「それでも闘う者達へ」を究明せずにはいられない
僭越ながらこちらの企画に参加させていただきます!13日目ですよろしくお願いします
初めましての方は初めまして。ふじのと申します。半年ほど前にPENGUIN RESEARCH(特にボーカルの生田鷹司さん)への感情を突然拗らせてしまい、限界ツイートをしたり限界文章を書いたりしてるオタクです。メッチャ怖いな
今回は企画に乗っかりまして、2ndアルバム「それでも闘う者達へ」の話をします。私は初見の時これでぶん殴られたので、じゃあ他のオタクもこれでぶん殴ろう!という意図です。乱文ではありますが、これを機にペンギンさんに興味を持っていただける方が少しでも増えれば嬉しい限りです。
ご覧の通りサブスクもありますが、私はどうしてもライブ映像が見たくて初回盤を購入しました。ライブ映像が最高なのはもちろんなんですが、ベース兼作詞曲担当の堀江昌太さんのセルフライナーノーツがブックレットに載っているので余裕があったら円盤での購入をおすすめします。曲が生まれた経緯とか収録の時の話ってみんな好きだと思う。あとシンプルに文章力が高い。おもしれー男…
前置きが長くなりましたがそれではどうぞ!
1.それでも闘う者達へ
イントロのピアノでアルバムの世界観に一気に引き込まれるような感覚になります。「最近生きることへの執着が強くなった」と堀江さんは各所で語っているのですが、それが特に色濃く現れていると思います。辛く苦しい人生でも寄り添いながら一緒に前へ進んでくれる曲です。
要所要所で堀江さんが低音で歌っていてツインボーカルっぽい感じになっているんですが、めちゃくちゃいい声です。意図的なんじゃないかってぐらい2人の声の相性が良い。最後のよーじくんを追うような咆哮で毎回泣きそうになる。
2.近日公開第二章
以前noteでも書いたバンドやろうぜ!のキャンペーンソング。ライブでの登場頻度がかなり高いです。2曲目に正統派ブチアゲソングを持って来るのはなんだか安心感がありますね。アルバムの流れとして完璧すぎる。
「復讐劇」というワードを見ても分かる通り、このバンドは正統派ヒーローというよりはどん底から這い上がるヒーローのイメージがしっくりくるなあと思います。この話、前もした気がするけど大事なので何回でも言う。
MVもあるぞ。たのしそう。2番のワカメみたいな動きほんとすき。
3.バケモノダイバー
元保育士にこんなの歌わせるな!!(よーじくんは地元高知で保育士をしていた過去がある)
このアルバム随一の治安の悪さを誇ります。聴いた当時はその過去も相まってかなり気が狂った。
ボーカル飲酒曲でもあります。やりたいこと詰め込んだおふざけ曲らしいんですが私こんなカッコいいおふざけ初めて見た。そして溢れ出る厨二感。やってるのはアラサーの方々だが…
余談ですが、この曲を聴いてくださったフォロワーさんが「ラスボス戦のBGM感ある」と言っていてとても分かる…となりました。ディスクレビューなのに人の言葉を拝借するんじゃないよ
4.千載一遇来たりて好機
私がペンギンさんの存在を初めて認知した個人的に思い出深い曲。当時、ボーカルも演奏もバチバチでこんなヤバいバンドがいるんだ…と大変驚きました。展開の目まぐるしさ、少し和っぽいテイストもありkemu(堀江さんのボカロP名義)成分強めです。なんとなく「六兆年と一夜物語」を思い出す。懐い。
どんなに辛くて苦しい人生でも肯定してくれるのはペンギンさんの良ポイントです。「それでも闘う者達へ」とは違いこちらは背中をバシッと叩いてくれる感じ。
MVで急に踊るよーじくん好き。これが歌って踊れる声優ボーカルか…
この曲は初回盤のDVDにライブ映像が収録されています。その難易度の高さゆえライブでなかなかやらないレア曲なのでぜひ見ていただきたいです。
5.少年の僕へ
ゾイドワイルド1期のED。この辺でスローテンポな曲を入れてくるの、凄くバランスが良いなと思います。
歌詞が優しく暖かくて胸にじんわりと染みる。日々を生きていく中でこれから起こるであろう「楽しいこと」だけじゃなく「悲しみ」「苦しみ」を受け入れようとする様がまさに光です。
こちらは初回盤にライブ映像とフルMVが収録されているのですが、野外でこの曲をやるのが本当に解釈一致だなと思いました。あとMVの思い出ボムは新規でも普通に泣いた。
6.WILD BLUE
好きだ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!
同じくゾイドワイルド1期の挿入歌、所謂処刑用BGMです。
ちょいダサ路線の歌詞かと思いきや(「WILDに行こうぜ」はちょっとダサくね?と思いながら書いたそう)バチバチの演奏技術に圧倒される爽やかナンバー。堀江さんは昔からゾイドが大好きらしく、彼の中の少年心全開なところがとても良い。
アルバム内では一番ニュートラルな立ち位置にいてくれる曲だと思います。この曲を真ん中に置くことで「生への執着」というテーマに一貫性を持たせつつも重すぎず纏まっている印象を受けます。
まあそれはそれとして、白いツナギを着てペンキでワチャワチャ遊んでいるメンバーの図を見てほしい。可愛いので
7.ドブネズミ・ザ・ナイトクルーザー
青空の下にいると思ったら急に地下に潜り込んでいたんですけど
ありえんぐらい中毒性の高いメロディーが特徴。ペンギンさんの曲の振れ幅を実感する。暗がりでどんちゃん騒ぎしてるのが全員隠キャ(Gt談)のバンドらしくてとても好き。
ボーカル飲酒曲その2です。これは酔ってるのがかなり分かりやすいけど、よくこんな難しい曲を酔いながら歌えるな…ライナーノーツで堀江さんが「スタジオ内でただ1人、コンビニの安酒で酔いしれて様子のおかしい生田鷹司」が撮れてホクホクしていたのでこの人ヤバいなって思いました。
8.決闘
お前のこと絶対許さんからな
失礼しました、本音が出てしまいました
ゾイドワイルド3期のOPです。朝6:30からこの曲が流れてたわけなんですが初っ端からツーバスドコドコで血圧上がる。これを朝に見て育ったキッズが羨ましい。サビ前の\決闘!/何回聴いてもブチ上がります。
私は士気を高める時にこれを聴いてます。チケット当落の日とか。ちゃんとご用意されたのでご利益があるかもしれない。知らんけど
あとMVが強すぎる。初っ端から中指立てられたので倒れた。
9.青い灯台
ガラッと雰囲気が変わりまして、よーじくんの繊細な高音と堀江さんの落ち着いた低音が耳に心地よいバラードです。「さよなら」というワードがある通り、ここからクライマックスに入ります。
堀江さん曰く、ふと寂しいなと感じて遠征先のホテルで1人これの作曲をしていたとのこと。いかんせん自分は考察が苦手なのですが、曲を通してやりきれない過去を捨てずに心の奥底にそっと仕舞い込んでいるのかな、と思っています。「それでも〜」の歌詞を受け取った上での返しのようにも見える…?
ちなみに、11月にkemuとして久々に出したボカロ曲にも「青い灯台」を想起させるようなフレーズがあります。それだけ彼にとってこの曲は大きな存在なんだろうか…
10.ゴールド・フィラメント
泥臭さ・力強さのある歌詞やメロディはペンギンさんの良さの一つですが、こちらは美しさがかなり全面に出ていると思います。「透明な血を流して」という歌詞を見て初見の時こんな綺麗な表現があるのかと驚いたもんです。孤独を歌っていた「青い灯台」の次にこの曲が来るの、文脈が強すぎるんですよね。
こちらはLIVE映像があります。
「”our name” is gold」という歌詞になぞらえたよーじくんの言葉に始まり、観客1人ひとりがスマホのライトを掲げ、会場が光で埋め尽くされている様がとても…エモいね…
ペンギン初のライブ円盤「横浜決闘」もよろしくな(宣伝は基本)
11.BYEBYE RESEARCH
ボーカル飲酒曲その3。某ユなんとかさんもそうなんですが、メタ曲大好きなのでとても楽しい。
なんてことを言っていますが、メンバーそれぞれの過去の挫折や後悔が歌詞の節々に現れている、このアルバムの総括に相応しい曲だと思います。私の勝手な想像ではありますが、「生への執着」に加えて「PENGUIN RESEARCHの過去と未来」がこのアルバムのもう1つのテーマなんじゃないかなと思っています。
これも各所で語られていることなのですが、過去のボカロ曲(敗北の少年、おそらく瓦礫の塔も例外)はフィクションなのに対し、ペンギンの曲はノンフィクションです。今回のアルバムではどの曲でも過去や未来について歌われているんですよね。そしてこの曲は
「五十年後にそっと笑う そんな日々であれ」
という言葉で締め括られます。バンドとしての未来を彼らが前向きに見据えているんだなと分かり、こんなに明るい曲なのにメッチャ泣いてしまう。PENGUIN RESEARCH、一生続いてくれ…
最後に、ブックレットの写真がズルすぎる。
やっぱりみんな円盤買おうぜ!(結論)
とても長くなってしまいましたが読んでいただきありがとうございました。すごい、いつもより真面目だ!(当社比)なんかタイトル通りのことを書けてない感じもするが気にしない!
今年は活動がかなり控えめになっていた彼らですが、新譜もねぇ・ライブもねぇ時期に突然ハマって1人で苦しんでいるオタクがここにいるんだからな…上でも書いた通り私はまだ彼らがバンドとして続いていくことは確信しているので、来年はもっといろいろやってくれることを期待してるからな…という個人的な願望を込めて終わりにします。
PENGUIN RESEARCHはいいぞ!
(12/25追記)
あれから数日後…
来年は良い年になりそうです。ありがとう。