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緊急事態宣言みたいな生活を昔からしてた私の、飽きない工夫

2020年、いち早くTwitter社が希望する従業員はずっと自宅勤務にすると発表。それを皮切りに多くの海外企業、そしてそれに続くように日本もテレワークに転換する企業や会社が増えましたね。本格的な在宅ワーク時代が到来したというところでしょうか。14年来の在宅ワーカーでイラストレーターの私が、在宅ワークを上手にこなすヒントをあいうえお形式でゆるーくお伝えします!

コロナ禍では新しい暮らし方、働き方が求められています。一時はテレワークになったとはいえ職場復帰された人も少なくないでしょう。逆にいまテレワークの方も永遠に続くかは分からないかもしれません。いまの「テレワーク」どうぞ悔い(?)のないように。

今回は「ま行」です。


案外「マイペース」って自分では分からないものではないですか?

在宅だと左右に比べる人がいないので、自分がどういうペースで仕事をしているのか時おり気になっていました。こう見えて(?)人に迷惑をかけたくないタイプ。だから先方に「遅い」って思われていたらイヤだなぁと思って、少々がんばり気味に早く進行するようにしていたんです。

あるとき、編集者さんに「追いつかないので、一旦ストップ」と言われました。その後も別の方から、他の作家さんに比べて手が早いと聞かされました。おや?懸命に見えない背中を追いかけているつもりだったのに…。

では次回からゆっくりマイペースでやりましょう!と思ったら、なんと「できない」のです。そういう体になってしまったのかしら? いや、そういえば昔から母に「のろまのせっかち」と言われていました。運動音痴のおかげか周りから急いでいるように見られないのですが、たしかに気づけば早く結果を出したくて常に前のめりになっているかもしれません。周りからはただの猫背に見えていると思いますけど…。

ひとつの仕事には必ず複数の人が関わります。私だけが早く進行しても仕事は納まりません。そう分かっていても、そのほうが自分がラクなんです。だから私の「マイペース」は「少々がんばり気味」ということになるのでしょう。

ちなみにここだけの話にしてほしいのですが、早々に出来上がってしまったものを先方の様子を窺って数日寝かせておくこともあったけ…。ヘンな気遣いですね。

仕事上のマイペースは前後左右のペースを含めて作らならければならないものだとしても、テレワークのほうが自分でペースを調整できると思います。そのほうが仕事しやすいと感じた人はテレワーク向きといえるでしょう。それが難しいと感じている人も、向いていないのではなく環境が整っていないだけかもしれません。「し」の心得を思い出してください。在宅でマイペースを発揮するにはスペースの確保が必要ですよ。


仕事の進め方は人それぞれあって、私のように「一気に仕上げたほうが集中できる」タイプがいたり、「ちょこちょこ食べないと進まない」とか「ひとつひとつに時間をかけたい」というタイプもいるでしょう。

もし同じ仕事を与えられてタイムレースをしたらこんな感じかな……

「さあ!レースは後半!「一気」さんは出だし好調でしたが、後半は疲労による二度手間が懸念されます。「低血糖」さんは、おーっと!パンを食べたあとの加速がすごい!追い上げてきたのは「慎重」さん、ここまでノーミスで叩いても落ちない石橋を渡っています!」

こんなふうにレースの瞬間瞬間では差があっても、結局は抜きつ抜かれつ三つ巴にゴールを迎えるような気がします。だから「みんなおなじ」だと思うんですよね。歩幅や息継ぎのタイミングが違うってくらいで、隣の人が自分より早いか遅いかというのはあっても、仕事という大きな流れのなかではさほど差がないのではないかな。

雑な言い方かもしれませんが、仕事は終わりよければそれでヨシ!

自分がもっともやりやすい進め方で、大きな流れから外れず同じゴールを目指していれば、最後はいい感じに納まるんじゃないかと。大小さまざまな歯車があるからこそ時計がちゃんと動くように。

だから自分を基準にして大きいとか小さいとか、早いとか遅いとか比べないように心がけています。とはいえ実際は「早くてもミスが多い」さんや「遅くても終わらない」さんがいるとイラっとしちゃいますけどね。あ~あ、金子みすゞみたいなこと書くには100万年早いですね。

でも今後は会社が個人のペースをもっと信じて尊重してくれるようになればいいのにね、と思います。


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