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今日は「コナモンの日」です。戦後アメリカからの小麦粉の供与は、陰謀ではなくて、日本からの要望なんです。小麦粉の強みは、お米と違って水で練って焼くだけで食べられますからね!

こんにちは、DJムッチーです。
今日は「コナモンの日」。コナモン文化の普及を目指して、一般社団法人日本コナモン協会が2008年(平成15年)に制定されたそうですが、大阪以外ではあまり興味がなさそうですね。
コナモンと言えば、お好み焼やたこ焼を連想するでしょうがパンやうどん、団子なんかもコナモンなんですよね。
コナモンが大阪に定着したのは、人口の大爆発と西洋の食文化が大きく関与しているようです。

お好み焼の切り方は、ピザ切りですよね

日本一の人口を誇った大阪

約100年前の大阪市は、東京市を上回る日本一の都市で「大大阪」と呼ばれていました。関東大震災被災者の移住、市域拡張を背景に、人口は爆発し、雇用の大きな割合を繊維産業が担い、繊維関連企業の集積から「東洋のマンチェスター」とも称されていたそうです。
人口が増え続ける大大阪の胃袋を養う食品が必要でした。当時米飯は食べるまでに手間がかかります。水で溶いてこねて、焼いたり、ゆがいたりして簡単に食べられるコナモンの食品が重宝されたのでした。設備投資も少なくて済みますしね。

100年前は御堂筋より堺筋の方が繁華だったようですね

明治の頃、西洋から阪神間に移り住んだパン職人がたくさんいたので、はやくから美味しいパンは人気の食べ物でした。
またこの頃、阪神間では洋食に合うウスター社製のリーペリン・ソースをまねたソース製造が始まります。後にウスターソース(社名のパクリです)ととんかつソースが考案されます。
これが、お好み焼やたこ焼の基になった一銭洋食やラジオ焼の味付けに使われるようになります。小麦粉を水でこねて、鉄板で焼くだけの一銭洋食やラジオ焼は大阪で大流行して、その後 現在のお好み焼やたこ焼に進化して行くのです。
(明石焼とたこ焼は、全くの別物ですからお間違いの内容に・・)

戦後アメリカからの小麦粉の供与は、日本からの要望

戦後の食糧難を救ったのも小麦粉でした。アメリカからの小麦粉の供与を良くモノを知らない人が、給食で日本人にパン粉を食べさせて、恒久的な小麦の需要をつくる陰謀だったと吹いていますが、全くの嘘です。
終戦後アメリカ占領軍は日本の食糧危機を救うために、コメの供与を日本に打診しまいたが、日本は小麦を要望したのでした。
戦時中、鍋釜を拠出していた日本では、大量のご飯を炊くことができず、小麦粉なら水でこねて簡易な釜で焼くだけで大勢が食べられるからと言う理由で小麦粉を要望したのでした。

戦後の給食 パンと脱脂粉乳(スキムミルク)だけ

小麦粉の供与を受けた大阪人は、任せといてとばかりに、コナモン料理を展開して、飢えた人々の命を支えたのでした。
厚顔無恥な陰謀論者でも、さすがにお好み焼やたこ焼はアメリカ占領軍の陰謀とは言わないでしょうね(笑)

現代のお好み焼きは「ぼてじゅう」スタイル

戦後間無しに創業した、大阪のお好み焼きの老舗「ぼてじゅう」さんがお好み焼きにマヨネーズを塗るスタイルを始められました。アメリカ軍が持ち込んだホットドッグの味付けにはマヨネーズ、ケチャップ、マスタードが使われているのを創業者が知って、お好み焼に取り入れたのだそうです。
マヨネーズもケチャップもマスタードもアメリカ軍からの調達だったんでしょうね。お腹をすかせた大阪の人々は、食べてみると刺激的で美味しいので評判を呼んだらしいのです。
この頃のお好み焼きは、質の悪い小麦粉を大量に使ったものだったので、粉の臭みを消す必要があったのでしょう。マヨネーズは食品の臭いや風味を消してくれますから、重宝されたのでしょう。マヨネーズを使うと微妙な味は全て消されてしまいます。そこで、刺激の強いケチャップやマスタードが必要だったのでしょうね。

神戸の老舗のお好み焼き屋さんは、マヨネーズを使いません。それは、小麦粉を殆ど使わないので臭い消しの必要がないことと、具材の味をマヨネーズが消してしまうのを避けるためです。(粉っぽいお好み焼きは嫌われます)
そしてお好み焼の味を引き立てる神戸の地場ソースの存在も大きいですね。
(何せ神戸はソース発祥の地ですから・・・地場ソースが沢山あります)
ここら辺が、大阪と神戸のお好み焼の違いなんです。
神戸でお好み焼を食べる時はマヨネーズを要求しないように!(笑)

ぼてじゅうのお好み焼

グルテンフリーはアレルギーの人だけ

小麦粉の潜在的なパワーが分かってきますよね。現在でも朝食はパンのご家庭が半数以上いらっしゃるのは、やはり食事の手間が少ないからでしょう。
グルテンフリーが叫ばれるようになって、悪者扱いされ気味な小麦粉ですが、大阪人はコナモンからは離れられません。
プロテニスプレーヤーのノバク・ジョコビッチが書籍で明かした食事法で一躍有名になった「グルテンフリー」ですが、これはグルテンアレルギーや関連病の対処法で、一般人がグルテンフリーを実施しても大きな変化はないはずです。もしグルテンフリーを実施して体調改善があったとしたら、それは程度の差こそあれグルテンアレルギーだったという事です。
お好み焼アレルギーやうどんアレルギーに後天的になった人に会ったことが無いです。
ただ、どんなものも偏食するのは良くないですから、お好み焼きは月に4回までにしたいものです(笑)

神戸のお好み焼 マヨネーズはかけません(お店に置いてないので)

小麦粉やお好み焼きに関する僕の記事をご紹介します。
ご興味があれば読んでください。

神戸のお好み焼きが食べたいと思う方
いつでもお声がけくださいね・・・
想像してるよりリーズナブルですよ

それでは、今日はこの辺で失礼します。
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じゃあまたこの次
DJムッチーでした。

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