『記憶する風』を見てきました《N-MARK B1》~アーティスト:丸山純子さん~
はじめに
UNMANNED/無人駅の芸術祭2023で出会ったアーティスト、丸山純子さん。
名古屋、一宮で『記憶する風』が開催されていたので行ってきました。
まずは名古屋
伏見駅から徒歩で
名古屋の会場は、昔から繊維問屋街として栄えた街。
昨年には、繊維問屋の組合が解散するニュースが流れていました。
このまちは今まで立ち寄った記憶がない名古屋です。
名古屋市営地下鉄伏見駅から歩く道では、名古屋市科学館のプラネタリウムの球体も見ることが出来ました。
また、伏見駅に直結する地下街も、かつての賑わいの名残でしょうか。
はじめて通る地下街には、飲食店を中心に気になる店が連なっていました。
存在は知っていたけど、以前はどんな商店街だったのかな。
リニューアルした雰囲気が感じられました。
そしてアートの存在も。
N-MARK B1
いかにも雑居ビル。
そのビルの前に看板があったから入ってみたけど、そのときには、N-MARK 『B1』には気づいていませんでした。
だから会場を探してビルの4階まで行ったら、それ以上登られる階段はなかったので、もう一度資料を見返して、ようやく『B1』の文字に気が付いた。そのビルにはB1はありません。
さて、どこにあるんだろう。
あたりを見回して横のビルの存在に気が付き、初めて合点がいきました。
居酒屋の横が通路になっていて、居酒屋の中を通って奥まで行くと、地下階への階段が見えました。
丸山純子さん
階段の手前に丸山純子さんがいました。
ああ。
会えてよかった。
地下の会場まで案内してもらい、作品と会うことが出来ました。
「わっ!」と声が出る感じです。
『記憶する風』。
でも地下階には風など入り込むはずもないのに、そこには吹き流しのようなものが見えます。
そもそも風ってなんだろう。
『空気を読む』なんて言葉もあるから、必ずしも空気の流れってわけでもないけど、記憶って言葉が付くことから、ならわしや習慣とも取れそうな気がします。
そもそも記憶するのは誰だろう。
長者町問屋街のことかな。
ビル?
この周辺に携わったひととも考えられそうです。
壁には花の影が、書かれていました。
広島や長崎の原爆資料館の展示、熱線でヒト型がついた建物などを思い浮かべました。
吹き流しも色が落ちてしまったような寂しげな色です。
だんだんとそれらの記憶のことから離れられなくなりました。
コンクリート面にはクラックが入っていて、花の茎と交差していました。
何か意図があるのかな。
それぞれの命に意味があり、それぞれの命の記憶が存在する。
そんなことを思いながらの鑑賞でした。
では。
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