渇望をやめること

願望実現とは言葉ばかりで、実際には「渇望」を体験していることが多いのが我々だ。だから、ひと思いにその渇望をやめればいいのだ。そうすれば願望に対して実現したいと渇望するのをやめるわけだから、不思議と願望も姿を消していくのだ。あなたは少しずつ立ち位置を修正するのだ。願望実現は大いによろしい、しかし、願望実現と関係なくあなたは大いによろしいのだ。だから、その渇望をやめてしまいなさい。あなたは、願望実現ではなく渇望しているのだと気づきなさい。あなたの今いるそこの価値に気づきなさい。はじめからそこにある、あなたという存在に気づくのです。そこに渇望はありません。はじめからある価値に、最高という価値を与えることができます。そこに渇望はありません。願望の姿もありません。あなたは自分が渇望していたのだと、願望実現とは全く関係のない体験をしていたのだと気づくでしょう。「今までわたしが体験していたのは、渇望だったのだ。願望実現したいという強い思いがわたしに渇望を体験させていた。渇望は願望実現となんの関係もない」そんなことが明らかになるでしょう。あなたは立ち位置をを少しずつ修正しています。あなたの考え方は少しずつ変わり、あなたを映し出す世界も少しずつ変わっています。あなたは実現というものがどんなふうに動き出し、はじめからそこにあるものであるか知るのです。あなたのこれまでしてきた考えの外に出てください。それは特別なことだとか、偉いことだとか、魔法みたいなことだとか、そういったことではありません。ただ、あなたがこれまでしてきた考え方と馴染みのない考え方や世界観があるだけなのです。あなたはこれまでの考え方を手放すうちに、世界が勝手に動き出すのを目にするでしょう。また世界の動きに気が付かなくとも、あなたは自らが思考や努力、現実に対して実行力を持って望まぬとも、現実が動いていくことを知るでしょう。あなたは力を注ぐことなく、力を発揮できるのです。そして、それがあなたの本来の在り方なのです。世界が動くままに任せるのです。また、他人もあなたもただあるがままにあるだけなのだと認めてください。あなたが世界に対して、他人に対して、それから自分に対して干渉をやめていけばやめていくほど、あっと驚くようなことが起きてくるのです。

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