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在宅ワークの正しいオフィスカジュアル。

コロナ禍での外出自粛でテレワークがはじまり、いまだに戸惑いを感じている人も多いのではないでしょうか。15年来の在宅ワーカーでイラストレーターの私が、自らの経験から、在宅ワークを上手にこなすヒントをあいうえお形式でゆるーくお伝えします!

今回は「は行」です。


出かける必要のない「在宅ワーク」、着替える必要がありません。

「テレワーク」になってから一日中パジャマのままの日も(何度も?)あったことでしょう。はじめのうちは背徳感をくすぐられたかもしれませんが、それが日常になってくると敗北感におそわれることも。。だからといって着替えるのは面倒だし、オシャレしても空しいような…。

社会人として理想の正解は、眠るときは部屋着(パジャマ)、起きたら普段着以上に着替えることです。ですが「在宅ワーカー」の正解は、一日中「出かけられる部屋着」です。内外両用、公私混同、職権濫用です。やっぱり「在宅のプロ」といえど終日パジャマでいると入院患者の気分になってしまいます。でも普段着以上に着替える必要性が見当たらない。

そこでパジャマほど抜け感がなく、急に宅配便が来ても躊躇せず出られる服であり、なおかつ寝るときに苦しくない服でいればすべて解決です。なおかつスーパーで浮かないような着こなしにできたら120点あげます。

もっぱら私の服選びの基準は、「寝れるか、それ以外か」です。ですが、「し」の心得でも書いているように「仕事スイッチ」が欲しいのが「在宅ワーク」。「着替える」は大いにスイッチになります。みなさんも仕事着に着替えたら「仕事モード」になりますよね。一日にオンオフのメリハリが欲しい場合は、私の真似はせずに服を別けたほうがいいです。そのほうが睡眠も深いそうです。

私が「着替えない」理由のひとつとして、もしちゃんと着替えてしまうと「出かけたくなっちゃう」からなんです。行動範囲を自宅周辺に留めておくために「あえて」着替えないという足かせを付けてるんです。囚人か。


爽やかな風の天気のいい昼に草原で可愛らしい女優さんが「カシュッ」とやって「ゴクッ」と飲んで「サイコ——♪」みたいなビールのCM、ホントやめてほしいです。刷り込みとは恐ろしいもので、「爽やかで天気がいい昼」が来ると草原が見えてくる。持ってもいない白いスカートがはためき、パブロフの犬ほどの喉がなる。

まあその日に仕事がなければ、そのまま青空にビール缶を突き上げればいいでしょう。それが「在宅・フリーランス」に与えられた至福の平日なのですから。でも。もしまだ少しでも今日やることがあるならば…耐えるのです。

なぜなら、まず1缶では済まなくなること。もしくは1缶で弛緩してしまうからです。

この12年間、私がどれだけの「爽やかで天気がいい昼」と戦ってきたか。そして敗北を認めて後悔したか。負け戦と知っていても「今日は大丈夫」と、なぜ思ってしまうのか。

実はこの反省をまた新たにしました。そう、今日は残念なくらい見事な「爽やかな天気のいい昼」だったのです。そして今日も湧き上がっては消え、そしてまた湧き上がる「1缶くらい大丈夫」という自信。しかしその1缶で、なんと4時間も昼寝してしまいました。この原稿書きたかったのに…。

「テレワーカー」新規参入諸君! 君たちはまた出社する人間だ! 今はいいかもしれないが! 昼ビールに親しむな! パブロフの犬になったらつらいぞ!


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