砂師の娘(第十五章祭祀長の話)
『長い間、お前はともに暮らしてきたのだ。私がもはや人間とはいえないものであることは知っておるだろう
そうだな、私はお前たちが言うところの化け物の一人だよ。そのように怯えて、固く目をつむらなくともよい。私のような化け物の作り主は、、」
祭祀長はふと黙り込むと、自分の部屋に潜んでいる黒いあやかしの反応を見るように、首を傾げた。
「さっき、お前は叫んだな。自分は目明きだと、、それはとりもなおさず、この私の部屋から出るものは、生きて、この部屋から出る者は、再びまともに、物を見ることが