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部屋が世界の中心になりがちな在宅ワークで必要なこと

今回は「さ行」です。



在宅ワークはサボり放題。家のなかは誘惑だらけです。

おそらく休日だけ家にいるのであれば気にならないことも、仕事をしながら家にいると気になるのです。ホラ、テスト勉強してるのに掃除を始めちゃったり、掃除してたのに昔の写真見ちゃったり、写真見てたら寝ちゃったりの、アレです。つまりは現実逃避…と、以前なら言えたのですが、私くらいの年齢になると単純に忘れちゃうんですよね。ちょっと前にやってたことを。

まあ、目の前のことがすべてっていうか?今を楽しむっていうか?結果的に仕事サボってる?そういう流れです。はい。

でもこの流れは、目移りしながらそのうちに仕事に戻ってくるんです。狭い部屋ですしね。だからまあいいか、と。

私の場合は、こう見えてもクリエイティブなお仕事。絵っていうのは始業時間を決めてもすぐに描けるというものではないわけですよ(ええ、少し盛ってますし、こんな絵で誰も信じてくれるとも思っていません)。ですからして、サボるっていうのは「暖機」してる状態なんです。働くための準備。必要な儀式なんです。と、私はいったい誰に言い訳しているんでしょう。

詰まるところ、好きなときにサボれるのが在宅ワークの特権です。せっかくみなさんも「テレワーク」になったのですから迷惑かけない程度にちょこちょこサボってください。



ひとり暮らしでも同居人がいても、なんとかして独立した仕事スペースを作ったほうがいいと思います。余分な部屋がなくても家具の配置を変えるなり、カーテンで仕切るなり、部屋にテント張るなりして、居住スペースが見えないようにするだけでも違うと思います。仕事の捗り方が格段に変わります。

というのも、イラストレーターをはじめた当時は狭小実家にいたのですが、仕事が乗ってくると家族が帰ってきたり、すごい集中したいときに「ごはんよ~」なんて声がかかる。面白いくらいに出来高が少なくて眠れない。こりゃマズイと、無理して近所の安アパートを借りてアトリエにしたんですよね。やはりそれからのほうが順調で、依頼される仕事も増えていきました。

もしかすると会社勤めに慣れているみなさんのほうが周囲の邪魔者は気にせずに、お仕事ができる能力がおありかしらね。でもそれも「出社」することで「仕事スイッチ」が入るからでは。「在宅ワーク」は部屋を変えることで何とかそのスイッチを入れたいんですよ。欲しいんですよ、そのスイッチが。



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