見出し画像

「新空港占拠」新見大河を忘れられない僕たちは。

ごきげんよう!

すでに2週間が経過しましたが、まだ「新空港占拠」ジェシーさん演じる新見大河さんを忘れられずにいます。
前回の狂い↓

彼の「愛する人」って、お姉さんでしたね。
なんてお姉さん想いなの……と思う反面、その歳で実のお姉さんのことを「愛する人」って言う??なんて思いもしたのですが(新見家ってなんかちょっと複雑そうですよね……)
最終話近く、彼は最後どうなるのか?を予想している方をTwitterでもちらほら見かけてしまいた。
無害的には「自殺エンド」一択でしたし、自殺でないにしろ死んでしまうのではないのか?という意見は散見されました。
あのドラマって、基本的には人が死なないじゃないですか。
ということは彼の復讐は成功しない(というかドラマ的に成功するはずないのですが)。
目的を成し遂げられてもいないのに、自死を選ぶタイプでもないよな、とも思いつつ、それならそれで、逆にめちゃくちゃ撃たれて死ぬ、とか。
なにがなんでも最後の最期まで執念深く仇取ろうとするだろうな〜とか色々、思っていました。
いずれにせよ、前回の青鬼さんのように逮捕されるという生存ルートがまるで見えませんでした。
彼のいく先には破滅しかないような……やり方が間違っていて、でも彼の中にはもうその選択肢しかないので、たとえ自分が死ぬとしても突き進んでいく一方通行の苛烈さと儚さを、我々オタクは嗅ぎ取っていたのかもしれないですね。
ああいう人物を見ると、尖ったガラスの破片が放つ、鋭い光を見ているような気になります。
触れると怪我をするのはわかっているのに、怪我しても構わないから、つい手を差し伸べてしまいそう。
美しく孤高、切なくて烈しいヴィランでありました。

結局最後は、龍様の銃弾に倒れる新見大河さん。
自分の落とし前を自分でつける龍様・メアリージュン様のかっこよさたるや……あんたが大将。それはさておき。
最期の言葉が「ねえちゃん」だったの、この子どれだけお姉さんのためだけに生きていたのかと思うと……刺さってたガラスの破片、もう一段階奥に刺さっちゃった。
彼の死に顔、見ました?
おひげを剃ったこともあり、なんて幼いんだろう……。
お姉さんを失いひとりで戦って、復讐も果たせず死んでしまったこの子を、抱きしめてあげたい気持ちになった視聴者はきっとわたしだけでないはず。よしよし……つらかったね、苦しかったね………(母性)

少し話を戻します。
新見家ってなんだかちょっと複雑そうだな、と思ったことです。
わたし、新見大河さんのこと知りたいな、と思いドラマを1話から見返したのですよね。
徹夜で…。
2話、新見家のリビング、おねえさんの写真しかない(亡くなったから飾ったかもですけど)し、父親曰く発見したのは「百花の弟」。
息子でいいじゃない?と思いません?
そして9話、大河さんって、2ヶ月実家と連絡取れてないんですってよ。
ええ〜〜!?!?じゃあ武蔵刑事たちが家行った時になんでそれ言わないの!?
わたしは思慮が浅いのでその理由がわかりませんけれど、娘を亡くして、息子まで2ヶ月音信不通って、心配するものでは…。
そう考えると大河さん、自分の家に居場所がない子だったのでしょうか。
そんな実家に26にもなって居座るとは思えませんが、でも第一発見者は彼だし……謎が深まるばかり……どなたか教えていただきたい。
(そもそもこのドラマに真面目に整合性を求めてはいけないのですが)

あのドラマの世界では、わたしたちが日々、現実の凶悪な事件や悲惨な事故をいつの間にか忘れてしまうように、占拠事件も薄ぼんやり風化していき、新見大河というひとりの青年が亡くなったこともいずれ忘れるのでしょう。
1日の出来事を10話にわけてお出しされているので、我々はあの日の新見大河さんと、回想のわずかの彼しか知らないけれど、わたしたちは、儚く散った新見大河を忘れられない。
我々と同じように、彼なりに楽しい日も、よくわかんないけど調子悪かった日もあったのでしょうに。
幼少期、どんな少年でどんな生い立ちだったのかとか、どうしてお姉さんにだけあんなに強く気持ちを寄せるようになったのかとか、一切語られない。
だからこそ、妄想の余地があります。
でもそれはそれとして、公式から答えをお出ししてほしさはかなりある。
青年誌とかで連載してくれませんか??

より彼を知りたくて、スピンオフ「新空港占拠前 Run,Mouse,Run」も見ました。
Huluの入会退会反復横跳び。
で、新見大河、すごい、探偵役の素質、ありませんか……?
どうでも良い他人のどうでも良い会話を細部まで覚えている記憶力。
爆弾とか不穏な状況に対してもやたらに冷静で動じない。
それは、慣れとかっていうより、己の目的以外本当に興味がないのに由来していそうです。
あ~~新見大河が主人公のこういう話、全5話とかで、もっと長く見たかった。
押し殺した低い声でぼそぼそ容疑者たちを詰めるの。

彼ってお姉さん亡くして約1年ですっかり日陰の人間になってて、不法侵入もするし、手癖悪いし、銃の構え方とかも、獣陣営で訓練したのだとしても様になってましたね。
絶対に引き返さない。戻らない覚悟。
死ぬまで止まらなかったのだろうな。
物悲しさを纏ったヴィランの才能がありすぎる。
ロマンスがありあまる。
想像の余地がありすぎる。

あ~~~~ッッ新見大河~~~~~……。
オタクは限界になると最終的に対象の名を呼ぶしか出来ない生き物。
Twitterで「新見大河」で検索するのが日課になっております。
そうすると、まだ全然彼を引きずっている人たちが結構いて、にっこり。
わかるよ……忘れられないよね、まだ。
世が世ならmixiで「🐭新見大河を偲ぶ会🐭」ってコミュニティ出来てますよ。
200人はかたいな……。

5月1日、SixTONESさんたちの「音色」発売日ですが、音色絵と新見大河生誕絵が並ぶ未来、ちょっと見えてます。
ウッウッ……もうかなわない27歳の新見大河。
でも、彼ってもっと前、お姉さんが亡くなって裕子先生を恨んだ時からある意味で人であることをやめてはいたのかな……なんてのは、考えすぎですね。

修羅の道を走ったねずみさんを、無害は忘れないよ……。
あと、アクスタ諦めてません(執念)

無害

この記事が参加している募集

テレビドラマ感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?