。

そこで価値を感じたことがない人に対して
価値を見出してもらうのが
営業の醍醐味みたいなものですが、
これだけ見ても、同じものに対しての
お金を払うハードルって
全然違うんですよね。

ここで言いたかったのは、
人は「価値がある」かどうかではなくて
「価値を感じたもの」に対して
お金を払うということなんですよね。

高いか安いかなんて結局「価値観」の問題

冒頭でも触れたように、
「価値」というのは
そのものを見る人々の
「価値観」で金額が決まります。

今は落ち着いてきたみたいですが、
スニーカーなんて身近なものでも
定価が2万円前後の商品が
10万円を超えるような高値で取引される
というのはザラでした。

それでもその値段で買う人がいるから
成立しているんですよね。

経済を少し学んだことのある方なら
ご存知かと思いますが、
まさに需要と供給の話です。

高い需要に対して圧倒的に供給が少ないから
異常に価格が跳ね上がっても欲しい人は買う。

逆に需要がなくて有り余っているものは
いくら安くても売れ残る。
セール品のワゴンでいつまでも
埃をかぶって置かれている商品なんか
まさにそれですよね。

だから「いいもの」
必ず売れるとも限らない。
「いいと思われたもの」が売れるんですよね。

おわりに

良し悪しなんて所詮は価値観。

だから物を売る側は
必死にモノの良さをアピールするだけでは
価値を感じてもらえません。
相手が「どこ」に価値を感じるか
というポイントを探る必要があるんですよね。

世の中のセールスやマーケティングというのは
そこをうまく見極めて訴求する
仕事なんですよね。

私は今はプロダクトを作る側の立場ですが、
こういった視点は現場を離れても
持ち続けたいですね。

そうして世の中には購買意欲を掻き立てる
情報でありふれています。

その中で自分がどのポイントに惹かれたのか
というのを一度言語化する機会を設けると
つい流れで買ってしまった、なんてことも
防げるのかなとか考えたり。

なかなか奥が深くてまだ深掘りのしがいが
ありそうな話題でしたね。
またどこかで書いてみたいと思います。

最後までご覧いただき
ありがとうございました。
ここには
他にも多くの記事が置いてあります。
もしかしたらあなたにとっての
気づきになるものがあるかも。
良かったら好きなものを
持って帰ってくださいね。

いってらっしゃい。

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