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「俯瞰するニッポン~盆送り~京都市・大文字山」

毎年8月16日の夜、お盆の終わりを告げる送り火が、京都盆地を囲んで描かれます。
「大文字」「妙法」「船形」「左大文字」「鳥居形」という5つの送り火、高さ規制のある京都市内においてもすべての山を見ることはなかなか難しいものです。
その中でも一番有名な大文字山に登ってみました。
 
銀閣寺の門前を左に折れ、道なりに大文字山の登山道は存在しています。それまでは、観光客の声によって遮られていた自然の音が進むにつれて聞こえてきます。鳥の囀りや木々の擦れ合う音、荷物を運ぶロープウェイなどを抜けると展望の良い場所に出ます。既に「大」の字の中心部に達していました。
遥か彼方の京都タワーや嵯峨野の手前の双ヶ岡、京都御所の辺りの緑と、京都の町を俯瞰する素晴らしい景観です。
 
「大」の字の右の払いを下っていくと法然院辺りにたどり着くことも出来、また、真横に進んでいくと東山を縦走できるらしいです。
 
年中行事である場所に赴くことが出来る、京都観光も神社仏閣の参拝だけでなく、体感する時代なのだと感じる瞬間となりました。
(ちなみに、五山の送り火、登れるのは、大文字山だけです)

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