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すきなことばと、好奇心。|旅と読書と恋のエッセイ 🌿| 毎日6:30更新・土曜はメンバ…

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すきなことばと、好奇心。|旅と読書と恋のエッセイ 🌿| 毎日6:30更新・土曜はメンバーシップ | 2020/11からnoteで毎日更新を継続中、公式コンテスト受賞4回 | 等身大のご自愛旅 | 江國香織とaikoがすき

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  • 今日と明日のすきまの部屋で

    メンバーシップ限定の記事のマガジンです。スタンダードプランに公開されている全記事を集めています。

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    旅をしたまちの想いと記憶を残すマガジンです

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失恋ですか、と美容師さんは聞いた

「20cm、切ってください」 鏡に映る自分をまっすぐに見つめて、考えてきた言葉を一息に言い切りました。 「顎くらいかな、それより下?でいいですか?」 3回目になる担当の美容師さんは、初対面とも気を許してるとも言えない距離の敬語でわたしの毛先をいじりました。 顎下のボブなんて、何年ぶりでしょうか。 大学2年生くらいまで、高校生の延長のようなボブをしていたのが私の中では最後の記憶です。それからは鎖骨あたりで揺れるくらい、伸びてもそこに戻って、当たり障りのない女子を楽しん

    • 歯医者で諭される日記。

      歯医者が苦手です。嫌いとかっていうより、苦手。あのキュイーーーンが怖いし、クリーニングもうっすら痛いし、どんなふうに口開けてたら痛くなくなりますかって思って口の開け方のゲシュタルト崩壊を起こしていたら、力抜いてくださいねえって言われちゃうし。でも、歯医者を苦手としてサボっていると、次の歯医者がどんどん怖くなるという負のループも知っています。 そまたくるのこわくなっちゃうの嫌だし、虫歯がひどくなった方が治療が怖いからという理由で半年に一度は通ってきました。引っ越して新しい歯医

      • 実は、彼からまだ誕生日プレゼントをもらってません

        いやいや、私の誕生日いつだよと思われたかた、そうなんです。私、1月生まれなので、ほとんど4ヶ月が過ぎようとしています。別に愚痴ではないけどね。

        • サモア旅行の注意点を、5日間お腹を下した私が語る

          この記事は2年前の下書きから掘り起こしました。以前サモアの旅のおすすめを綴ってみましたが、今回はサモア旅の注意点を上げていこうと思います。 その多くは海外旅行一般に通じるものではありますが、やっぱり体験しないと本当にはわからないことってありますよね。にんげんだもの。 私自身が旅行前に情報が少なくて困っていたので、少しでもお役に立てれば嬉しいです。 サモアの治安 基本的に、日中に複数人で歩いている分には怖いと感じたことはありませんでした。サモアの人たちは陽気で自由気まま

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          実は、彼からまだ誕生日プレゼントをもらってません

          「スタンダードプラン」他に参加すると最後まで読めます

          いやいや、私の誕生日いつだよと思われたかた、そうなんです。私、1月生まれなので、ほとんど4ヶ月が過ぎようとしています。別に愚痴ではないけどね。

          実は、彼からまだ誕生日プレゼントをもらってません

          本命かどうかはっきり聞けない恋なんて。

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          今でこそ恋人相手に存分に言いたいことをいい、話し合いの場を積極的に設けている私だけれど、かつては相手がどれくらい自分のことを大切にしているのかなんて聞けない時期もあった。彼と会わない日には寮の部屋でひとり、彼が私のことを好きであろう「痕跡」を探してみては自分をなだめてみて、でも会っても決してLIKE以上の関係にはなれないなんて、私は一時の遊びなんだなと何度も落ち込んだ。 付き合って欲しいとは言えなかったし、付き合えない理由も自分からたくさん見つけてきた。留学中、現地の人と付

          有料
          200

          本命かどうかはっきり聞けない恋なんて。

          メンシプ)日常に埋もれた私は、いつまで愛されるのだろうか

          「スタンダードプラン」に参加すると最後まで読めます

          ※月に5回の更新をしているメンバーシップ記事。いつもは土曜日ですが、今月は土曜日が4回だけなので、平日にも1記事投稿します。 冷蔵庫の一番下の段を足で閉めるような女を、彼はいつまで愛おしく思えるのだろう。 足で閉めるのは紛れもなく私で、それを同棲中の彼氏に指摘された。まあ、私が彼と生活して気になった彼の癖を話したあとに、何か私にはないのかと聞いたことへの回答なんだけど。自分で求めておいて、ちょっとぎくっとした。

          メンシプ)日常に埋もれた私は、いつまで愛されるのだろうか

          わたしたち、喧嘩のしかたがわからない

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          恋人と同棲を始めて早くも3ヶ月が経とうとしている。このまえ彼が夕飯の片付けをしている後ろ姿をぼうっと眺めていたら、ついに「水回れの汚れってどのくらい気になる?」と質問をされた。しまった、これは、怒られるやつだ。私がしゅんとして答え方を迷っているところを悟り、「試しているとかじゃなくて、調整のための確認」と言い添えてくれる。 正直、私はほとんどの汚れが気にならない。だって生きるための優先度として、掃除は最もその地位が低いから。食べないと、服を着ないと、生きていけないけど、どん

          わたしたち、喧嘩のしかたがわからない

          海外で最大量の愛情表現をあびて

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          日本から出て、もっというとアジアから一歩出たときに、人々のスキンシップや愛情の量に今でも圧倒される。そのこれでもか!と愛情を振りまく空気が、私は結構好きなのだ。 一方でそれを感じるとき、ああ、私ってまだまだすごく日本人的なのかな、などと思う。

          海外で最大量の愛情表現をあびて

          メンシプ)いつか好きな人とこようと旅先で思うこと

          「スタンダードプラン」に参加すると最後まで読めます

          はじめてのヨーロッパ旅行は、5年前の卒業旅行だった。女友達とふたりでベネチアの運河を見下ろして、私はいつか好きな人とここに来たいと強烈に思ったものだ。もっといえば夕暮れの運河をたゆたう船の影を見て、「こんなところでプロポーズされたら即OKしちゃうよね」口に出したことを白状しよう。 海外という非日常で営まれている日常。家々の間に張り巡らされた細い水路を、船頭が1本の長い棒で操る細い舟がゆっくりと渡る。そのあまりのロマンチックな景色に、心を奪われた。 そして今、2度目のヨーロ

          メンシプ)いつか好きな人とこようと旅先で思うこと

        記事

          彼の帰りを待ちながら家を掃除した日のこと

          今住んでいる家のお手洗いは、風が強かったり雨が降ったりすると便座にも黒っぽいちりが積もります。いつも使うときに少しだけ気になって、でもすぐに掃除できるような準備もないからなんとなく出てしまう。そうすると次に入ったときにまた「ああ、そうだった、汚れてるんだった」となります。わかっていてもそのままにしてしまう、私はそんな性格です。 以前、別のメンバーシップ記事の公開部分に書いたのだけれど、私は今の家に住んでから、ことごとく掃除というものをしてきませんでした。もちろん、その分の他

          彼の帰りを待ちながら家を掃除した日のこと

          思い立ってポルトガルに行く〜旅程と金額編〜

          これは、私が半年ぶりに一人で海外に行った旅程と金額の記録です。ちなみに、ヨーロッパに行くのはコロナ前以来。この記事は参考情報の共有のために書いたものなので、ポルトガルでのエッセイはぜひ別の記事を読んでください。 ちなみに、渡航1ヶ月前の私はこんな感じでした。 相変わらずのノープラン。こういう人は、旅は楽しめても金額は上がりがちということで、私もこれから金額を振り返って震えようと思います。※1ユーロ=165円で換算(2024年4月21日) 旅程1日目〜(移動) 成田22

          思い立ってポルトガルに行く〜旅程と金額編〜

          automatic は書けなくても、何者かになりたいんだ

          日曜日。宇多田ヒカルのベストアルバムを聴きながら、あーこのひと、やっぱり天才だ、と思った。今まではなぜその若さでこの歌詞が書けるのかというところに気を取られていたけど(そしてそれはいつでも衝撃的だけれど)、別に大人になったところで私はこの歌を歌えないよなと思う。 世の中の人たちはいつ、自分は天才ではなかったのだと気づくのだろう。幼い頃に親に言われてか。学生時代にレベルが違う同級生がいたからか。もしくはまだ自分は天才なのだと信じ続けられている大人もいるだろうか。私は、小学生高

          automatic は書けなくても、何者かになりたいんだ

          どこかで誰かが読んでくれている #会社員でよかったこと で受賞して

          ありがたいことに、Sansanさんが後援するお題企画「#会社員でよかったこと」で受賞のお知らせをいただきました。 読んでいただいた方、選んでいただいた方、ありがとうございます。 noteでの毎日投稿が1,200日を超えた私ですが、こういう企画や挑戦に励まされて続けられていると思います。なにより、こうして読んでいただけたことや共感いただけたことがとても嬉しく、ああ、書いて良かったなあと思えます。 会社員でよかったこと。以前の私なら、そんなのないよと思っていたかもしれません

          どこかで誰かが読んでくれている #会社員でよかったこと で受賞して

          27歳独身。虫とりあみを買った日

          なんてことない日記。でも虫が苦手な人はUターンしてください。 *** 風呂場で湯船からあがっていざ髪を洗おうとしたら、背後の天井に何かいた。最初は影のようで、ピントがあったら赤ちゃんの手のひらくらいのクモだった。ひいっと一度息を呑み、そしてリビングにいるはずの彼の名前を叫んだ。虫は苦手な方ではないけど、いくらなんでもデカすぎる。 すっぽんぽんだがパートナーを呼び、デカすぎて潰すこともできずにあーだこうだ言っていたらクモは浴室暖房の裏に消えていった。あれ、見えなくなった。

          27歳独身。虫とりあみを買った日

          本命かどうかはっきり聞けない恋なんて。

          今でこそ恋人相手に存分に言いたいことをいい、話し合いの場を積極的に設けている私だけれど、かつては相手がどれくらい自分のことを大切にしているのかなんて聞けない時期もあった。彼と会わない日には寮の部屋でひとり、彼が私のことを好きであろう「痕跡」を探してみては自分をなだめてみて、でも会っても決してLIKE以上の関係にはなれないなんて、私は一時の遊びなんだなと何度も落ち込んだ。 付き合って欲しいとは言えなかったし、付き合えない理由も自分からたくさん見つけてきた。留学中、現地の人と付

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          本命かどうかはっきり聞けない恋なんて。

          ポルトガル ポルト1泊~女子ひとり旅日記~

          リスボンで2日間を過ごし、早朝にポルトに移動する。日本からの移動3日、滞在3日の時間のない旅行なので、まだ暗いうちから動き出した。 まだ夜の気配しかない朝の5時台にホテルを出るのは、なかなかに緊張する時間だった。泊まったのがリスボンの中心地で、朝からバスや電車が動いていて良かった。そわそわしながらバックパックを抱えて出て、でも人がいなくても穏やかな街の様子が変わっていないことに安心した。 この滞在中に何度も通った中央の広場から、バスでSanta Apolonia駅へ。こ

          ポルトガル ポルト1泊~女子ひとり旅日記~

          眠るまえの短歌、という贅沢

          夜、布団の中で眠りにつく前に歌集をひらくと、なんだか気持ちに余裕が生まれます。そもそも余裕があるから歌集を開けたのかもしれないけれど、優しくなれるような気がするんです。ページいっぱいに文字通りの余白を持って、けれども慎ましくちょこんと文字が載っている様子は、小説やエッセイでは味わえない密度です。   それが歌集特有の、小説やエッセイとはまたちがう温度を生んでいるのかもしれません。まどろみに入れる空気感とでも言うのでしょうか。その日の仕事から解放されて巡りがゆっくりになった脳に

          眠るまえの短歌、という贅沢

          ポルトガル リスボン2日目~女子ひとり旅日記~

          まゆちゃんはポルトガル好きだと思う。気になっていた国をそんな風にすすめられて、ついに来てしまったのがリスボン。そして友人たちの見立てどおり、たった1日でリスボンは私の中で愛すべき街になっていた。 1日目は中心地を歩いてめぐったので、2日目は少しだけ足を伸ばして有名なベルンの塔へ。そのために時差ボケを引きずりながらも朝9時にはバス停に向かう。なにしろ、日曜日で混むと思うので、なるべくオープンと同時に入りたい。 そんなふうに意気込んで満員のバスに揺られ、順調に向かっているはず

          ポルトガル リスボン2日目~女子ひとり旅日記~

          メンシプ)日常に埋もれた私は、いつまで愛されるのだろうか

          ※月に5回の更新をしているメンバーシップ記事。いつもは土曜日ですが、今月は土曜日が4回だけなので、平日にも1記事投稿します。 冷蔵庫の一番下の段を足で閉めるような女を、彼はいつまで愛おしく思えるのだろう。 足で閉めるのは紛れもなく私で、それを同棲中の彼氏に指摘された。まあ、私が彼と生活して気になった彼の癖を話したあとに、何か私にはないのかと聞いたことへの回答なんだけど。自分で求めておいて、ちょっとぎくっとした。

          メンシプ)日常に埋もれた私は、いつまで愛されるのだろうか

          ポルトガル リスボン1日目~女子ひとり旅日記~

          久しぶりのヨーロッパ。憧れのポルトガル。ドバイ乗り換えでほとんど1日かけてやってきたリスボンは、まだ少し寒く、でも街を歩くと汗が滲んでくる気候だった。 空港に着いたときにはエコノミークラスと時差ボケが効いて、ふらりとしていたけれど、着いてしまえば電車への乗り換えもそんなに難しくない。少し肩を強張らせて乗った地下鉄だったが、リスボンのそれは日本のものと同じように、程よく穏やかな空気が流れていた。 目的地のBaixa Chiado駅に着く。地下から長いエスカレーターで登りきる

          ポルトガル リスボン1日目~女子ひとり旅日記~

          カラオケで叫んだ「もう一回!」は青春の景色だった

          先日、久しぶりにカラオケでゲームをしながら飲むという、学生のような飲み会に参加した。アルコールが1.5リットルのピッチャーでどんどん部屋に運ばれてきて、マイクを持っていない人たちも叫んでいて、歌は途中からコールに変わるような、そんな飲み会である。人生でまたこんなふうに飲むとは思わず、かなり感慨深かった。氷で薄まった液体が、床を点々と濡らしていた。 私は、学生時代にそういう飲み会を体験してきた世代の代わり際なんじゃないかと思う。分類としてはZ世代らしいけど、コロナ前に学生をし

          カラオケで叫んだ「もう一回!」は青春の景色だった