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副業のススメ

やることをひとつにまとめられない優柔不断な者です。

本業は、DSCL Inc.というデザイン事務所に勤めています。大学生の頃からお世話になっていて、今年で13年目になります。それなりに紆余曲折ありましたし、これからも予期せぬことが多々起こることでしょうが、今の会社を辞めるつもりは全くありません。

それでも、2020年7月に「first follower」という個人の屋号を決め、開業届を提出して、副業を始めました。

この記事は、今所属する会社のことが好きな人にススメたい、独立ではなく副業のメリットを伝えたいと思います。むしろ、無計画に今の会社を離れようとしている人へ「待った」をかけることができたら嬉しいという想いで書いてみました。
また、この記事で「うちの社員の副業もOKにしようかな」とチラッと思ってくれる経営層の方が現れることも、とても嬉しく思います。

ぼくの屋号、first follower

first followerという言葉は、とある有名な動画から拝借しました。「なんらかのムーブメントを起こすには、発起人のアクションだけでは難しいが、最初のフォロアーが現れることで瞬く間に成功する。」そんなことを説明している動画です。

何か新しいことをしようとしている人、チャレンジしてみようと思っている人の最初の協力者になれたらいいなという想いから、この言葉を屋号として使いました。具体的には「プロジェクトで関わってきた大学生が卒業し社会でやりたいことを見つけた時」「身の周りにいる人が本気で新しい道を開拓している時」になんらかの手助けできたら嬉しいと思っています。

本業のDSCL Inc.は、主に企業相手のデザイン・プロジェクトを生業としています。気持ちはあっても、個人相手はなかなか案件にはなりにくいため、思い切って副業というかたちを選択しました。開業届を提出する際には、会社の上司(役員)にも相談し、おそらくいろんなことに目を瞑ってくれたと思うのですが、正々堂々と副業をスタートすることができました。

その活動の中で、ブランディング設計や提案力よりも、意思決定の手助け・寄り添い力の方が活躍することに気づき、昨年はコーチングを学び、デザインとコーチングの二刀流で色々試してみるスタイルに至りました。

副業のススメ

はじめたきっかけは、上記のようなその時燻(くすぶ)っていた気持ちと、当時の家計状況が芳しくなかったこと、よくある理由でした。表面的に見れば、本業と副業でやっていることに大きな差はありません。しかし、続けてみると副業で得られるものが多くあることに気づきました。

ススメ①:
本業を外から見ることができる

月並みですが、まずは世界が広がりました。
会社の内側からでは、見えないものがたくさんああります。会社内の人間関係だけに四苦八苦するのも窮屈に感じるようになりました。また、うちの会社こそオーソドックスなデザイン事務所と思っていた(というより、そう思っていたと後から気づいた)けれど、だいぶ歪(いびつ)だったことにも気づきました。

やはり視野は広がります。大事なのは、副業の場合には、視野が広がった時に外に出てしまっているのではなく、内側からも外側からもみれる人になったということです。副業当事者としては、今の会社でよりキャラ立ちし、社内での提案力も上がることと思います。そうすることで会社での活動しやすさも増すと思われます。

会社側から見ても、副業している人は会社に新しい風を取り込んでくれると思います。副業を許すだけで放置してれば勝手に強くなるのですから、退職されるかもしれないデメリットもありますが、同じくらいメリットもあるように感じます。むしろ小さな会社では、無能の居座りほうがデメリットが大きいまであります。

ススメ②:
自分の力量を測れる

自分には何が足りないか、何は優れているかがたいぶ見極められるようになります。スキル面でなくても「あ、わたしおじさんと仕事するの得意かも」「金の交渉がめちゃ苦手だわ」という意識レベルで小さい気づきがあります。

独立の場合は、その不足や苦手に気付いたらそれを埋める作業をすることになります。尖っていたから飛び出したのに、結果的に平たく突出しなくなった人を散見します。その点、副業はその不足や苦手から逃げてしまうことも選択できます。

ぼくの場合、苦手な案件が来たらDSCL(本業)で受注してしまおうと思っています。苦手に立ち向かうのは変わらずぼくだったとしても、環境変われば相談できるし、冷静になる余裕もできる。モードを2つ持っていることは、かなり有利だと思っています。

会社目線でも、メリットになりうると思います。「案件と自分のマッチ度合いを判断する能力」って雇われている環境の中では鍛えにくい気がします。例えば、入社歴の浅い社員さんがプロジェクトにアサインされることに関して受け身にならず裁量を発動することは、かなり難しいはず。副業の許可は、副業(か独立)でのみ培われる能力を会社にもたらすことが期待できます。

ススメ③:
安心は担保しつつ、収入は増える

これは副業当事者だけのメリットなりますが、給料制か歩合制かの2択で悩むのではなく、給料+歩合が最強って考え方もあるんじゃないかなと思っています。また、「社会保証とか福利厚生の素晴らしさに会社出てから気づいた」っていうセリフを3年に一回くらい聞く機会がありますが、そこ検討せずよく辞めたなと不思議に思います。

やりたいことをやるといって会社を離れる人がいます。でも離れる前に「月20営業日のうち、10日を本業、10日を自分の事業にあてる」という提案を必死に会社にすることをススメたい。独立したって転職したって結局月の半分くらいは事務作業ややりたくないことをするんだから、と考えてしまいます。

さいごに

ぼくは、最低でも85歳までは働きたいと思っています。祖父が仕事を辞めた歳です。DSCL(本業)の役員さんたちがDSCLに飽きることも想定するなら、35歳になる2023年、副業くらいしているのは自然な状態だと個人的には感じています。

そして宣伝になりますが、
「お金をかけてしっかりプロジェクトを回す実績のDSCL」「使えるリソースは少ないけど、比較的安い価格でやる first follower」と2種類のお見積り提案ができます。デザイン、コーチングお仕事お待ちしてます。

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