詩「集まり」
葉や枝 幹が集まって木になる
小さな花弁が集まって花になる
水蒸気が集まって雲になる
土やコンクリートが集まって道になる
部品が集まって機械になる
紙が集まって本になる
細胞や骨 血管や臓器が集まって
人間や動物になる
何かが集まって何かになる
人間が集まって
街になる市になる県になる国になる
人間が集まって
学校になる会社になる家族になる
人間が集まって
味方になる敵になる傍観者になる
人間が集まって
社会になる
わたしも何かの一部
わたしも何かの部品
わたしも何かの一員
いつだって替えが効いて
同じであることを強いられる
それでも
泣きたくなる
笑いたくなる
怒りたくなる
愛し愛されたい
そんな感情が集まって
わたしになる
たった一人のわたしになる
↓前回の詩もぜひご覧ください!
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