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こりゃ多摩ランに参加してきました!【マラソンとKraftwerkの相性】

東京都多摩市のマラソンイベント「こりゃ多摩ラン」10kmの部に参加してきました!

きっと、デスクワーカーなら誰しもが抱える悩みですが、、、

2020年から3年、コロナ禍によって、歩かない運動しない習慣が身についてしまいました。自宅作業の日は一日中ほぼイスの上にいます。そして、リモート会議で予定と予定の合間時間にどんどん会議が詰め込まれて、もはやイスから立ちたくても立てない状況が今も続いています。
そんな生活を続けていたら、ぶくぶく体重も増えて、3年前に比べて10kg増。運動しようにも身体が重くてつらく、体力もガクッと落ちました。

そんな平凡な悩みを突破したく、この度マラソンイベントに仕事仲間Yくんと一緒に参加してきました。

この記事では、久々にしっかり身体と向き合ったら新鮮だったということと、マラソンとKraftwerkの相性が良いという音楽談話を書いてみようと思います。よくある話ばかりですが、興味を持ってくれた方がお付き合いいただければ幸いです。

今年の目標は、フルマラソン


ちょっとは身体を動かしたい、動かさないとやばいなと強く思ったのは去年(2022年)でした。

ぼくは、毎年やりたいことリストをつくって、リストの項目を潰していくのが楽しみの一つにしています。去年のやりたいことの1つに『富士山登頂』を挙げていました。

運動不足で喫煙者、練習が数回だったとしてもまぁなんかとか達成できるだろうと踏んでのことでした。結果、なんとか登頂はできたものの、身体は想像以上に弱っていました。「来年はもうすこしスポーツっぽいことに挑戦し、より身体を改善したい」という気持ちになったのでした。

(ちなみに、富士山にもYくんを巻き込んできます。)

走ってみて


1. たくさん考えられる

このイベントの10km走の足切りタイムは1時間30分です。普通のランナーなら、1時間〜 1時間30分程度の時間、ただ走ることになります。当たり前なことではありますが、この間、走る以外なにもせず、ぼっーと考えられるというのが今回最も素敵に感じた部分でした。

サウナ、サーフィン、散歩が好きな人にも似たことを言われたことがあります。サーフィンはやったことありませんが、たしかにサウナ、散歩に頭を休める効果があると感じます。ただ、サウナだったらサウナ・水風呂・外気浴で移動したり、散歩だったら「今日はこっちの道を行ってみよう」などと気分を変えたり立ち止まったりします。

今回ぼくがマラソンに感じた良さポイントは、「走るか歩くか、やることはこれ以外になし」という状況で、前後に予定もない朝8時の休日、どんなに長くても1時間30分ほどで終わることも決まっていて道も決まっている雑念の少ないシンプルな状態でした。

不思議なもので、走る練習の際には、あまり感じることはありませんでした。きっと「今日はこっちの道で走ってみよう」「帰ったら仕事どうしよう」など雑念があったからでしょう。イベントだったから、生まれた気持ちだったかもしれません。


2. 人がいるから、いつもより走れる

これもマラソンイベントの良さポイントですが、同じ状況で同じ気持ちであろう人がいると、頑張れるもんだなぁと実感しました。

このイベントは多摩川沿いを5km下って、5km同じ道をもどるコースなので、参加者の顔が先頭から最後まで全員見えます。登場人物の顔が全部見えるものも、個人的には熱くなるポイントでした。ハイペースで走る仕上がった身体のお兄さんを見ても、ヘロヘロ走っているぼくよりかなり年上おじいさんを見ても、さまざま思いが巡って、走る気持ちが湧いてきました。


3. 久々に「今、フロー状態」を感じることができた

デザイナーという職業なので、ものをつくる時間があります。その際には「フロー状態」になるとよりいいもの・自分で納得いくものが作りやすいのですが、最近はなかなかこのフロー状態を感じる機会が多くありません。

フロー状態とは、時間が経つのを忘れるほど作業に没頭し、外から受ける刺激にも気づかなくなる状態のことです。仕事でフロー状態に到達すると、集中力、創造性、集中力が高まるだけでなく、とても気持ちがいいものです。

仕事でフロー状態に入る 6 つのコツ [2021] • Asana
https://asana.com/ja/resources/flow-state-work

コロナ禍になって、会議やチャット連絡が溢れ、ひとつの作業に没頭できる機会が圧倒的に減った気がします。ものをつくる作業がすぐに干渉されるので、フローには至れず、仕事が気持ち良くないものになってしまいます。

そんなモヤモヤを抱えた上でのマラソン大会。「1. たくさん考えられる」でも触れた、邪魔がなく集中できる状況。自分でもはっきり自覚できるほど、フロー状態を体感し、「没頭」という失われた感覚が取り戻されるようでした。


タイムこそ人に見せれるようなものではありませんでしたが、久々に運動をするというのは、気持ちの良いものでした。

Kraftwerkとマラソン


ここからは駄文ですw

今回身体や精神に起きた新鮮な出来事も素敵だったのですが、イベント中の音楽体験も強く印象に残ったので、文章に残します。

今回のイベントでは、「Tour de France / Kraftwerk」を聴きながら走ってみようと思っていました。

Kraftwerkは、ドイツの電子音楽グループ。電車や高速道路など、工業的なモチーフを扱うことが多く、延々反復するフレーズが気持ちいい的な楽曲の多いアーティストです。
アルバム「Tour de France」は、文字通りフランスで行われる自転車ロードレース「ツール・ド・フランス」の100周年を記念して制作されたアルバムです。そもそも好きな音楽でしたし、アルバム全曲で55分でちょうど10km走り終わるくらいの長さ。ロードレーサーの気持ちいい/辛いの気持ちの相克が描かれているような内容なので、走りながら聴いたら気持ちいいんじゃないかと思ってました。

結果、自分のその時々の状況と恐ろしいほどマッチしました!
気持ち良く走れる時はより気持ち良く、走るのが辛い時により辛く、気持ちの増幅マシンのように、マラソンをよりドラマチックなものに昇華してくれました。

似たフレーズが徐々と変化していき、自分の内側に向き合うような曲へ変わっていく、2曲目「Etape 1」〜5曲目「Chrono」の流れ。ゴール間近のランナーズハイを表現したような、アルバムラストの12曲目の表題曲「Tour de France」。

それらも素晴らしいのですが、今回自分的に最高だったのが9曲目「Elektro Kardiogramm」。心音とおっさんの吐息で始まるこの曲、ちょうどつらくて歩いてしまうとかと思った6km地点ほどで流れ始め、自分の心音・吐息が聞こえているかのような錯覚を起こし、この曲が終わるまでボッーと走り続けてしまいました。この曲が終わってハッと我に返り、「今のがまさにフロー状態だった」と自覚しました。「整う」以上の気持ちの良い体験でした。

「10kmマラソンで、Tour de France」是非誰かにもやってみてほしいです。
「Tour de France」以外の楽曲も、マラソン向けな音楽ばかりだと思うので、一回聴いてみてもらえるだけでも嬉しいです。

さいごに


あまりに気持ちの良い体験ができたので、ちゃちゃっと文章が書けました。いつもと違うことは、やっぱり大切ですね。

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