見出し画像

相手に求める話し方を間違えると、大臣が陳謝しなければならなくなります。 話し方には大きく2種類、今回はその内容を解説します。

話し方は大きく2種類。話す場面ごとの選び方にコツがあります。大臣が陳謝しなければならない状況にまで発展した時事問題は相手に求める話し方をまちがえたから。この問題を話し方の観点から分析してみようと思います。

話し方には、大きく2つのタイプあることをご存知でしょうか?

一つは、報告などに使われる結論優先の「ゴール型」
もう一つは、共感優先の「プロセス型」です。

ゴール型は、トップダウン型社会で使われることが多い話法で、
結論 ⇒ 結論に至った原因や状況  ⇒ 解決過程と効果測定 ⇒ 稀に所感 
という流れで進む話し方です。
これは、一説には狩猟生活時代に生まれた、多弁を避けるための方法といわれています。
ゴール型の話法は、リーダーと構成員が原因や状況を短時間で共有し、最適な行動で問題解決を得る方法で、恐怖や苦しみ、喜びを共有するためのものではありません。ゆえに、話者が所感を述べることは稀にしかありません。
少人数で、息をひそめて大きな獲物に向かって行く狩猟の場面を想像していただければ、お分かりになると思います。
原始時代の人間は、男性が狩猟を担当したので、現在でも男性社会でよく使われる話し方とも言われています。
人間に黒目と白目があるのも、視線だけで獲物と方法を共有し狩猟をするためで、狙った獲物を前にして多弁を減らすためなのだそうです。
トップダウン型社会では合理性を優先するため雑念を孕む多弁を嫌います。
この方法は、迅速で的確に情報を伝える新聞記事やニュースの構成にも使われています。この方法を使えば、記事の長さやニュースの放送時間は短縮も伸張も可能になるのです。
「1分で話せ」という本があったり、「3分にまとめて」という指示がある場合は、ゴール型の話法を使う事を暗に示唆しているのです。
今回扱う、時事問題がどうして起きたかがもうお分かりでしょう?

ここから先は

2,470字 / 1画像

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?