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noteをはじめた日

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無分別に起きた雑文とある街を巡るショートショートをつめあわせたマガジン。ふと思い立ってnoteを書き始めた2023/08/19の4つの記事。
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記事一覧

退屈しのぎ

こんなもんに金を払うなんて、誰の仕様だ。誰の仕業だ。どんなバカだ。犬がメキシコの通りを歩いていく。向こう側に去っていく。おれの父親は自転車屋をやっていて、新しい自転車は売っていない。中古は運がよければ売っていることもある。ほとんどは修理の話だ。客から持ち込まれるのは。青空に土埃が舞っている。でこぼこの大地がコンクリートの顔をして、かろうじて道を演じている。犬や子どもたちがそこを歩いていく。自転車は

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にんしき

にんしき

つらつらと書いていることが、つまるところ認識と呼ばれるもの(機能)なのではないかと思いあたる。文章が生まれるがままに任せているが、これはわたしの思考のようであって、そうでないのである。どういうことかと言うと、わたしは考えているようにみえる。そして、わたしは考えた文章を書いているようにみえる。書かれた文章はわたしが考えたようでいて、考えたものではない、とは生まれるがままにと申し上げた通り、また以前に

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noteをはじめてみる

noteをはじめてみる

最初に投稿するものはこっちだったのではないか、とも思うがあとの祭り。まあ、べつにどっちだっていいのである。最初からなにをしようという気も起こしていないのだから、流れに乗るまま、起きたことがただそのようにして目の前にある。

「文章を書く」には場が必要だ。原稿用紙やブログ、実際のノートやメモ書き、ホワイトボード等、文章が書かれるには地になるものがなければならない。地というのだから、地面に文字を書いた

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無地のノート

無地のノート

おはようございます。今日も良い一日を。

と、書く前からはじめに書かれていた。
だから、これを書いたのはわたしではない。

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